「ハリー・キャラハン (架空の人物)」の版間の差分

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==人物==
[[1930年]]サンフランシスコ生まれ。作中で具体的に描写されることは少ないが、気質や風貌、名前からアイルランド系とされる。[[サンフランシスコ市警察]]本部捜査課に所属する[[刑事]]。階級はInspector(一般には警部、警視、警視長クラスの高級幹部のことだが、ハリーの属するサンフランシスコ市警察本部では、巡査長クラスの[[刑事]]の階級・職名。ただし第2作目と、4作目で吹替えでは警部と呼ばれている。一般のDetectiveにあたる。[[アメリカ合衆国の警察#階級]])。バッジナンバー2211。普通は他人が嫌がる汚れ仕事ばかりしているので仲間内から「'''ダーティハリー'''(汚れ屋ハリー)」とあだ名されている。第2作目([[1973年]])の時点で新顔としてサンフランシスコ市警本部にやってきてから勤続10年
 
[[捜査]]の手段を選ぶ事は無く、時に[[暴力]]に訴える場合もある。[[法律]]が完全ではないため、自身が望む捜査が行えない事や[[犯罪]]者が野放しにされる状況を歯痒く思う事はあるが、法律を守る主義であり、犯罪者の射殺を躊躇はしないのも、あくまでも捜査上の行動に限った話で、逸脱や過激な行動は自らが(辞職などによって)責任を負う覚悟の上である。したがって、正体を隠しての私刑や暗殺などに対しては断固反対であり、シリーズ第2作で警察内の秘密処刑集団に勧誘された際には、激しい怒りを見せてこれを拒絶している。
 
犯罪被害者の立場を尊重する傾向が強く、シリーズ第4作のラストではその心情と上記の信念が微妙なバランスを見せ、それまでにない判断で事件を決着させた。犯罪者も舌を巻く抜け目のなさを持ち、社会のありようそのものに深い絶望を見せながら、[[警察官]]であり続ける理由は「言っても信じないだろ」。
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皮肉屋で、人間嫌いのひねくれ者を装っており、特に新米の同僚、マスコミ関係者に厳しい態度を取って見せる。が、一旦相手を認めれば信義に厚く、優しい面を見せることもある。上司、上役など上の人間にとっては極めて扱いにくい人間であり、市長ほどの権力者に対しても、決して主張を曲げない意地の持ち主である。
 
劇中では独身。シリーズ第3作で自身の結婚について問われた際、「まともな女はみんな逃げ出してるよ」と自虐的な言い回しで否定している。妻を事故で亡くしている。映画では私室ベッド脇の写真やハリーの台詞でわずかに触れられる程度で複数の女性と関係を持っている。子供相手には笑顔を見せることもある。
 
射撃、特に[[拳銃]]を使ったコンバットシューティング(実戦射撃)には超一流の腕を誇っており、市警の射撃コンテストでは長年チャンピオンの座を維持した。疾走するバスの屋根に陸橋から飛び乗る運動神経、自分より若手の刑事に負けない体力の持ち主。