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| caption =
| motto = The Lord is my light
| established = [[1112世紀]]末
| type = [[古大学]]、[[国立大学]]
| endowment = £8.12 billion (including colleges) (2022)
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| colours = {{color box|#002147}} [[:EN:Oxford Blue (colour)|Oxford Blue]]
| website = {{Official URL}}
| footnotes = '''紋章ロゴ'''
| logo = [[File:Coat of arms of the University of Oxford.svg |200px]]
}}
 
'''オックスフォード大学'''(オックスフォードだいがく、{{Lang-en|University of Oxford}})は、[[イギリス]]の[[オックスフォード]]に所在する[[単科大学と総合大学|総合大学]]。ケンブリッジ大学とともに同国を代表する名門校として、世界各国から数多くの留学性を受け入れることでも知られる<ref name=":0">Roth, C. (2003). Oxford, university of. In D. M. Loades (Ed.), ''Reader’s Guide to British History'' (1st ed.). Routledge. </ref>
 
[[ケンブリッジ大学]]とともに同国を代表する名門校として、現在でもその学術水準はきわめて高く、イギリスのTHE世界大学ランキングでは2017年から2024年まで連続して世界第1位<ref>{{Cite web |title=University of Oxford |url=https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/university-oxford |website=Times Higher Education (THE) |date=2022-06-21 |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>、QSQS大学ランキングでも世界総合第3位(2024年)<ref>{{Cite web |title=University of Oxford |url=https://www.topuniversities.com/universities/university-oxford |website=Top Universities |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>。[[オックスフォード大学出版局]]の出版活動や[[オックスフォード英語辞典]]の編纂を通じて、英語圏の学術・文化に大きな影響を及ぼす存在でもある<ref name=":1">Gordon, P. (2015). Oxford university. In J. