「魔神英雄伝ワタル」の版間の差分

|ジャンル= [[ロボットアニメ|ロボット]]、[[異世界 (ジャンル)|異世界]][[ハイファンタジー|ファンタジー]]、[[ファミリー・一般向けアニメ]]

|アニメーション制作= [[サンライズ (アニメ制作会社ブランド)|サンライズ]]

|製作= ASATSU<ref group="注" name="ASATSU">現・[[アサツー ディ・ケイASATSU]]</ref>、サンライズ

『'''魔神英雄伝ワタル'''』（マシンえいゆうでんワタル）は、[[1988年]][[4月15日]]から[[1989年]][[3月31日]]まで[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]にて放映された、[[サンライズ (アニメ制作会社ブランド)|サンライズ]]制作による日本の[[テレビアニメ]]。全45話。

キャラクターの原型は、[[芦田豊雄]]の手による『[[月刊OUT]]』1988年2月号の表紙イラストで登場した「宇宙少年BOY」というもの。この際「表紙のことば」で芦田が「いつかこんなアニメをやりたい。この表紙を見た業界の方々、興味があればご一報ください」とダメ元で書いていたものがサンライズの目に留まり、企画として動き出した<ref group="注">{{Efn2|ただし、LD-BOXの解説書に収録された対談では、企画は1987年8月頃にスタートしたと広井王子が発言している。また、草案は後年『月刊OUT』でリニューアルされ[[スタジオ・ライブ]]の『ライブDEずっぽん』（後に『サイコーの婆さん』に改題）内の読者捏造投稿コーナー「流星皇子TOMMY」として改題、CDドラマも出された。</ref>}}。広井王子の「いまビックリマンチョコ流行ってるけど」（原文のまま）という発言が元となり『[[ビックリマン (シール)|ビックリマン]]』の特徴である「顔」の要素を取り入れ、登場人物およびメカは「顔」を中心にデザインされており（広井からメカデザインコンペ参加者に対し正方形の紙を渡し、「この中に収まるように描いてくれ」と指示したという）、「顔から手足が生えたような造型」になっている。

; 龍神丸（りゅうじんまる、''RYUJINMARU''）

: ワタルが操縦する救世主専用魔神。現在の姿は、ワタルが現生界（用語参照）の図工の時間において造った粘土細工をモデルにしている。内部構造は神部七龍神『金龍』の意思と、七龍神の四頭五玉、鱗や筋繊維を特殊加工して製作されたと言われる。例え片腕をはじめとした一部が破壊されても、コクピット中枢部である虹龍球が壊されない限り1日足らずで再生する。他の魔神と異なり、単独で言葉を喋り、意思を持って行動。操縦房である虹龍球の内部には虹龍黄金像【こうりゅうおうごんぞう】<ref>玩具『重構造龍神丸』内部構造図参照。</ref>が鎮座し、搭乗したワタルがその角を握ることで戦闘モードへ移行する。

: その反面、操縦者がいないと通常モードでしか活動出来ず、半分以下の戦闘力しか出せないが、成長にともない新たな技が繰り出せる。欠点は自力での飛行は不可能で飛行魔神には度々苦戦していたが、空神丸に胸四穴を掴んでもらうことで飛翔することが可能となる<ref group="注">{{Efn2|レベルアップによって背部の磁力孔【マグネットフォース】によってくっ付いたとも言われる。</ref>}}。また器用にジャンケンを出し、プロレス技も繰り出し、創界山各地の方言すらをマスターしている。

::; 登龍剣（とうりゅうけん）

::; 必殺登龍剣（ひっさつとうりゅうけん）

; 戦神丸（せんじんまる、''SENJINMARU''）

; 空神丸（くうじんまる、''KUJINMARU''）

: クラマが操縦する鳥型魔神。元々は第六界層使用仕様の偵察魔神だったのをドン・ゴロが貸し与えた。操縦者の声で嵐の中から出現。龍神丸の妨害とドアクダー魔神支援に使われた。通常、翼や背中に装備されているエンジンが後頭部に施されており、それにより創界山で一、ニ二を争える飛行速度を誇る。情報収集後の帰投を優先し武装が多くもたらされているが、木にも止まれず、水にも弱い。

; 幻神丸（げんじんまる、''GENJINMARU''）

; 龍王丸（りゅうおうまる、''RYUOUMARU''）

: 機体性能が向上、技の威力も数倍に跳ね上がり、「変化鳳凰」の掛け声<ref group="注">{{Efn2|ワタル、龍王丸どちらの発声でも可。また、鳳凰丸から龍王丸へ戻る際は「変化龍王」の掛け声によって変形を行う。</ref>}}で鳥形の「'''鳳凰'''」に変形することで、龍神丸では不可能だった単独飛行が可能となった。

:::; 鳳牙弾（ほうがだん）

:::; 鳳雷波（ほうらいは）

; 戦王丸（せんおうまる、''SENOUMARU''）

: ドンゴロとの戦闘で力尽きた戦神丸が、シバラクの正義の心によって転生した魔神。テレカの絵柄は変わったが召喚方法は以前と変わらず、電話番号も「1000・10・0」番で呼び出す。<ref>『[[真 魔神英雄伝ワタル]]』魔神山編参照。ただし、魔神大集合『戦王丸』同梱「神部新聞」には「10・0000」番と記載されている。ロボット魂で表記される1000・0・0番は間違いである。</ref>。

::; 剣部豪刀（つるぎべごうとう）

::; 刀部斬夢刀（かたなべざんむとう）

::; 三槍（みつやり）

; 幻空王丸（げんくうおうまる、''GENOUMARU''）

: ゴリラ並みの力しかないが、村ひとつを制圧する力を持ち、長距離射撃形態へ変化するも弾丸が切れた際には手動で装填する必要がある。龍神丸に倒された後、剥製にされてしまう。

::; 武装

:::; ランサー

: 2号までと異なり緑、白、黄色のカラフルなボディに頭部のマグナムも短銃に変更し、搭載しているが、フロントアーマーの追加により姿はかなり異なっている。

:::

::; デス・ゴッド流星剣

: アブドラ・ザ・馬之助が搭乗するレスラー型魔神。等頭身は低いが多才な格闘技を繰り出し、頭部のモヒカンは接近用打撃武器になるが、劇中では未使用。凶器の栓抜きは重要アイテム。

: クサーヤが搭乗する戦艦型魔神。特殊な汚水でも溶解しない金属で構成されている。大きさは通常機体よりもふた周りほどでかい巨大。

: 名前に関して、は「[[コンボイ (映画)|コンボイ]]」から{{R|大百科78}}。また商品開発担当の朝比奈祥和によれば、「社内の『[[トランスフォーマー]]』チームから文句を言われると思いましたが、大丈夫でした（笑）」とのこと<ref>新紀元社編集部(大野豊宏・大野智子)編「企画の章 広井王子×朝比奈祥和」『魔神英雄伝ワタル 創世伝記』[[新紀元社]]、2012年7月14日、ISBN 978-4-7753-0929-2、58頁。</ref>。

: ビビデ・ババ・デブーとビビデ・アラ・ビアンが搭乗するヘルライガーの2号機で<ref group="注">{{Efn2|『[[CR魔神英雄伝ワタル]]』では、ババ・デブー1人で搭乗。</ref>}}、第六界層のボス魔神。鬣の一部が緑色。千光の腕輪を利用し、盾を電磁石に変化させ、魔神を引き寄せ切り裂く戦法を行う。操縦席は原型と同一。

=== 第七界層(（地下)） ===

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=== 第七界層(（地上)） ===

; 邪虎丸（じゃこまる、''JYAKOMARU''）

:; ヘドローナの工場

::　 かつては第五界層南部に広がる大森林地帯だったが、強力コンクリートで鋪装されている。

:: オージの支配地。村の男性達がオージの魔法で眠ってしまい、サリーを含む村の女性達はオージに嫁にされようと狙われていた。

:: シシカバブーの支配地。

:: 魔天門の底部。試練に敗れた無数の勇者たちが大勢いる。

: メイン武器。龍神丸を召喚する武器であり、必殺技を繰り出すのにも必要な物。刃という物騒なものは無い<ref group="注">{{Efn2|しかしデス・ゴッドの装束を切り裂いている。TVシリーズ10話参照。</ref>}}。

: 魔の破壊力と、神の意思を持つ巨大ロボットの総称。その歴史は神話からと古く、現在は一種の産業として成り立っている。内部は機械的メカニックではあるが、動力源となる核には神々や神獣の魂を使用している。多くは4、5頭身で3本から4本の指と爪を持ち、大きさはレジスターから超弩級戦艦級の大きさまでと幅広い。普通の魔神を買うのに平均約50万クレジット<ref group="注">{{Efn2|日本円で5000万円。</ref>}}必要とする。創界山ではオリジナルの機体が約百体前後、稼働している。

* 企画 - [[サンライズ (アニメ制作会社ブランド)|サンライズ]]

