「投与経路」の版間の差分
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==使用==
状況に応じて同じ投与経路が局所投与にも非局所投与にも用いられる。例えば、吸入投与は[[喘息|喘息薬]]の投与においては[[気道]]を標的器官としている(局所投与)が、[[全身麻酔]]の投与においては[[脳]]が標的器官である(非局所的投与)。一方、同一の薬物が投与経路により異なった結果をもたらすことがある。例えば、モルヒネのような[[オピオイド]]の[[受容体拮抗薬|拮抗薬]]として知られる[[ナロキソン]]は、消化管からは十分に血流に吸収されないという特性から、経腸投与と非経口投与では用途が異なる。静脈投与ではナロキソンは血流に乗って[[中枢神経]]に輸送され、そこでオピオイドと反対の作用を示す。そのための[[オピオイド過剰摂取]]治療薬として用いられる。一方、経口投与ではナロキソンは吸収されずに腸管まで達し、そこで[[下剤]]として作用する。そのため鎮痛剤の作用を何ら妨げず、鎮痛療法中の便秘治療に用いられる<ref>{{Cite journal|last=Meissner|first=Winfried|last2=Schmidt|first2=Uta|last3=Hartmann|first3=Michael|last4=Kath|first4=Roland|last5=Reinhart|first5=Konrad|date=2000-01-01|title=Oral naloxone reverses opioid-associated constipation|url=https://journals.lww.com/pain/Abstract/2000/01010/Oral_naloxone_reverses_opioid_associated.13.aspx|journal=PAIN|volume=84|issue=1|pages=105|language=en-US|doi=10.1016/S0304-3959(99)00185-2|issn=0304-3959}}</ref>{{Efn|日本においては[[適応外使用]]である。}}。
経腸投与は穿刺や[[殺菌]]の必要がなく、一般に患者にとって最も簡便な経路である。実際医薬品の約70%(売り上げ比)が経腸投与の一部である経口投与で占められていると言われている
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