生駒駅
生駒駅(いこまえき)は、奈良県生駒市元町一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。生駒鋼索線の鳥居前駅(Y17)と相互連絡駅。駅長配置駅である。第4回近畿の駅百選認定駅。
生駒駅 | |
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駅舎外観(2021年12月) | |
いこま Ikoma | |
左下は鳥居前駅 | |
所在地 | 奈良県生駒市元町一丁目1-1 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
電報略号 | イコ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 3面6線 |
乗車人員 -統計年度- |
(全日)22,591人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月30日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | A 奈良線 |
駅番号 | A17 |
キロ程 |
14.2km(布施起点) 大阪難波から20.3 km |
◄A16 石切 (4.1 km) (1.2 km) 東生駒 A18► | |
所属路線 | G 生駒線* |
駅番号 | G17 |
キロ程 | 12.4 km(王寺起点) |
(1.2 km) 菜畑 G18► | |
所属路線 | C けいはんな線 |
駅番号 | C27 |
キロ程 |
10.2km(長田起点) コスモスクエアから28.1 km |
◄C26 新石切 (5.7 km) (5.1 km) 白庭台 C28► | |
乗換 | 近鉄生駒鋼索線(宝山寺線) - 鳥居前駅 |
配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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利用可能な鉄道路線
2009年に阪神なんば線が開業して以降、奈良線とけいはんな線のどちらを利用しても九条駅(大阪府大阪市)へ行くことができるようになった。
歴史
- 1914年(大正3年)4月30日:大阪電気軌道(現在の近鉄奈良線)の生駒駅が、同線の上本町駅(現・大阪上本町駅) - 奈良駅(現・近鉄奈良駅)間開業時に設置[1]。
- 1926年(昭和元年)12月28日:信貴生駒電鉄(現在の近鉄生駒線)元山上口 - 仮新生駒間開業[2]。
- 1927年(昭和2年)4月1日:信貴生駒電鉄の仮新生駒駅から延伸し生駒駅[3]が開業、仮新生駒駅廃止[2][4]。
- 1928年(昭和3年)8月:大阪電気軌道の生駒駅が大軌生駒駅に改称[5][6]。
- 1941年(昭和16年)3月15日:大阪電気軌道が参宮急行電鉄と合併し、関西急行鉄道発足[1]。大軌生駒駅が関急生駒駅に改称[4]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:関西急行鉄道が戦時統合により近畿日本鉄道に改組[1]。関急生駒駅が近畿日本生駒駅に改称[4]。
- 1956年(昭和31年)12月13日:生駒線の駅を奈良線の駅に統合[4]。
- 1964年(昭和39年)
- 1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置し、供用開始[7]。
- 1972年(昭和47年)11月7日:この日より、従前より通過していた無料特急を改称の上新設された「快速急行」の停車駅となる。
- 1976年(昭和51年)のダイヤ改正までは平日朝ラッシュ上りのみ快速急行は通過、ダイヤ改正以降終日停車駅となる。
- 1973年(昭和48年)9月:ダイヤ改正により新設された有料特急の停車駅となる。
- 1986年(昭和61年)10月1日:東大阪線(現在のけいはんな線)長田 - 当駅間開業[2]。
- 2001年(平成13年)2月1日:SF(ストアードフェア)システムの導入および「スルッとKANSAI」対応カードの取り扱い開始に伴い、当駅における「途中下車指定駅」の制度が廃止される。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月1日:PiTaPa利用開始[8]。
- 2020年(令和2年)2月26日:3番線と5番線の接近・発車の案内放送が更新。
駅構造
島式ホーム3面6線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。けいはんな線、奈良線、生駒線にホームが1面ずつ割り当てられている。橋上駅舎は東西双方に設けられているが、西駅舎は生駒線ホームに直接つながっていない。駅東端に改札内地下連絡通路が設けられている。近年の改修により各ホームおよび駅南北側それぞれにエレベーターが整備され、バリアフリー化が図られている。けいはんな線と奈良線・生駒線の間には中間改札がある。
生駒線ホームの5番線のみ奈良線と線路が繋がっており、奈良線の新生駒トンネル出入り口付近には渡り線が設置してあるため、生駒線の列車はこの渡り線を使って車両回送が行われている。
近鉄リテーリングが運営する有人売店設置駅(ファミリーマート近鉄生駒駅改札内橋上店、同改札外橋上店)に指定されている[9]。上記のコンビニ以外に、駅構内・改札外にマネケン(ワッフル専門店)が構内にクックハウス(パン屋)が営業し、またKCNマルチビジョンがある[10]。
構内には生駒市内鬼取町にある「鬼工房」による、”駅構内に良い気が巡るよう、大地のエネルギーをこめたデザイン”の目玉形の陶製のオブジェがある[11]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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けいはんな線のりば | |||
