「排障器」の版間の差分
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[[踏切]]等で立ち往生している[[自動車]]に衝突した場合に、排障装置が取り付けられていないと自動車を車体下に巻き込み、床下機器を損傷させてしまうが、排障装置を取り付けていればこれを避けることができる。特に[[2000年代]]後期以降は、[[鉄道人身障害事故]]発生時に、負傷者を車体下に巻き込ませないことを目的とした設計・構造の排障装置を各社開発、搭載している。
[[1960年代]]は[[新幹線]]や[[特急形車両]]など、高速運転する車両にのみ取り付けられていたが、近年では人身事故・[[踏切障害事故]]の軽減と車両デザインのアクセント的意味合いも強くなっており、[[通勤形車両 (鉄道)|通勤]]・[[一般形車両 (鉄道)|一般形車両]]や地下鉄など踏切が存在しない路線の車両でも新製時に取り付けられることが多い。また更新工事を行った従来車両にも新たに取り付けられたり、従来取り付けられていた車両にも強化型(大型化や板厚増大)に換装されることが多い。一方、踏切があっても走行速度も低い路線では、取り付け工事が後回しにされる例もあり、特に[[客車]]で排障装置が取り付けられた車両は[[JR東日本E26系客車|E26系]]やジョイフルトレインの[[オリエントサルーン]]等ごく少数に限られている。また、[[第三軌条方式]]の路線での採用は少なく、[[東京メトロ丸ノ内線]]の新型車両[[東京メトロ2000系電車|2000系]]でも設置されていない。
材質は[[鋼|鋼鉄]]などの金属製であり、時速200キロを超える新幹線では障害物を巻き込むと被害が甚大になるため、確実に取り除かねばならない。そのため何重にも重ねて取り付けられていた。塗装はグレーや黒が大半を占めるが、[[新幹線0系電車]]など車体色と合わせたものもある。取り付け位置は車両の先頭部分の床下、[[連結器]]まわりを囲っている場合がほとんどである。
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