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{{出典の明記|date=2021年9月}}
{{混同|みすゞ潮彩|x1=山口県内で運行される観光列車の}}
{{Infobox rail service
{{列車名
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|列車名 name= みすず
|社色 = gray
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|画像 = Jrcentral 313 typeb153.jpg
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|image=211 Series Misuzu.jpg
|画像説明 = [[JR東海313系電車|313系]]の「みすず」<br />(2008年2月11日 [[稲荷山駅]])
|image_width=300px
|運行主体 = [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)<br />[[東海旅客鉄道]](JR東海)
|caption=みすず(2022年3月)
|列車種別 = [[快速列車]]([[普通列車]])
|運転区間 type= [[飯田駅快速列車]]<br - />[[普通列車]](下りの岡谷駅]] - [[松本駅]]・[[長野駅]]間)
|status=運行中
|主な経由線区 = [[飯田線]]・[[中央本線]]・[[篠ノ井線]]・[[信越本線]]
|locale=[[長野県]]
|使用車両 = [[国鉄211系電車|211系電車]]<br />([[長野総合車両センター]])
|predecessor=急行「天竜」
|運転開始日 = 1986年
|first=[[1986年]][[11月1日]]
|運転終了日 =
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|備考 = 2014年03月現在のデータ
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|備考全幅 =
|運行主体 operator= [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)<br />[[東海旅客鉄道]](JR東海)
|formeroperator=[[日本国有鉄道]](国鉄)
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|start=[[飯田駅]]
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|end=[[松本駅]]・[[長野駅]]
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|trainnumber=2209M→3523M(飯田発長野行き)<br/>3526M→2220M(松本発飯田行き)
|主な経由線区 line_used= JR東海:[[飯田線]]<br />JR東日本:[[中央本線]]・[[篠ノ井線]]・[[信越本線]]
|class=[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]
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|seating=全車自由席
|使用車両 stock= [[国鉄211系電車|211系電車]]<br />(JR東日本[[長野総合車両センター]])
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}}
'''みすず'''は、[[東海旅客鉄道]](JR東海)および[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が[[飯田駅]] - [[岡谷駅]] - [[松本駅]]・[[長野駅]]間を[[飯田線]]・[[中央本線]]・[[篠ノ井線]]・[[信越本線]]経由で運転する[[快速列車]]・[[普通列車]]の愛称である。[[列車愛称]]は、「[[信濃国|信濃]]」にかかる[[枕詞]]「みすずかる(水篶刈る)」に由来する。運転上、岡谷駅始発・終着となる列車はない(詳細は後述)
 
== 運行概況 ==
[[20146月20日|2022]][[3月1514日]]のダイヤ改正時点<ref>交通新聞社『JR時刻表』2015年7月号</ref>で、以下の列車が運転されている。過去の列車を含め、岡谷駅ですべての列車が[[列車番号]]を、一部の列車が[[列車種別]]を変更する。
 
* 飯田駅 → 長野駅間行き:1本
** 飯田駅 → 岡谷駅間は快速「みすず」として、岡谷駅 → 長野駅間は普通「みすず」として運転する。
* 松本駅 → 飯田駅間行き:1本
** 全区間で快速「みすず」として運転する。
 
2014年3月14日までは、上記の列車とは別に、以下のような列車が存在した。いずれも翌15日のダイヤ改正より、運転区間はそのままに、全区間で通過駅および愛称のない普通列車として運転されるようになった。
* 天竜峡駅 → 松本駅間行き:1本
** 朝の1本が全区間で普通列車として運転。岡谷駅 → 松本駅間のみ「みすず」の愛称がされていた。
* 長野駅 → 飯田駅間行き:1本
** 朝の1本が岡谷駅まで快速「みすず」として、岡谷駅 → 飯田駅間は列車愛称のない普通列車として運転。
* 松本駅 → 飯田駅間行き:1本
** 日中の1本が岡谷駅まで快速「みすず」として、岡谷駅 → 飯田駅間は列車愛称のない普通列車として運転。この列車は全区間で通過駅が1駅(みどり湖駅ただ1つのみというものであった。
 
[[辰野駅]] - [[塩尻駅]]間は、距離の短い通称「辰野支線」を経由せず、[[塩嶺トンネル]]ルートで岡谷駅経由で運転され、岡谷駅で[[スイッチバック]]を行う。みすずとは別に飯田線下りの始発で「[[駅|駒ケ根]]岡谷行き」の快速列車が1本あるが、そちらは辰野駅まで快速運転をしている。
 
=== 使用車両 ===
すべて電車。
*[[国鉄211系電車|211系]]
==== 過去現在の車両 ====
**[[国鉄211系電車|211系]] - JR東日本[[長野総合車両センター]]所属3000番台3両編成(長野色)
 