1 | C けいはんな線 | 下り | 学研奈良登美ヶ丘方面[10] |
2 | 上り | コスモスクエア方面[10] | |
奈良線・生駒線のりば | |||
3 | A 奈良線 | 下り | 近鉄奈良方面[10] |
4 | 上り | 大阪難波・神戸三宮方面[10] | |
5・6 | G 生駒線 | 下り | 王寺方面[10] |
- 東大阪線(現・けいはんな線)ホームが設置される前は奈良線は相対式ホームだった。生駒線は、信貴生駒電鉄時代から引き継いだ大きな屋根付きホームが残っていた。
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中央改札口
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ホーム
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けいはんな線と奈良線・生駒線の乗り換え改札
特徴
- ダイヤ面
- 営業面
当駅乗降人員
近年における特定日の当駅乗降人員は以下の通り[15]。
利用状況
近年の1日平均の乗車人員は以下の通りである。(1964年までは現近鉄奈良線と信貴生駒電鉄生駒駅(1916年は仮生駒駅))
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1916年(大正5年) | 1,462 |
1926年(大正15年) | 8,426 |
1930年(昭和5年) | 5,040 |
1950年(昭和25年) | 7,518 |
1965年(昭和40年) | 12,198 |
1980年(昭和55年) | 17,902 |
1985年(昭和60年) | 19,767 |
1986年(昭和61年) | 20,707 |
1987年(昭和62年) | 21,059 |
1988年(昭和63年) | 21,796 |
1989年(平成元年) | 22,061 |
1990年(平成 | 2年)22,822 |
1991年(平成 | 3年)23,516 |
1992年(平成 | 4年)23,617 |
1993年(平成 | 5年)23,607 |
1994年(平成 | 6年)23,618 |
1995年(平成 | 7年)24,052 |
1996年(平成 | 8年)24,652 |
1997年(平成 | 9年)25,696 |
1998年(平成10年) | 25,380 |
1999年(平成11年) | 25,337 |
2000年(平成12年) | 25,192 |
2001年(平成13年) | 25,444 |
2002年(平成14年) | 24,751 |
2003年(平成15年) | 24,425 |
2004年(平成16年) | 24,034 |
2005年(平成17年) | 23,746 |
2006年(平成18年) | 23,722 |
2007年(平成19年) | 23,189 |
2008年(平成20年) | 22,989 |
2009年(平成21年) | 22,380 |
2010年(平成22年) | 22,150 |
2011年(平成23年) | 21,887 |
2012年(平成24年) | 21,918 |
2013年(平成25年) | 22,368 |
2014年(平成26年) | 22,232 |
2015年(平成27年) | 22,579 |
2016年(平成28年) | 22,602 |
2017年(平成29年) | 22,808 |
2018年(平成30年) | 22,505 |
2019年(令和元年) | 22,591 |
駅周辺
南口は古くから宝山寺参道の門前町であり、特に鉄道開業後は門前町としての賑わい・風格が増し、周辺地域の交通、商業の中心地として発達した。
また、高い利便性から戦前から積極的に宅地開発が行われ、現在では関西有数のお屋敷街となっており、駅周辺にも瀟洒な住宅街が広がっている[19]。
北口は駅前に木造低層住宅が密集する地域であったが、まず平成9年に生駒市の新たな玄関口として再開発し、近鉄百貨店などが入店するアントレいこまが開業した。次にその周辺地区の再開発も行われ、平成26年「ベルテラスいこま」などが開業した[20]。第二期の再開発は、“時宜を得た連鎖型再開発事業”として、日本都市計画学会の関西まち賞に選ばれた[21]。一方で、山側では三勝園など戦前からのからの邸宅街が広がっている他、駅を中心に土地の起伏を生かして住宅地が広がる。
駅南口商店街の「ぴっくり通り」は、近年の北口の再開発などを受け小売店数は減少し、代わってマンションの建設が相次いでいる。そこで関西でいち早く「100円商店街」を取り入れるなど、ぴっくり通りを中心に商店街の活性化が図られている[22]。
駅周辺の商業施設には、飲食店のほか、幅広い層を対象とした学習塾、予備校が集中する文教地区の面も持つ[23]。特に奈良県を中心に教室を持つKECゼミナールの、創業地、本部がある[24]。
生駒市の中心駅であるため、市役所やメディカルセンター、 たけまるホール(旧中央公民館)など公共施設も付近多い。
北口近辺の施設
周辺は商業施設の他に閑静な住宅街が広がる。寺社も多い。
- たけまるホール(旧生駒市中央公民館)
- 生駒市芸術会館美楽来
- アントレいこま①
- 近鉄百貨店生駒店
- アントレいこま②
- みずほ銀行生駒支店
- ベルテラスいこま
- KINSHO新生駒店
- 生駒駅前図書室〜木田文庫〜
- 生駒市アンテナショップ「おちやせん」
- 生駒郵便局
- ゆうちょ銀行生駒店
- 南都銀行生駒支店・生駒南支店
- 万代 生駒店
南口近辺の施設
周辺は商店の他に閑静な住宅街が広がる。
- 生駒鋼索線鳥居前駅(地上部は生駒警察署近鉄生駒駅前交番)
- 生駒市役所
- 生駒市コミュニティーセンター(セイセイビル)
- グリーンヒルいこま
