「サラトガ方面作戦」の版間の差分

 

=== タイコンデロガ砦の陥落 ===

[[ファイル:Fort Ticonderoga, Ticonderoga, NY.jpg|thumb|right|デファイアンス山からタイコンデロガ砦を見下ろす]]

バーゴイン軍はシャンプレーン湖を遡り、[[6月30日]]には防御されていなかったクラウンポイント砦を占領した<ref name="K163">Ketchum (1997), p. 163</ref>。大陸軍がイギリス軍の動きの詳細を分からせないようにするにはインディアンの支援部隊による遮蔽行動が大きな効果があった<ref name="K160_1">Ketchum (1997), pp. 160-161</ref>。大陸軍の約3,000名の正規兵と民兵の守備隊でタイコンデロガ砦と周辺の指揮を任されていたアーサー・セントクレア将軍は[[7月1日]]になってもバーゴイン軍の全容が掴めていなかった。バーゴイン軍の主力はわずか4マイル (6.4 km) まで近付いていた<ref name="Pancake121_2">Pancake (1977), pp. 121-122</ref><ref name="K172">Ketchum (1997), p. 172</ref>。セントクレアはスカイラー将軍から出来るだけ長く持ち堪えてから2つの通りを使って撤退するように命令を受けていた<ref name="Nickerson138_40">Nickerson, pp. 138-140</ref>。