==== 過去の車両 ====
<gallery>
* [[国鉄165系電車|169系]]:JR - JR東日本[[長野総合車両センター|長野総合車両所]]所属4両編成
File:運用を開始した211系3000番台長野色.jpg|211系(長野色)
</gallery>
 
=== 過去の車両 ===
* [[国鉄165系電車|169系]]:JR東日本[[長野総合車両センター|長野総合車両所]]所属4両編成
** 「みすず」運転開始時から使用されていた。1998年12月改正で115系に置き換えられた。
* [[国鉄115系電車|115系]]:JR - JR日本[[長野総合静岡車両センター]]所属1000番台3両編成(長野色)
** 2007年3月改正で313系に置き換えられた。
* [[国鉄115系電車|115系]] - JR東日本[[長野総合車両センター]]所属
** 2014年3月改正で211系に置き換えられた。
* [[国鉄115JR東海313系電車|115313系]]:JR - JR東海[[静岡神領車両区]]所属1000および600または2000番台<ref>2022年3月ダイヤ改正で[[大垣車編成(湘南色)区]]に転属した。</ref>
** 20072014年3月改正で313系に置き換えら担当分が愛称のない列車となり、「みすず」では運用さなくなった。
* [[JR東海313系電車|313系]]:JR東海[[神領車両区]]所属1700番台3両編成
** 2014年3月改正以降は「みすず」の愛称のない飯田線 - (岡谷経由) - 松本駅間の直通列車に使用されている。
 
JR東海の115系で運用されていた列車は、[[2007年]][[3月18日]]のダイヤ改正で[[JR東海313系電車#1000番台増備(3次|313系1700番台]]に置き換えられ、JR東日本管内では珍しく転換クロスシートを装備した普通列車となった。また、この列車は313系が唯一長野駅まで乗り入れる運用であったが、2013年3月16日の改正で松本駅以北へ - 長野駅間の乗り入れはくなった。
 
<gallery>
Misuzu 115 Inariyama stn.JPG|115系「みすず」(JR東日本所属車)
File:Misuzu_115_Inariyama_stn.JPG|115系(長野色)
|画像 = Jrcentral 313 typeb153.jpg|313系「みすず」
ファイル:JRC-EC115-B5.jpg|115系(湘南色)<br />(現在は消滅)
File:169_Shinshu_Musashi-Sakai.jpg|169系<br />(現在は消滅)
</gallery>
 
=== 停車駅 ===
==== 現行のダイヤ ====
;快速運転区間の停車駅(2014(2016年3月1526日現在)
 
( )は長野行きのみ停車、〔 〕は飯田行きのみ停車
 
[[飯田駅]] - 〔[[桜町駅_(長野県)|桜町駅]]〕 - 〔[[伊那上郷駅]]〕 - [[元善光寺駅]] - [[市田駅]] - [[伊那大島駅]] - [[上片桐駅]] - [[七久保駅]] - 〔[[伊那本郷駅]]〕 - [[飯島駅]] - [[伊那福岡駅]] - [[小町屋駅]] - [[駒ケ根駅]] - ([[大田切駅]]) - [[宮田駅]] - ([[赤木駅]]) - [[沢渡駅]] - ([[下島駅 (長野県伊那市)|下島駅]]) - [[伊那市駅]] - [[伊那北駅]] - ([[田畑駅]]) - [[北殿駅]] - [[木ノ下駅]] - [[伊那松島駅]] - [[沢駅]] - [[羽場駅 (長野県)|羽場駅]] - ([[伊那新町駅]]) - [[宮木駅]] - [[辰野駅]] - [[川岸駅]] - [[岡谷駅]] - [[みどり湖駅]] - [[塩尻駅]] - [[広丘(この区間各]] 停車)- [[村井松本駅]] - [[平田この区間各 (長野県)|平田駅]]停車- (→([[南松本長野駅]]) - [[松本駅]]
 
松本駅 → [[長野駅]]間は各駅に停車する。
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== 沿革 ==
[[ファイル:JRE-EC169-New-Express.jpg|thumb|240px|急行「かもしか」(1987年8月 上諏訪駅)]]
長野県内の南信地区と県都[[長野市|長野]]を結ぶローカル準急として設定された「'''天竜'''」(てんりゅう。「こまがね」「赤石」などと並び、飯田線には珍しい気動車が使われたことのある列車)を起源としており、「'''かもしか'''」への改称と快速列車格下げを経て、現在に至っている。
 
国鉄時代末期、一時特急格上げも検討されたが、スピード面(特にカーブの多い飯田線)で断念し、急行形電車の座席を転換クロスシート(一部簡易リクライニングシート)へ交換したアコモデーション改造車が投入され、「[[新特急]]」に準えた「''新急行''」と冠してテコ入れが図られたが、結局全列車が快速「みすず」に格下げされた。老朽化により急行形電車の使用はなくなり、現在は近郊形電車により運行されている。
 
