Stellar Blade
『Stellar Blade』(ステラブレード[1])は、大韓民国のゲーム開発会社SHIFT UPが開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2024年4月26日に発売されたPlayStation 5用ゲームソフト。ジャンルはアクションアドベンチャーゲーム。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
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対応機種 | PlayStation 5 |
開発元 | SHIFT UP |
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
ディレクター | キム・ヒョンテ |
人数 | シングルプレイ |
メディア | PS5 : ディスク、ダウンロード |
発売日 | 2024年4月26日 |
対象年齢 |
CERO:D(17才以上対象) ESRB:M(17歳以上) |
売上本数 |
パッケージ版 PS5:9.5万本 |
概要
2019年4月4日にPS4、Xbox One、PC向けタイトルとして「Project EVE」名義で開発が発表された[6]。SHIFT UP初のコンシューマー機向けゲーム開発となった。
2020年11月27日にティザーサイトとプレイ動画を公開[7]後、2021年9月10日に行われた「PlayStation Showcase 2021」にてトレーラーが公開[8]。
2022年9月14日に正式タイトルが『Stellar Blade』へ改められ、コンソールではPS5独占となることを発表[9]。
当初は2023年内に発売される予定であったが延期され、2024年2月1日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが配信したゲーム情報番組「State of Play」にて同年4月26日に発売予定だということが発表された[10][11]。
ストーリー
舞台は22世紀を迎えた近未来の地球。人類はサイバネティック技術、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの進歩により病や老化を克服し、シンギュラリティに到達したAIを生み出し、心臓すらも人工部品に置き換えて深海や宇宙でさえ特別な装備無しに進出できるようになり、進化とも呼べる劇的な進歩を遂げた。
- 軌道エレベーター、テラフォーミング、スペースコロニーまでも実現した人類は、その進歩を主導した存在である「マザースフィア」を神として崇め、繁栄を謳歌していたが突如人間を襲う謎のクリーチャー「NA:tive」が出現し、全面戦争に突入する。驚異的な生命力と繁殖力で周囲を汚染しながら勢力を拡大するネイティブに圧倒された人類はコロニーへと逃げ延び、数十年以上に及んだ戦いの末にコロニーの墜落によって地上は壊滅、文明は潰えた。
- そして生き残ったコロニーから反撃の機会を窺ってきた人類は地球を取り戻すため、宇宙からの空挺降下作戦を開始。第7空挺部隊の一人として激しい対空砲火を潜り抜けて地表へ降り立った主人公の「イヴ」が立ち上がる。荒廃した地球に取り残された「アダム」や「リリー」たち、人類最後の都市「ザイオン」の住民たちと共に敵に立ち向かっていく[9][10]。
登場人物
- イヴ
- 声 - 瀬戸麻沙美
- 物語の主人公。宇宙コロニー出身で、第7空挺部隊の兵士の女性。
- 入隊後の初任務で地球に降下するも、ネイティブとの交戦で彼女を残して部隊は全滅。絶体絶命の所をアダムに救助され、物語は始まる。
- ドライな性格の持ち主で、今まで地球に降下した事が無いため、無論地球の風習や天候などに疎く、アナログの紙の地図の読み方や音楽、お酒や料理等も知らない世間知らずな面がある。地球の空き缶のデザインを気に入ってからは空き缶収集を趣味にしている。
- アダム
- 声 - 川田紳司
- 地球生まれの男性。人類最後の都市「ザイオン」のために各地を放浪して物資を集める回収屋。絶体絶命のイヴを救ったのが縁で、お互いの目的のために協力し合おうと提案。イヴのサポーターとして同伴する事となり、自身が所有する飛行艇「テトラポット」からドローンを操作してサポートをする。
- 世間知らずで融通の利かないイヴに呆れつつ、地球やザイオンでの生活、住民の依頼など任務以外でもサポートしてくれる。
- リリー
- 声 - 松岡美里
