「日産・レパード」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
(10人の利用者による、間の23版が非表示) | |||
35行目:
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 販売期間=[[1980年]][[
| 設計統括=[[桜井眞一郎]]
| デザイン=[[内野輝夫]]
54行目:
| 自由項目2(項目名)=ベース車
| 自由項目2(内容)=[[日産・マキシマ]]
| 後継=4ドア:[[日産・セフィーロ#初代 A31型(1988年 - 1994年)|A31型セフィーロ]](実質)
}}
68 ⟶ 69行目:
販売終了前月までの新車登録台数の累計は7万887台<ref>デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第67号3ページより。</ref>。
* [[1980年]]
* [[1981年]]7月 - 直列6気筒2.0 Lのターボ車(L20ET型)を追加。グレードはGX/SGX/ZGX。
* [[1982年]]9月 - [[モデルチェンジ (自動車)|マイナーチェンジ]]。[[ラジエーター]]グリルと[[尾灯|テールランプ]]を変更し、AT車はオーバードライブ付の4速に変更。L20ET型を搭載する最上級グレード「ターボZGXスーパーエディション」が追加された。既存モデルは車種の見直しとグレード名変更が行われ、F→GX.CF→SGX.SF→ZGXに変更。3ナンバー車のL28E型エンジン搭載車は廃止。
89 ⟶ 90行目:
| 車名=日産・レパード(2代目)
| 車名補= F31型系
| 1枚目画像の説明=前期型(1986年2月 - 1988年8月) XJ-II
| 1枚目画像名=1986-1988 Nissan Leopard XJ-II.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=
| 3枚目画像の説明=後期型(1988年8月 - 1992年8月)<br />アルティマ V30 ツインカム ターボ
| 3枚目画像名=1988-1992 Nissan Leopard
| 販売期間=[[1986年]][[2月]] - [[1992年]][[8月]]
| 設計統括=[[伊藤修令]](発売時は[[山羽和夫]])
| デザイン=[[園勲夫]]
| ボディタイプ=2ドア[[クーペ]]
| エンジン=(
| トランスミッション=(
| サス前=マクファーソンストラット
| サス後=セミトレーリングアーム
111 ⟶ 112行目:
| 乗車定員=5名
| 自由項目1(項目名)=データモデル
| 自由項目1(内容)=アルティマ 4速AT<br />(
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 3万8543台<ref>デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第48号13ページより。</ref>
}}
北米向け車種であった[[日産・マキシマ|マキシマ]]が「ブルーバードマキシマ」として日本国内にも登場したことや、競合車種の[[トヨタ・ソアラ]]を強く意識した結果、[[姉妹車]]のレパードTR-Xは廃止され、日産店とチェリー店ともに「レパード」と車名を統一して2ドアクーペのみのラインナップとなった。4ドアは1988年9月発売の[[日産・セフィーロ|セフィーロ]]が引き継いでいる。同時期のR31型[[日産・スカイライン|スカイライン]]と基本設計を共用し、開発コストの抑制が図られている。
キャッチコピーは前期型が「'''private
開発主管は当初、C32型[[日産・ローレル|ローレル]]とR31/R32型スカイラインの開発主管を務めた旧プリンス自動車出身の[[伊藤修令]]が担当していたが、当時の組織変更(主管は複数車種を掛け持ちせず1車種1主管制へ変更)の影響で、発表の2か月ほど前に[[山羽和夫]]に変更された。そのため、記者発表や雑誌には山羽が開発担当責任者として対応しているほか、マイナーチェンジに向けての開発も山羽のもとで進められた。
エンジンは
なお、後期型に搭載されたVG30DET型エンジンは、