* 原作 - [[矢立肇]]（連載誌 - 『[[てれびくん]]』、『[[別冊コロコロコミック]]』）

* プロデューサー - 武井英彦、伊藤響(日本テレビ)、佐川祐子(ASATSU)、吉井孝幸

* 製作 - [[ASATSU<ref group="注" name="ASATSU"/>]]、サンライズ

: オープニングテーマとは異なり、『ワタル』のために新規製作された歌。オープニングの対象年齢が高めだったので、幅広い層にメッセージを配信するため対象年齢は低めにしてある<ref name="{{R|souseidenki104" />}}。

|6||アベコベさかさまヘンなとこ||小山高生||芦田豊雄<br />井内秀治||日高政光||芦田豊雄||フランケーン||[[5月27日]]

|14||ヒャクニーンパワーは仙人パワー||rowspan="2"|[[高橋義昌]]<br />小山高生||香川豊||谷田部勝義||遠藤裕一||タックルメット<br />キングヘラクロス||[[7月22日]]

|30||魔神墓場のゴースト軍団||川崎裕之<br />小山高生||colspan="2" style="text-align:center"|日高政光||内山正幸||エレファントム2号<br />亡霊魔神軍団<br />ゴーストン||[[11月25日]]

|37||ワタルとヒミコのアチアチアドベンチャー||井内秀治||[[河本昇悟]]<br />井内秀治||河本昇悟||土器手真由美||-||[[1月27日]]

|45||春だ祭だモンジャ村||高橋義昌||河本昇悟<br />近藤信宏||河本昇悟||内山正幸||-||[[3月31日]]

うち第37話と第45話は総集編である。

*[[2月24日]]は『東京の五つ子ちゃん』（16:30 - 18:00）の再放送で休止。因みにこの日は[[昭和天皇]]の[[大喪の礼]]が行われていた。<!--参考：「下野新聞」ラジオ・テレビ欄-->

|[[広域放送|関東広域圏]]||[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]||rowspan="1312"|1988年4月15日 - 1989年3月31日||rowspan="1312"|金曜 17:00 - 17:30||rowspan="1112"|[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]||'''幹事局製作参加'''

|[[広域放送|近畿広域圏]]||[[讀賣テレビ放送|よみうりテレビ]]||1988年4月15日 - 不明<br />不明 ||金曜 17:00 - 17:30<br />木曜 16:00 - 16:30<br />木曜 10:30 - 11:00<ref name={{R|ani198807}} /> ||rowspan="2"|日本テレビ系列||

| [[石川福井県]]||[[石川テレビ福井放送|石川テレビ]]||19891988年125月618日 - 19901989年24月12日<ref>北國新聞 19891988年125月618日付朝刊、19901989年24月12日付各朝刊14面各テレビ欄より。</ref>||月曜 - 金水曜 617:00 - 617:30<ref name=ani198807>北國新聞 1990『[[アニメージュ]]』1988年17月22日 - 1月26日付各朝刊テレビ欄より。号（[[徳間書店]]）全国縦断放映リスト（118頁）</ref> || [[フジネットワーク|フジ日本テレビ系列]]||本放送終了後に帯放送。

|[[宮崎県]]||[[宮崎放送]]||rowspan="2"|不明 ||金曜 16:00 - 16:30<ref name={{R|ani198807 />}}||[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|TBS系列]]||

::* カラーチェンジ 神部16キャラクターセット（消しゴムセット）<ref group="注">{{Efn2|消しゴムは龍神丸、戦部ワタル、戦神丸、剣部シバラク、空神丸、渡部クラマ、幻神丸、忍部ヒミコ、セカンドガン、クルージング･トム、バトルゴリラ、サンダー･ブルー、スケルバット、フランケンシュタイン、ムーンウルフ、ドラクロスの16種類。</ref>}}

* {{Cite book |和書 |date=1988-09-20 |editor=ギャグバンク |title= 魔神英雄伝ワタル |publisher=[[勁文社]] |series =ケイブンシャ]]の大百科別冊・ヒーロースペシャル(13) 魔神英雄伝ワタ|id = 雑誌コード 63546-97 |ref={{SfnRef|ヒーロースペシャル|1988}}}}

== 脚注関連項目 ==

* [http://www.sunrisemashin-inceiyuuden-wataru.co.jp/worksnet/listwataru1/detailindex.php?cid=134html サンライズ公式web魔神英雄伝ワタル]

|前番組= [[トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ|トランスフォーマー<br />ザ☆ヘッドマスターズ]]<br />（1987年7月3日 - 1988年3月25日）

[[Category:魔神英雄伝ワタル|1]]