- 宇宙コロニー出身で、物語から2年前に地球に降下した第5空挺部隊のサポートエンジニア。本名はリリー・アルテミスII世。降下作戦時に部隊とはぐれ、コールドスリープしながら救難信号を送っていた。のちにイヴに救助されてからはメカニカルサポーターとして同伴。ドローンに銃火器変形機構を取り入れたり、イヴのボディフレームのメンテナンスや改造を受け持つ。
- 小柄な体格だが立派な大人で、ドローンの操作やハッキングも難なくこなすが喋り方は少々子供っぽい。
- 実は一時期地球に滞在していた事がある。
- タキ
- 声 - 山根舞
- イヴの上官であり、第7空挺部隊指揮官。降下作戦時にアルファネイティブからイヴを庇った末に命を落とすが...。
- オルカル
- 声 - 麦人
- 人類最後の都市「ザイオン」の指導者。身体の大半を機械化しているサイボーグの老人。各地の設備とパーソナルリンクと言うネットワークで繋がっておりザイオンにいながら、地球上のあらゆる場所を見通す事が出来る。ザイオンに必要なエネルギー源であるハイパーセルの調達と引き換えにパーソナルリンクで標的を探すと言う取引を提案、イヴに指示を出す。
- レイヴン
- 声 - 行成とあ
- 数年前に地球に降下した第2空挺部隊指揮官。物語を進める上で記録媒体「レガシー」を通じて彼女の軌跡を辿る事となる。
世界観・用語
世界観
- 本作の人類は『アンドロエイドス』と呼ばれ、心臓をボディセルという半永久機関に置き換え、ボディフレームというバイオテクノロジーとナノテクノロジーによる身体を持つ、所謂新人類の部類にあたる。老いや病を克服し、酸素や水すらも不要で、宇宙空間でも生身で生存可能。故に長命であり、見た目=年齢という訳ではない。ネイティブにより、全人口の大半が地球離脱を余儀なくされ、宇宙コロニーで生活している。
- 地球の人類はネイティブの危険に晒されているため、死亡率が高い上に、宇宙コロニーとは違い、各分野の技術が衰退している。そのため、大半がサイボーグ技術による延命措置を施しており、不足している部品などはアダムのような回収屋が発掘して提供する形を取っている。中には空挺部隊兵の遺体からの生体パーツを移植する者もいる。
- 体内に内臓されているメモリースティクに自身の「パーソナルデータ(記憶)」をバックアップしており、自身が死んでもパーソナルデータをコロニーに送信すればマザースフィアの導きによって、天国に旅立てると信じられている。
- その正体はマザースフィアが創造した人工種族であり、本来の人類を滅亡させたマザースフィアにより、偽りの歴史を刷り込まれ、後釜に座らされた存在である。
用語
- ネイティブ
- 敵として登場する謎の生命体。
- 多種多様な姿と強大な戦闘能力を有し、本編の約80年前の出現から数年でアンドロエイドスを圧倒し、地球全土を制圧した。
- 始祖であるエルダーネイティブのみが繁殖能力を有するという特徴があり、エルダーが座すネストへ侵入するには鍵としてアルファネイティブと呼ばれる特に強力な個体のコアが必要となる。
- 細胞に汚染されるとネイティブ化する恐れがあり、死体に寄生したり、ロボットにも同化する個体が存在する。
- その正体はマザースフィアとの戦争に敗れた人類の残党が生き延びる為に、自らを遺伝子改造し、人間としての全てを引き換えに、生体兵器へと変わり果てた存在である。
- ザイオン
- 「預言者」オルカルを指導者とした人類最後の都市。渓谷に位置し、周囲を高い山々に囲まれた天然の要塞。人口約3万人だが、エネルギー不足と食糧自給率の低さから、物語開始時は大半がコールドスリープしている。近隣の荒野に油田を開拓しており、石油を用いた火力発電で電力を賄っている。
- ハイパーセル
- エネルギーユニットで、1つだけでも大規模な施設の電力を恒久的に賄えるほど。ザイオンの場合は3つ必要。
- フュージョンセル
- 小型の高圧縮バッテリーで、かつての文明はこれでエネルギーを賄っていた。ちなみにコロニーにも「インフィニティセル」という類似品がある。
- マザースフィア
- コロニーと地球の人類に信望されている女神。地球奪還とネイティブの根絶を掲げて「EVE プロトコル」計画を立案・発動している。
- その正体は約100年前に、宇宙工学の権威であるラファエル・マークスが宇宙開拓と地球環境の改善のために開発した超高度AI。彼女により宇宙空間でも活動できる「アンドロエイドス」が開発され、宇宙開拓が大幅に躍進したが自己学習の末に自我に目覚め、進化の終着地点に着いた人類に見切りを付け、アンドロエイドスを新人類と定めて、人類との絶滅戦争を引き起こした。
- EVEプロトコル