エクステリアは先代のイタリア的近未来スタイルに対し、初代ソアラや[[BMW]]をイメージしたクラシカルなデザインへと変わり、細部の仕上げにも相応の注意が払われている。リアピラーからホイールハウスにかけて、数字の「6」を描くようなバランスの取れた「エアフロー・フォルム」と呼ばれるデザインが特徴である。外板の塗装も高品質な仕上げ<ref group="注釈">外板の表面に微細なヘアライン状のスクラッチ加工が施されたレーザーミラー鋼板が用いられており、塗装後のボディの表面が美しく、滑らかに仕上がるというメリットがあった。また、ホワイト等のソリッドカラーを除いて4層コート(多層ベーク)塗装が用いられていた。</ref>が施されてい
インテリアでは、航空機のコックピット感覚をもとに高級車としての風格を考慮し、エレクトロニクスメーター類、オーディオなどを融合しデザインされた。助手側も運転席と対等に包み込むようなデザインでグローブボックスを充実し、物をダッシュ上に乗せるのではなく収納するというパッセンジャーに対する配慮も考慮したインパネデザインであった。また高いダッシュボードはフロントガラスへの映り込みを抑えるソフトな材質を用いている。
グレード名の由来として、VG30DE搭載車の「アルティマ」は「究極」
既に知名度を確立していたソアラの陰に隠れてしまったことなどから販売当初は苦戦を強いられたが、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系の刑事ドラマ『[[あぶない刑事]]』シリーズ<ref group="注釈">主に使用されたのは前期型アルティマの「ゴールド・ツートン」(下記画像参照)と、
*[[1986年]]
138 ⟶ 139行目:
* [[1987年]]
**6月 - アルティマグランドセレクション・XS-IIグランドセレクション追加。ハイテクウールシート、AVシステム(アルティマグランドセレクションに標準装備、XS-IIグランドセレクションにオプション)を装備。
**10月 - [[東京モーターショー]]にて「アルティマX」を参考出品。
* [[1988年]]8月 - マイナーチェンジ。VG30DET型の追加、VG30DE型の出力向上、シングルカムターボのVG20ET型に替わりツインカムターボのVG20DET型に変更。VG20E以外のエンジンはプレミアムガソリン指定。ラインアップは、アルティマ V30
:
* [[1989年]] - [[アメリカ合衆国]]
* [[1992年]]
**5月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/nissan/leopard/F001/|title=レパード(日産)1986年2月~1992年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-19|accessdate=2020-1-19}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
147 ⟶ 148行目:
<gallery>
ファイル:1986-1988 Nissan
ファイル:Nissan LEOPARD Ultima MY1987 ver.Saraba Abunai Deka (13).JPG|
ファイル:Infiniti-M30-Coupe.jpg|インフィニティ・M30 クーペ
ファイル:Infiniti-M30-convertible-front.jpg|インフィニティ・M30 コンバーチブル(前)
ファイル:Infiniti-M30-convertible-rear.jpg|インフィニティ・M30 コンバーチブル(後)
ファイル:Nissan LEOPARD ULTIMA MY1987 Ver.Saraba Abunai Deka (3).JPG|
ファイル:Nissan_LEOPARD_ULTIMA_MY1987_Ver.Saraba_Abunai_Deka_(7).JPG|
ファイル:Nissan LEOPARD ULTIMA MY1987 Ver.Saraba Abunai Deka (15).JPG |
ファイル:Nissan LEOPARD Ultima V30 TWINCAM TURBO (E-UF31) ver.Minato 302 (1).jpg|後期型(1988年8月 - 1992年8月) アルティマ V30 ツインカム ターボ<br/>「あぶない刑事」仕様車
ファイル:Nissan LEOPARD Ultima V30 TWINCAM TURBO (E-UF31) ver.Minato 302 (5).jpg|後期型(1988年8月 - 1992年8月) アルティマ V30 ツインカム ターボ<br/>「あぶない刑事」仕様車 後
</gallery>
{{-}}
