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;[[彳部|ぎょうにんべん]]
:「徳」「往」「御」など。通路、人が行うべき道に関する字を表す。常用漢字数 19 。なお、「行人偏」の名は、行という字から来ているが、「行」は「ぎょうがまえ」の親字であり、異なる部首(→[[行部]]参照)である(但し、『新漢語林』など一部辞書において同グループ化しているものも見られる)
:*常用漢字: 役 往 径 征 彼 後 待 律 従 徐 徒 得 御 循 復 微 徴 徳 徹かんごりn
:*主な表外字: 彷 彿 徊 徘 徨 など
 
;[[日部|にちへん]]ひへん
:「晴」「映」「明」など。太陽や天体、気象、暦に関する字を表す。常用漢字数 15 。また、ひへん(火偏)と区別するために、「にちへん」とする辞典も多い。
:*常用漢字: 旺 明 昧 映 昨 昭 時 暁 晴 晩 暗 暇 暖 曖 曜
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;[[酉部|とりへん]](さけのとり / ひよみのとり)
:「配」「酵」「醸」など。お酒や発酵に関する字が集まっている。常用漢字数13。なお、「ひよみのとり」とは「日読み」(暦)のための[[十二支]]の[[酉]]のことで、「鳥」に対しての呼称(鳥偏の字も存在するため)。醜は厳密には鬼が声符であるため、鬼部に含む辞書も見られる
:*常用漢字: 酌 酎 配 酔 酢 酬 酪 酵 酷 酸 醒 醜 醸
:*主な表外字: 酊 酩 醇 醂 醍 醐 醗 など
115行目:
:*主な表外字: 祀 祇 祐 祠 祓 禄 禊 禎 禰 {{JIS2004フォント|禱}} など
 
;[[玉部|たまへん]]おうへん
:「球」「珍」「環」など。宝石や貴重な物、あるいは球体に関する意味を表す。常用漢字数 10 。偏となったときに点が省かれるが、たまへんと呼ぶのが一般的で、玉部に属する。除外「斑」→[[文部]]
:*常用漢字: 玩 珍 珠 班 球 現 理 瑠 璃 環
180行目:
:*主な表外字: 峙 峻 嵯 峨 嶋 嶼 など
 
;[[方部|かたへん]]ほうへん
:「旅」「旗」など。部首部分に加え、右上の部分も同じである。これは棚引く旗を象形化した字(エン)を元にしたものであり、旗に関する言葉が集まる。なお、片偏という部首もあるので、紛らわしさを防ぐため、ほうへんと呼ぶ辞典も見られる
:*常用漢字: 施 旅 旋 族 旗
:*主な表外字: 於 旛など
 
;[[歹部|がつへん]]・かばねへんいちたへん
:「死」「残」など。屍に関する意味を表す。なお、「死」は偏としては特殊な例で、垂のような配置をしている。
:*常用漢字: 死 残 殊 殉 殖
195行目:
:*主な表外字: 牝 牡 牴 牾 など
 
;[[巾部|はばへん]]きんべん
:「帳」「帆」など。布、反物に関する字を表す偏。なお、「巾」は布のことを指し、「はば」と呼ぶのは慣用的なものである。
:*常用漢字: 帆 帳 幅 帽
221行目:
:*主な表外字: 矩 矮 など
 
;[[魚部|うおへん]]さかなへん
:「鯨」「鰹」「鮭」など魚介類や水棲生物に対する名称、あるいは魚の体格、特徴などを表す字を集める。常用漢字ではわずかに2 つだが、「鮭」「鯉」「鱗」など日常で一般に用いられる字はかなり多く、全部で 600 以上存在する。
:*常用漢字: 鮮 鯨
:*主な表外字: 鮎 鮒 鮪 鮭 鮫 鮨 鯉 鯖 鯛 鯰 鰐 鰓 鰆 鰈 鰊 鰯 鰭 鰤 鰹 鱈 鰺 鰻 鱒 鱗 など
 
;[[角部|かくへん]]つのへん
:「解」「触」など。角の加工品などに対して、漢字が作られた。
:*常用漢字: 解 触
252行目:
 
;[[革部|かわへん]](かくのかわ)
:「靴」「鞄」など。皮革製品に関する字が集まるが、常用漢字は「靴」のみ(親字を含まず)。かくのかわは皮部(ひのかわ・けがわ)に対する呼称
:*常用漢字: 靴
:*主な表外字: 靫 靱 鞄 鞋 鞍 鞘 鞣 鞭 など
267行目:
 
;[[齒部|はへん]]
:「齢」など。新字体では12画、旧字体では 15 画であり、一般的な偏では最も画数が多い。
:*常用漢字: 齢
:*表外字: 齣 齟 齬 齷 齪 齲 など
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:*常用漢字: 黙
:*表外字: 黯 など
 
 
 
その他の偏
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*'''[[赤部|あかへん]]''':「赦」「赫」など。赤、怒りに関する意味を表す。
*'''[[青部|あおへん]]''':「静」など。青色や、すみきっていることに関する意味を表す。字数は至って少ない。
*'''[[鹵部|しおへん]]'''(ろ・しお):「鹸」「鹹」など。塩辛さに関する意味を表す。偏に属するが、慣例的に「へん」と呼ばないことが多い(表記は『現代標準漢和辞典』ならびに『漢字源』より)。
*'''[[羊部|ひつじへん]]''':「羚」など。ヒツジに関する意味を表す。
*'''[[豆部|まめへん]]''':「豌」など。マメ類に関する意味を表す。
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*'''[[面部|おもて]]''':「靦」など。顏や表情に関する字を集める。
*'''[[舌部|したへん]]''':「舐」など。舌に関する字を集める。
*'''[[首部|くびへん]]''':「馘」など。首に関する字を集めるが、字数は至って少ない。
*'''[[瓦部|かわら]]''':「瓱」「瓩」「瓲」など。度量衡単位の国字のみで、一般的に瓦部は旁や脚を構成する。
*'''[[臣部|しん]]'''(じん):「臨」「臥」など。
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*『[[漢検]]漢字辞典』(京都)[[日本漢字検定協会]]編著 ISBN 9784890960590
表外漢字の例示に際して
* 『現代標準漢和辞典(学研)』藤堂明保・加納喜光編著 
*『新漢語林([[大修館書店]])』[[鎌田正]]・[[米山寅太郎]]著 ISBN 9784469031621
部首の成り立ち、字意に際して