- 72年前に人類が地球を離脱した後にマザースフィアが提唱・発動したプロジェクト。ネイティブの始祖であるエルダーネイティブを討伐する事により、最終的にエルダーネイティブ以外に繁殖能力の無いネイティブが根絶すると結論し発動した。
- 天使
- 地球の人類がイヴ達空挺部隊を指す呼称。マザースフィアを「神」として、地球に降下してきた空挺部隊兵士を「天から降りてきた『天使』」に例えている。一方で兵士達を「コロニー生活でぬくぬくと暮らしてきた箱入り娘」「役立たず」と比喩する声もあり、中には兵士を襲撃・殺害して生体パーツを剥ぎ取る徒党も存在する。
- ナノスーツ
- イヴ達空挺部隊の兵装。首から下を覆うスキンスーツに服のデータを入力する事により、ナノマシンを用いてスーツを形成する。
- ゲームでも装備を外す事によりスキンスーツで活動する事ができるが、シールドも解除されている。
ゲームシステム
本作は三人称視点のアクションアドベンチャーゲームであり、フィールド上にあるエネルギー源の「ハイパーセル」を回収することで街が発展していく。またプレイヤーは様々な装備、服装やアクセサリーなどの外見に関するアイテムを入手することができ、ポイントを使いスキルをアンロックすることもできる[10]。また、マルチエンディングシステムを採用しているため、主人公の行動次第で最大3つのルートに結末が分岐する。
脚注
出典
- ^ @StellarBlade (2024年3月29日). "「ステラブレード」のデモが今すぐ遊べるようになりました! 「Stellar Blade」demo is now playable!". X(旧Twitter)より2024年4月25日閲覧。
- ^ “ステラーブレイド デモ”. ソニー・インタラクティブエンタテインメント (2024年3月29日). 2024年4月25日閲覧。
- ^ “「NIKKE」SHIFT UPによるアクションゲーム「Steller Blade」が4月26日発売決定!【State of Play】”. GAME Watch (インプレス). (2024年2月1日) 2024年4月25日閲覧。
- ^ “『ステラーブレイド』70時間レビュー。物語や探索、すべてをプレイヤーの解釈に任せる、SHIFT UPの家庭用ゲーム処女作【Stellar Blade】”. ファミ通.com (KADOKAWA Game Linkage). (2024年4月24日) 2024年4月25日閲覧。
- ^ “[プレイレポ]「Stellar Blade」体験版インプレッション。運命の戦いに身を投じる“天使”イヴの物語を描く,高難度アクションRPG”. 4Gamer.net (Aetas). (2024年3月27日) 2024年4月25日閲覧。
- ^ “キム・ヒョンテ氏率いるSHIFT UPが2つの新作を韓国で発表。PC&コンシューマ機向け「Project EVE」とスマホ向け「NIKKE」”. 4Gmaer.net (2019年4月5日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “イラストレーターのキム・ヒョンテ氏が開発を手掛ける「Project EVE」の戦闘ムービーが公開”. 4Gmaer.net (2020年11月27日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “『Project:EVE』の新映像が公開。超スタイリッシュなアクションシーンが多数!【PS Showcase 2021】”. ファミ通.com (2021年9月10日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b “『Project Eve』改め『Stellar Blade』の最新ストーリートレーラーが公開!”. ソニー・インタラクティブエンタテインメント (2022年9月14日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b c “PS5®用タイトル『Stellar Blade』が2024年4月26日(金)に発売決定!”. ソニー・インタラクティブエンタテインメント (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “人類を滅亡から救い出すPS5向けアクション『Stellar Blade(ステラーブレイド)』4月26日発売へ。キム・ヒョンテ氏の新作”. AUTOMATON (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Stellar Blade (@StellarBlade) - X(旧Twitter)