- ぴっくり通り商店街
- 生駒本町郵便局
- 三井住友銀行生駒支店
- 宝山寺表参道
- 緑ヶ丘美術館
- 生駒健民運動場
バス路線
奈良交通および生駒交通により運行されており、北口、南口それぞれに乗り場がある。
- 北口
- 奈良交通
- 降車専用
- 1番のりば
- 2番のりば
- 生駒交通
- 2番のりば
- 「たけまる号」北新町線 薬師台 方面行き
- 「たけまる号」北新町線 生駒市役所・生駒市立病院 行き(生駒駅南口経由)
- 2番のりば
- 南口
- 奈良交通
- 1番のりば
- 2番のりば
- [79] 田原台一丁目 行き(北谷公園経由)
- [85] 田原台九丁目西 行き(田原台八丁目経由)
- [86] 田原台一丁目 行き(田原台八丁目経由)(深夜バスも運行)
- [96] 田原台一丁目 行き(田原台八丁目・田原台九丁目西経由)
- 生駒交通
- 生駒市コミュニティバスのりば
- 「たけまる号」門前線 門前町 方面行き
- 「たけまる号」北新町線 薬師台 方面行き(生駒駅北口経由)
- 「たけまる号」北新町線 生駒市役所・生駒市立病院 行き
- 生駒市コミュニティバスのりば
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- A 奈良線
- G 生駒線(全列車各駅に停車)
- 生駒駅 (G17) - 菜畑駅 (G18)
- C けいはんな線(全列車各駅に停車)
- 括弧内は駅番号を示す。
脚注
注釈
- ^ 臨時停車例として、全国高等学校ラグビーフットボール大会、ラグビー国際試合、ジャパンラグビートップリーグ開催時が挙げられる。
出典
- ^ a b c 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、11-13頁。ISBN 978-4-02-340133-4。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、18-19頁。ISBN 978-4-02-340133-4。
- ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』(電気車研究会、1993年)では「新生駒」となっていたが、正誤表では「生駒」と訂正。
- ^ a b c d 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、25頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
- ^ a b 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、682頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」は、この改称が1928年8月1日であることを大阪電気軌道届出書類にしたがって証明している。(8月1日付運乙第93号、『近畿の産業遺産』16号、近畿産業考古学会、2022年9月、5・16頁。ISSN 1881-2481。)
- ^ 「きょう19駅で使用開始 近鉄定期券自動改札機」『交通新聞』交通協力会、1971年4月1日、2面。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月2日閲覧。
- ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
- ^ a b c d e f “駅の情報|生駒”. 近畿日本鉄道. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “生駒駅|沿線さんぽ|日本のまほろば奥大和総合情報サイト「まほなび」”. mahonavi.narakko.jp. 2023年10月29日閲覧。
- ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.206 - p.215・p.220 - p.229・p.364 - p.373・p.376 - p.385
- ^ “定期券・IC業務取扱駅一覧”. 近畿日本鉄道. 2023年7月16日閲覧。
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ 駅別乗降人員 奈良線 - 近畿日本鉄道
- ^ “大正15年(1926年度)第一編/奈良県公式ホームページ”. www.pref.nara.jp. 2023年8月22日閲覧。
- ^ 奈良県統計年鑑
- ^ 統計情報 - 生駒市
- ^ 『近畿日本鉄道のひみつ』PHP研究所、11月21日 2014、69頁。
- ^ “生駒駅前北口第一地区第一種市街地再開発事業”. 生駒市公式ホームページ. 2023年10月14日閲覧。
- ^ 関西支部, 公益社団法人 日本都市計画学会. “関西まちづくり賞 受賞実績一覧 | 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部”. www.cpij-kansai.org. 2023年12月4日閲覧。
- ^ 依藤光代, 松村暢彦「生駒駅前商店街における中心市街地活性化の運営の変遷と継承の要因に関する研究」『土木学会論文集D3(土木計画学)』第69巻第5号、土木学会、2013年、I_363-I_372、CRID 1390001205354953600、doi:10.2208/jscejipm.69.i_363、ISSN 2185-6540。
- ^ “生駒駅南口周辺都市空間再編事業のページ”. 生駒市公式ホームページ. 2023年10月14日閲覧。
- ^ “沿革 | 株式会社ケーイーシー”. 奈良県の進学塾・学習塾のケーイーシー. 2023年10月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 駅の情報|生駒 - 近畿日本鉄道