「東京湾アクアライン」の版間の差分
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木更津人工島である海ほたるPAは、幅100 m、全長650 mで5階建ての休憩施設がある<ref name="千葉県県土整備部"/>。いっぽうの川崎人工島である「風の塔」は直径195 mの円形の人工島で、アクアトンネルの中間に位置し、トンネル内の換気を行っている<ref name="千葉県県土整備部"/>。
1997年12月18日に開通。日本道路公団が[[有料道路|一般有料道路]]として管理していたが、[[2000年]][[7月3日]]の事業計画変更に伴い、2013年4月27日に開通した[[首都圏中央連絡自動車道]]の[[東金インターチェンジ|東金ジャンクション]](JCT) - [[木更津ジャンクション|木更津JCT]]を含め東京湾横断・木更津東金道路と有料道路事業の道路名を変更。同時に[[京葉道路]]・[[千葉東金道路]]で構成されていた料金プール制([[通称]]:[[千葉プール路線|千葉プール]])に組み込まれた。[[2005年]][[10月1日]]の[[道路公団民営化]]により、現在は[[東日本高速道路]]管理の[[全国路線網]]となっている。
[[1988年]]11月には川崎人工島(風の塔)と木更津人工島(海ほたるパーキングエリア)の間のトンネル部分に警察管轄区域の管轄区分線を設定し、区分線西側を[[神奈川県警]]、区分線東側を[[千葉県警察]]が管轄している<ref>[http://www.police.pref.chiba.jp/content/common/000007595.pdf 千葉県警察] - 「東京湾横断道路における管轄区域及び警察官の職権行使に関する協定について」</ref>。また、[[1997年]]10月には関係自治体の千葉県・東京都・神奈川県・木更津市・川崎市が管轄区分線と同様に協定し、境界線を定めた<ref>[http://hamarepo.com/story.php?page_no=1&story_id=1119 はまれぽ.com]</ref>。また、同年12月には消防部局の管轄の取り決めを行い、アクアブリッジ全体とアクアトンネル上り線を[[木更津市消防本部|木更津市消防本部(木更津消防署金田分署)]]が、アクアトンネル下り線を[[川崎市消防局|川崎市消防局(臨港消防署浮島出張所)]]が担当することとなった<ref name=":1">{{Cite web|url=https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000116/116483/021106-2.pdf|title=東京湾アクアライン トンネル防災システムの概要|accessdate=2021-08-08|publisher=川崎市消防防災指導公社|format=pdf}}</ref><ref>[https://www.city.kisarazu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/715/h30toukei.pdf 平成30年版 消防統計] - 木更津市消防本部</ref>。木更津人工島および浮島JCT管理Aヤードにはアクアトンネルの避難坑を走行することができる、車体の低い専用消防車の車庫が設置され、消火活動車([[化学消防車]]に準ずる装備)、救助活動車([[救助工作車]]に準ずる装備)、救急活動車(救急車に準ずる装備)がそれぞれ1台ずつ配備されている<ref name=":1" /><ref>{{Cite web|url=https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000116/116483/021106-1.pdf|title=健康福祉委員会資料1 所管事務の調査(視察)(1)東京湾アクアラインについて|accessdate=2021-08-08|publisher=川崎市|date=2020-11-06|author=川崎市消防局}}</ref>。
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==== 開業初期 ====
総工費は約1兆4,409億円に対して開通時の利用は推定交通量を大幅に下回り、その[[コストパフォーマンス|費用対効果]]の面で批判を招いた<ref name="sakurai"/>。これは、通行料金が[[日本の高速道路|高速道路]][[全国路線網|全国プール制]]に組み込まれず、アクアライン単独償還で非常に高額なためで<ref name="sakurai"/>、普通車の海上部は通常料金で1 km当たり198.68円であり、同様に高額な料金の[[本州四国連絡道路]]の252.72円より若干低い。その結果、採算性に重大な[[問題]]が生じているが、これは元々の推定交通量の見通しが出鱈目だったという指摘がある<ref>[[猪瀬直樹]]『道路の権力』66ページ</ref>。開通20年後([[2017年]])には、上下線合わせて一日64,000台、すなわち片側2車線上を24時間休みなしに、毎日2.7[[秒]]に1台の自動車が通過するであろうという交通量が推定されていた<ref name="sakurai">{{cite news | author = [[櫻井よしこ]] | url = http://yoshiko-sakurai.jp/2001/05/10/3750 | title = 「 どうする気なのか『道路公団』未曾有の大赤字 」 | newspaper = 『[[週刊新潮]]』2001年5月17日号 | publisher = [[新潮社]] | date = 2001-05-10 | accessdate = 2017-02-09 }}。ちなみに、64,000台という交通量は、後述の社会実験開始後の週末1日あたりの平均通行量の1.5倍である</ref>。
通行料金の設定は、数回の料金改定を経て、普通車料金で1997年の開通当時は4,000円だったのが3,000円まで引き下げられた経緯を持つ。
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