発売された機種は全てキーボード一体型となり、セパレートタイプのマシンは発売されなかった。また、規格の上では必須ではないが大半の機種でFDDを1〜2基搭載していたことから、供給ソフトのメディアの主流は完全にROMから価格の安いFDへと置き換わった。
*''';[[三洋電機]]'''
**''':;WAVY70FD、WAVY70FD2、WAVY35'''
*::BASICコンパイラ(「'''[[べーしっ君MSX-BASIC#BASICコンパイラ|MSXべーしっ君ぷらす]]'''」相当)を内蔵。単漢字変換で、MSX-JEは内蔵しない。WAVY35は日本国内の一般向けのモデルではなく、FDD非搭載。70FD2はフロッピーディスクドライブを2機搭載。
*''';[[ソニー]]'''
**''':;HB-F1XDJ、HB-F1XV'''
*::ゲーム開発ツールディスクを付属、筐体はMSX2のHB-F1XDシリーズから流用。MSX-JEを内蔵。漢字ROMには[[jiskan|JIS X 9051]]のビットマップフォントが使用されている。XDJは1年ほど使用しているうちにFM音源の音が小さくなるという回路の不具合があり、メーカーで[[コンデンサー]]交換による対応を取っていた。またメモリーは64KBながらハード的にはマッパーRAMとなっており、ページを跨いでのセグメントの移動が可能となっている。メモリマッパー規格は最低128KBで切り替えBIOSがなくてはならないので厳密にはメモリマッパー対応ではない。
*::XVは本体のカラーリングを変更してバンドルソフトウェアを充実。F1シンセサイザー([[シンセサウルス]]相当品)、F1ツールディスク(グラフィックエディター、らくらくアニメ、ボイスレコーダー、BASICファイラー)、文書作左衛門(ワープロソフト)。
[[ファイル:MSX FS-A1WX.JPG|thumb|FS-A1WX]]
*''';[[パナソニック|松下電器産業(現パナソニック)]]'''
**''':;[[FS-A1WX]]、FS-A1FX、FS-A1WSX'''
*::Wシリーズはワープロ内蔵、FXはFM音源・MSX-JEなし。WSXは[[S端子]]を付けた代わりに[[カセットテープ]]端子を削除。改造して後付けすることは可能。
*::10.7MHzの[[発振回路|オシレータ]]出力を搭載している。MSX規格のCPUクロックである3.58MHzは、これを3分周して生成する。また、これを2分周した5.38MHzのモードを持ち、内蔵ワープロを高速に動作させるために使用された。BASIC等からも利用が可能で、BASICより「'''OUT 65,154'''」と打ち込むなどの方法でI/Oポートに規定の値を出力することで、入力周波数が変化する。ただしMSX-ENGINEに対する入力周波数が変化することから、PSGの音程など、そのクロックを拠り所としているものは全て影響を受ける。
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== 脚注 ==
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