「日産・レパード」の版間の差分

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| 自由項目2(内容)=ボディ・タイヤサイズは全グレード同一
|別名=[[インフィニティ・J30]]}}
ベースとなったスカイラインがR32型へ世代交代する中でレパードの開発は中止となったが、[[日産店]]のラインアップに穴が開くことに対する販社の抵抗も大きく、[[インフィニティ・J30]]の日本国内投入で継続されることが決まった。その結果4ドアセダンのみの設定となり、車名も'''レパード J.フェリー'''(''LEOPARD J.FERIE'')へと変更され、車の性格が変わったことをアピールした。キャッチコピーは「'''美しい妻と、一緒です'''」。
 
インフィニティブランドでは初の[[Eセグメント]]セダンであり、日本国内においてはV型8気筒エンジンも搭載されていたことから、[[日産・シーマ|シーマ]]の姉妹車に等しくなったとともに、競合車種として[[トヨタ・クラウン]]のみならず[[トヨタ・セルシオ|セルシオ]]をも視野に入れた車格であった。
 
[[フェラーリ]]や[[マセラティ]]にも収められているイタリア[[ポルトローナ・フラウ]]製(表皮のみ)の本革シートがオプションとして設定された。このシートの価格は約80万円にも及び<ref group="注釈">日本車で同社のシートを採用した車種は本車が唯一である。</ref>、通常の本革シート(オーストリアのシュミットフェルトバッハ製、初代[[マツダ・センティア]]も採用していた)も約50万円など、セドリック/グロリアと比べてもよりパーソナルな高級車としての印象が強く、またこれまでのモデルと比べてもスポーツ性が大幅に抑えられ、完全なラグジュアリー志向となっている。その一方で、スポーティーな走りのキャラクターは捨てておらず、[[イギリス車]]のジャガーを意識したという足回りのセッティングやエンジンの味付けを特徴としており、走りはセドリック/グロリアのグランツーリスモと同様の活発なものであった。特にV型8気筒エンジン搭載車は車重が1,650kgと、日産におけるV型8気筒エンジン搭載車の中では最も軽量である。
 
エンジンは、シーマ用の[[V型8気筒]] [[DOHC]] 4.1L [[日産・VHエンジン#VH41DE 4,130cc|VH41DE型]](270ps・37.8kgm)と先代F31型にも設定されたV6V型6気筒 3.0L [[日産・VGエンジン|VG30DE型]](200ps・26.5kgm)の2種類で、それぞれに電子制御の4速フルオートマチックトランスミッションが組み合わされる。セドリック/グロリアとは異なり、インフィニティ・Q45と同様のカギ型ゲートとロックボタンを併用したシフトレバーを備える。ABSとビスカスLSDがタイプF-e以外の全車に標準装備である。VH41DEモデルのみ[[HICAS|Super HICAS]]が装備される。VG30DEモデルは容量可変マフラーを備える。シーマセドリック/グロリアとは異なり、ターボ仕様は設定されておらず、北米向けインフィニティ・J30にはV6のみであった。J30のエンジンはJ.フェリーとは型式は同じVG30DEであるがエンジンのインマニ形状などが異なるフェアレディZ系の仕様であり最大出力も210psと少し高ものとって
 
グレード構成は発売当初はV8エンジン搭載のタイプX(469万円)とV6エンジン搭載のタイプL(386万円)・タイプF(358万円)の3種。タイプFはタイプLからキーレスエントリーやクルーズコントロールを省いたものでエンジンや足回りなどの走行性能はタイプLと全く同じである。1993年6月にタイプX・Sパッケージ(474万円)とタイプL・Sパッケージ(391万円)・タイプF-e(332万円)が追加された。Sパッケージにはインフィニティ・J30と同じ形状でエンブレムのみ日産CIマークに変更された台形格子グリルとフロントスポイラー・フォグランプが装着されている。なお、この台形格子グリルは取り付け部の形状が異なるため標準仕様の横桟グリル装着車には無加工では取り付けできない。タイプF-eはタイプFからさらにABSやビスカスLSDが省略されている。
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同時期のY32型セドリック/グロリアのVG30DE型搭載車に関しては、国内ユーザーの声を反映した5速ATが組み合わされているが、J.フェリーではインフィニティ・J30からの大きな変更は見送られ、4速ATのみとされた。
 
エクステリアデザインは北米専売車種の[[日産・アルティマ|アルティマ]]を含む同時期の[[日産・ブルーバード|ブルーバード]]セダン(U13型・SSS/EEXシリーズ)同様、カリフォルニアデザインセンター(NDI)の意見を大幅に取り入れた、リアエンドの下がったいわゆる「尻下がり」「垂れ尻」の特徴あるプロポーションとなった。
 
インテリアデザインは主に曲線と曲面で構成されエクステリアと共通のイメージとなっている。センターコンソールと運転席ドアスイッチ周辺は全車本木目パネルで仕上げられている。ボディーカラーによっては追加料金無しでベージュ内装からブラック内装へ変更できた。グレードやオプションにより助手席中折れシートが設定される。パーキングブレーキは踏み込んだ際にカリカリと音がしないサイレントタイプでリリースは電磁スイッチ式である。なおJ30は機械式リリースとなる。各操作系、スイッチ類は上質さを演出するために操作感がチューニングされている。セドリック/グロリアのような間接照明はないがセンターコンソール周辺を微灯で照らすなど夜間の演出も考えられている。当時としては珍しく照明つきのバニティミラーが前席の両側のサンバイザーに装備されている。
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専用グリル・専用オーナメントなどを備える「オーテックリミテッド」もごくわずかに販売された。
 
雑誌[[NAVI]]や一部好事家での評価は高かったが、北米仕様の尻下がりのデザインがあまり受け入れられず、日本国内では月平均の販売台数はおよそ100台前後と低迷が続き、総販売台数も約7,300台に終わった。一方で企画の段階から北米での販売を意識したこともあり、米国市場では月平均3,000台以上と安定した売り上げを保持していた。
 
『[[はぐれ刑事純情派]]』([[テレビ朝日]]系)では1993年放送の第6シリーズ及び翌年放送の第7シリーズにて劇中車(捜査車両)として使用された。