ニューポート級戦車揚陸艦

ニューポート級戦車揚陸艦

艦級概観
艦種	戦車揚陸艦（LST）
艦名	郡の名
建造期間	1966年～1971年
就役期間	1969年～2002年
前級	デソト・カウンティ級戦車揚陸艦
次級	なし
性能諸元
排水量	軽荷：4,790トン満載：8,500トン
貨物積載量	最大2,000トン
全長	159m
全幅	21.3m
吃水
機関	ディーゼル6基2軸 16,000shp バウスラスター 800hp
最大速力	20ノット以上
航続距離
乗員	約214名他に海兵隊員約400名
兵装	・ファランクス CIWS ・25mm単装機銃・12.7mm機銃

ニューポート級戦車揚陸艦（ニューポートきゅうせんしゃようりくかん、Newport class tank landing ship）は、アメリカ海軍の戦車揚陸艦（LST）。基本計画番号SCB-405。

概要

1969年から1972年にかけて、計20隻が就役したが、大部分が海外に売却されるなどして（スペインではエルナン・コルテス級として就役）、アメリカ海軍では現在全て退役済みである。それまでのアメリカ海軍LSTと異なり、艦首門扉方式を採用しておらず、通常の船舶と同様の尖った艦首を有する。これにより、凌波性が向上し巡航速力20ノットを達成している。

車両の揚陸は、原則としてビーチングして行うが、艦首上方に突き出たアームを利用し、アルミ合金製の道板を繰り出す方法となっている。なお、艦尾にも車両口を有する。艦上構造物は艦の中央部にあり、新造時はその上部に76mm連装砲2基を装備した。

供与先の一つであるオーストラリアでは大改修が行なわれて、アーム及び道板が撤去され、これにかわってヘリコプター甲板が設置されており、簡易のヘリコプター揚陸艦となった。

同型艦一覧

ニューポート (USS Newport, LST-1179)、現在はメキシコ海軍籍、Papaloapan(ARM A-411)
マニトワック (USS Manitowac, LST-1180)、現在は台湾海軍籍、中和(LST232)
サムター (USS Sumter, LST-1181)、現在は台湾海軍籍、中平(LST233)
フレズノ (USS Fresno, LST-1182)
ピオリア (USS Peoria, LST-1183)
フレデリック (USS Frederick, LST-1184)、現在はメキシコ海軍籍、Usumacinta (ARM A-412)
スケネクタディ (USS Schenectady, LST-1185)
カユーガ (USS Cayuga, LST-1186)、現在はブラジル海軍籍、NDCC Mattoso Maia (G-28)
タスカルーサ (USS Tuscaloosa, LST-1187)
サギノー (USS Saginaw, LST-1188)、現在はオーストラリア海軍籍、HMAS Kanimbla (L-51)
サンバーナディーノ (USS San Bernardino, LST-1189)、現在はチリ海軍籍、 LST 93 Valdivia
ボールダー (USS Boulder, LST-1190)
ラシーン (USS Racine, LST-1191)
スパータンバーグ・カウンティ (USS Spartanburg County, LST-1192)、現在はマレーシア海軍籍、KD Sri Indera Pura (A1505)
ハリファックス・カウンティ (USS Fairfax County, LST-1193)、現在はオーストラリア海軍籍、 HMAS Manoora (L-52)
ラ・ムーア・カウンティ (USS La Moure County, LST-1194)
バーバー・カウンティ (USS Barbour County, LST-1195)
ハーラン・カウンティ (USS Harlan County, LST-1196)、現在はスペイン海軍籍、 L-42 Pizarro
バーンステーブル・カウンティ (USS Barnstable County, LST-1197)、現在はスペイン海軍籍、 L-41 Hernán Cortés
ブリストル・カウンティ (USS Bristol County, LST-1198)、現在はモロッコ海軍籍、 407 Sidi Mohammed Ben Abdallah