「ミレニアム開発目標」の版間の差分
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[[File:Flag of the United Nations.svg|thumb|ミレニアム開発目標は国連主導のイニシアティブ活動である。]]
[[Image:Extreme poverty 1981–2008.png|300px|right|thumb|世界における極度の貧困人口(世界銀行,1981–2008)]]
'''ミレニアム開発目標'''(ミレニアムかいはつもくひょう、{{Lang-en|Millennium Development Goals}}、略称: {{読み仮名_ruby不使用|'''MDGs'''|エムディージーズ}})は、8つのゴール、21のターゲット項目からなる[[2015年]]までの国際的な開発目標。
[[2000年]][[9月]]に[[ニューヨーク]]で開催された{{仮リンク|国連ミレニアム・サミット|en|Millennium Summit}}にて採択された[[国連ミレニアム宣言]]と、[[1990年代]]に開催された主要な国際会議や[[サミット]]で採択された[[国際開発目標]]を統合し、一つの共通の枠組みとして[[2001年]]にまとめられ、2015年までに達成すべきとされていた世界的目標である<ref>[https://www.jica.go.jp/aboutoda/sdgs/achievement_MDGs.html ミレニアム開発目標(MDGs)の達成状況] - 独立行政法人[[国際協力機構]] (JICA)</ref>。193の全[[国際連合|国連]]加盟国と23の[[国際機関]]が、
この目標は[[2030年]]に向けた国連の新たな開発目標である[[持続可能な開発目標]] (SDGs: Sustainable Development Goals) に継承された。
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== 目標 ==
[[File:Millennium Development Goals, UN Headquarters, New York City, New York - 20080501.jpg|thumb|ニューヨーク国連本部に掲げられたポスター]]
MDGsは、2015年までに達成すべき目標として8つのゴールと21のターゲット項目を掲げてい
=== 1. 極度の貧困と飢餓の撲滅 ===
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=== 5. 妊産婦の健康の改善 ===
* ターゲット5A:2015年までに[[周産期死亡率|妊産婦死亡率]]を4分の3減少させる。
* ターゲット5B:2015年までにリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)の完全普及を達成する。
=== 6. HIV/エイズ、マラリアその他疾病の蔓延防止 ===
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=== 7. 環境の持続可能性の確保 ===
* ターゲット7A:[[持続可能な開発]]の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る
* ターゲット7B︰2010年までに生物多様性の損失を確実に減少させ、その後も継続的に減少させる
* ターゲット7C:2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する。
* ターゲット7D:2020年までに最低1億人の[[スラム]]居住者の生活を大幅に改善する。
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#最貧国からの輸入品に対する無[[関税]]・無枠
#重債務貧困国に対する[[債務]]救済及び二国間債務の帳消しのための拡大プログラム
#貧困削減に取り組む諸国に対するより寛大な[[政府開発援助|ODA]]の提供
* ターゲット8C:[[内陸国]]及び[[小島嶼開発途上国]]の特別なニーズに取り組む。(バルバドス・プログラム及び第22国連総会の規定に基づき)
* ターゲット8D:国内及び国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。
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* ターゲット8F:民間セクターと協力し、特に情報・通信分野の新技術による利益が得られるようにする。
== 達成状況==
=== 1.極度の貧困と飢餓の撲滅 ===
* 貧困に関するターゲット(極度の貧困人口の割合を1990年比で半減)は2010年に達成。 2015年には1/3に減少。2015年時点で1.25ドル未満で暮らす人々の割合は世界全体で36%→12%,開発途上地域では47%→14%
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* 先進国の開発援助は1990年の810億ドルから2014年の1352億ドルに増加
* 2014年には先進国の開発途上国からの輸入の79%に非課税輸入が認められ2000年の65%から上昇した。
* 開発途上国の輸出収入に対する対外債務返済額の比率は、2000年の12%から2013
* インターネット普及率は2000年時点で6%だったが2015年には43%に増加、携帯電話契約数が過去15年でほぼ10倍増加、2000年時点で7億3800万であったが2015年には70億になった。2015年には世界人口の95%が携帯電話による通話可能領域にいる。
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