=== 年表 ===
 
[[File:快速みすず 169系.jpg|thumb|オリジナル塗装での[[169系]]快速みすず(1990年頃撮影)]]
 
==== 国鉄時代 ====
*[[1961年]] - 新宿駅・長野駅 - [[天竜峡駅]]に[[気動車]][[準急列車]]「天竜」を新設。一部は併結運転。車両は[[国鉄キハ58系気動車|キハ58系]]2 - 4両編成
*[[1966年]] - 「天竜」は[[急行列車]]に昇格。
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*[[1973年]] - 「天竜」の下り1本のみを電車化。車両は[[国鉄80系電車|80系]]。
*[[1973年]] - 「天竜」の全列車が電車化。車両は下り1本が80系、その他は[[国鉄165系電車|165系]]。これにより「天竜」、「こまがね」の飯田線内での併結が解消される。
*[[1975年]] - 長野県内[[循環列車|循環運転]]の気動車急行「すわ」、「のべやま」を分割し、[[小淵沢駅]] - 長野駅間は電車急行「天竜」に立て替える。
*[[1978年]] - 「天竜」の全列車が165系に。これにより80系を使用した定期急行列車は消滅する。
*[[1983年]] - [[塩嶺トンネル]]開通によるダイヤ改正で、以下のように変更。
*#「天竜」は松本駅以南が快速列車となり、急行区間は松本駅 - 長野駅間に短縮。
*# [[中央本線|中央東線]]発着編成が[[塩嶺トンネル]]経由になる。
*# 飯田線発着編成は、旧線の[[小野駅 (長野県)|小野駅]]経由のままで、中央本線発着編成と[[塩尻駅]]で分割併合を行う。
*# 飯田線発着列車のうち、[[駒根駅]]発着列車が飯田駅発着に延長。さらに、下り1本が[[平岡駅|平岡]]発になり、天竜峡駅以南から篠ノ井線に直通する列車が初めて設定された。
*[[1986年]][[11月1日]] - 「天竜」を急行列車「かもしか」<ref>{{Cite journal|和書 |date = 1987-01 |journal = [[鉄道ジャーナル]] |volume = 21 |issue = 1 |pages = 14-15 |publisher = 鉄道ジャーナル社 }}</ref>と快速列車「みすず」に分離。「かもしか」の飯田線発着編成は[[塩嶺トンネル]]経由になり、[[岡谷駅]]で分割併合となった。
 
==== 民営化後 ====
*[[1988年]] - 急行列車「かもしか」廃止。快速列車「みすず」に一本化。
*[[1998年]][[12月]] - [[国鉄165系電車|169系]]から[[国鉄115系電車|115系]]へ変更。
 
==== 2000年代の動き ====
*[[2004年]][[10月16日]]のダイヤ改正で、1往復を除き飯田線内は各駅停車となる。
*[[2007年]][[3月18日]]のダイヤ改正で、朝の飯田行きが全区間各駅停車となる。同時に、313系も「みすず」に使用開始。
*[[2008年]][[3月15日]]のダイヤ改正で、長野行きの1本が全区間各駅停車となり、列車種別も普通列車となった。もう1本の長野行き「みすず」も冠着駅に停車するようになり岡谷駅 - 長野駅間は各駅停車になったが、列車番号が変わる岡谷駅からも列車種別は快速のままだった。
*[[2009年]][[3月14日]]のダイヤ改正で、以下の変更を行う。
**朝の上諏訪行き「みすず」廃止。松本駅まで上諏訪行きと飯田行きを[[多層建て列車|併結運転]]し、松本駅から岡谷駅までは上諏訪行き・飯田行きの順で続行運転していた。かつての「天竜」や「かもしか」の伝統を残していた。
**長野行きの「みすず」を、岡谷駅 - 長野駅間はすべて普通列車とする。
 
==== 2010年代の動き ====
*[[2012年]][[3月17日]]のダイヤ改正で、新たに小町屋駅に停車するようになる。
*[[2013年]][[3月16日]]のダイヤ改正で、1.5往復が松本駅発着となり、長野駅発着列車は上下1往復のみとなる。また、天竜峡行は飯田駅止まりとなっ行きに見直された。
*[[2014年]][[3月15日]]のダイヤ改正で、「みすず」として運転する列車は、飯田駅 → 長野駅間行きと松本駅 → 飯田駅間行きの1往復に削減された。
*[[2016年]][[3月26日]]のダイヤ改正で、快速「みすず」も新たに南松本駅・平田駅に停車するようになる<ref name="dia151218">{{Cite press release|和書|url=https://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/151218.pdf|format=PDF|publisher=[[東日本旅客鉄道長野支社]]|title=2016年3月ダイヤ改正について|date=2015-12-18|accessdate=2017-06-26}}</ref>。これに伴い、JR東日本の区間では各駅に停車することとなった。
 
== 脚注 ==