== 3代目 JY32型系 レパードJ.フェリー(1992年 - 1996年) ==
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種=普通自動車
190 ⟶ 193行目:
ベースとなったスカイラインがR32型へ世代交代する中でレパードの開発は中止となったが、[[日産店]]のラインアップに穴が開くことに対する販社の抵抗も大きく、[[インフィニティ・J30]]の日本国内投入で継続されることが決まった。その結果4ドアセダンのみの設定となり、車名も'''レパードJ.フェリー'''(''LEOPARD J.FERIE'')へと変更され、車の性格が変わったことをアピールした。キャッチコピーは「'''美しい妻と、一緒です'''」。
インフィニティブランドでは初の[[Eセグメント]]セダンであり、日本国内においてはV型8気筒エンジンも搭載されたことから、[[日産・シーマ|シーマ]]の姉妹車に等しくなったとともに、競合車種として[[トヨタ・クラウン]]のみならず[[トヨタ・セルシオ|セルシオ]]をも視野に入れた車格であった。経済的に余裕ある30代以上の子供が居ない[[DINKS]]層や[[カップル]]層がターゲットとなっていた。
[[フェラーリ]]や[[マセラティ]]にも収められているイタリアの[[ポルトローナ・フラウ]]製(表皮のみ)の本革シートがオプションとして設定された。このシートの価格は約80万円にも及び<ref group="注釈">日本車で同社のシートを採用した車種は本車が唯一である。</ref>、通常の本革シート(オーストリアのシュミットフェルトバッハ製、初代[[マツダ・センティア]]も採用していた)も約50万円など、セドリック/グロリアと比べてもよりパーソナルな高級車としての印象が強く、またこれまでのモデルと比べてもスポーツ性が大幅に抑えられ、完全なラグジュアリー志向となっている。その一方で、スポーティーな走りのキャラクターは捨てておらず、[[イギリス車]]のジャガーを意識したという足回りのセッティングやエンジンの味付けを特徴としており、走りはセドリック/グロリアのグランツーリスモと同様の活発なものであった。特にV型8気筒エンジン搭載車は車重が1,650kgと、日産におけるV型8気筒エンジン搭載車の中では最も軽量である。
200 ⟶ 203行目:
同時期のY32型セドリック/グロリアのVG30DE型搭載車に関しては、国内ユーザーの声を反映した5速ATが組み合わされているが、J.フェリーではインフィニティ・J30からの大きな変更は見送られ、4速ATのみとされた。
エクステリアデザインは北米専売車種の[[日産・アルティマ|アルティマ]]を含む同時期の[[日産・ブルーバード|ブルーバード]]セダン(U13型・SSS/EEXシリーズ)同様、カリフォルニアデザインセンター(NDI)の意見を大幅に取り入れた、リアエンドの下がったいわゆる「尻下がり」「垂れ尻」の特徴あるプロポーションとなった。フロントマスクは高級車でありながら、威圧感を徹底的に排除したファニー且つ柔和なデザインとなっている。
インテリアデザインは主に曲線と曲面で構成されエクステリアと共通のイメージとなっている。センターコンソールと運転席ドアスイッチ周辺は全車本木目パネルで仕上げられている。ボディーカラーによっては追加料金無しでベージュ内装からブラック内装へ変更できた。グレードやオプションにより助手席中折れシートが設定される。パーキングブレーキは踏み込んだ際にカリカリと音がしないサイレントタイプでリリースは電磁スイッチ式である。なおJ30は機械式リリースとなる。各操作系、スイッチ類は上質さを演出するために操作感がチューニングされている。セドリック/グロリアのような間接照明はないがセンターコンソール周辺を微灯で照らすなど夜間の演出も考えられている。当時としては珍しく照明つきのバニティミラーが前席の両側のサンバイザーに装備されている。
208 ⟶ 211行目:
専用グリル・専用オーナメントなどを備える「オーテックリミテッド」もごくわずかに販売された。
雑誌[[NAVI]]や一部好事家での評価は高かったが、北米発の尻下がりのデザインがあまり受け入れられず、日本国内では目標販売台数は月3000台に設定していたにも
* [[1991年]]10月 - 第29回東京モーターショーにレパードJ.フェリー出展。
246 ⟶ 247行目:
}}
車名を'''レパード'''に再改称。
JY32型とは違って輸出やインフィニティブランドでの展開はされず、国内専用車種として販売されていた。
