「水戸市水道低区配水塔」の版間の差分

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== 構造 ==
[[File:Mito City Water Tower interior 2023-07 ac (6).jpg|thumb|1階 事務室スペースと螺旋階段]]
[[file:Mito City Water Tower interior 2023-07 ac (7).jpg|thumb|2階 水槽下部のパイプ]]高さ21.6メートル、直径11.2メートルの円筒型鉄筋コンクリート造の3階建ての塔である<ref name="茨城県教育委員会2007p214">茨城県教育庁文化課『茨城県の近代化遺産』茨城県教育委員会、2007年、214頁</ref>。1階に入ると事務室として使われたスペースがある。中央には螺旋階段があり、2階に上がると天井に鉄製水槽(内径8メートル<ref name="茨城県教育委員会2007p214"/>、地上満水面までの高さ15メートル<ref>水戸市水道部水道史編さん委員会・茨城歴史地理の会『水戸の水道史 第三巻施設図編』水戸市水道部、1984年、8頁</ref>、水深6.5メートル<ref name="茨城県教育委員会2007p214"/>、容量358立法メートル<ref name="茨城県教育委員会2007p214"/>の底面が天上をふさぐように広がる。水槽からは口径14インチの引入管と引出管、口径12インチの溢流管が付けられている。この水槽の特徴の1つとして、接合部がすべて[[リベット]]止めになっていることがあげられる。水槽の内部には水槽下部にある回廊から鉄製梯子を使って出入りが可能であった<ref>水戸市役所『水戸市水道誌』水戸市役所、1934年、361ページ</ref>。この水槽に浄水場からくみ上げた水を最大約360トン蓄えることができた<ref>読売新聞「水の供給支えた優美な塔」、2022年6月17日、朝刊16ページ</ref>。これは一般的な家庭風呂桶およそ1200杯分にあたり<ref>米山勇『日本近代建築大全東日本編』講談社、2010年、107ページ</ref>、この水槽の大きさを当時の水戸市水道実施設計目論見書では「給水人口3万人ニ対スル2時間半分ノ貯水量ヲ有ス」と規定している<ref>水戸市水道部水道史編さん委員会ほか『水戸の水道史 第二巻条例・文献編』水戸市水道部、1984年、211頁。</ref>
 
=== 意匠 ===