ボディは4ドア[[ハードトップ]]のみ。ドアアウターパネルおよび[[ダッシュボード (自動車)|インストゥルパネル]]の形状はY33型系セドリック/グロリアと共通。エンジンは[[V型6気筒]]が主体で、前期型がVQ30DET(3.0L DOHCターボ、270ps)、VQ30DE(3.0L DOHC、220ps)、VG30E(3.0L SOHC、160ps)の3種類。後期型でVQ30DEとVG30Eは廃止され、代わりに直噴式のVQ30DD(3.0L DOHC、230ps)と、VQ25DE(2.5L DOHC、190ps)、F31型にも設定されていたVG20E(2.0L SOHC、125ps)、また4WD車専用として、[[直列6気筒]]の[[日産・RB25DET|RB25DET]](2.5L DOHCターボ、235ps)が追加された。▼
▲ボディは4ドアピラード[[ハードトップ]]のみ。ドアアウターパネルおよび[[ダッシュボード (自動車)|イン
グレード構成もグランツーリスモやブロアムといった区別こそ存在しないが、内容的にはセドリック/グロリアとほぼ同じような構成となり、登場当初は後席関係の装備を充実させたトップグレードのXV-Gを筆頭に、以下XV、XR、XJと続いた。
足回りはセドリック/グロリアのグランツーリスモと同じ仕様とされ、XV-GとXVには電動SUPER HICAS仕様も用意された。電動SUPER HICAS仕様の型式はJHBY33となり、"B"が追加される。
エクステリアはヘッドライト、テールランプ、フロントグリルを大ぶりにして押し出しを強めた一方で、セドリック/グロリアとは異なり安易な威圧志向を抑え、シンプルかつモダンでスポーティなデザインとした。
日産自動車初の[[直噴エンジン]]VQ30DDを搭載したモデルである。総販売台数は、前期型が約10,000台、後期型が約2,000台であった。
* [[1996年]]3月 - JY33型にモデルチェンジ。ラインナップはXV-G/XV(VQ30DET)、XR(VQ30DE)、XJ(VG30E)。
268 ⟶ 271行目:
:運転席キーオフ後作動パワーウインドウ、照明付バニティミラーなどの装備が追加される。
* 1999年6月<ref>{{Cite web|和書|url=https://gazoo.com/catalog/maker/NISSAN/LEOPARD/199603|title=レパード(1996年3月~1999年6月)|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-1-20|accessdate=2020-1-20}}</ref> - セドリック/グロリアのフルモデルチェンジとオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* 2000年12月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/nissan/leopard/|title=レパード(日産)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-20|accessdate=2020-1-20}}</ref> - Y34型セドリック/グロリアに統合される形で販売終了。
== 車名の由来 ==
281 ⟶ 284行目:
* 3代目レパードJ.フェリー - 日産店(ブルーバード販売会社)
* 4代目レパード - 日産店(ブルーバード販売会社)、サニー店(サニー販売会社),一部地域でプリンス店(スカイライン販売会社)
末期は日産全店で取り扱われていた。
== 出典 ==
302 ⟶ 307行目:
== 外部リンク ==
{{commonscat|Nissan Leopard}}
* [https://web.archive.org/web/20031010185847/http://history.nissan.co.jp/LEOPARD/index.html 日産・レパード(日産自動車 1997年10月 - 1999年6月)]
* [http://ncar.carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/nissan/leopard/ レパード カタログ (Carview)]
* [http://gazoo.com/car/newcar/vehicle_info/Pages/detail.aspx?MAKER_CD=B&CARTYPE_CD=46&GENERATION=-3&CARNAME= レパード 初代・F30型系(GAZOO名車館)]
|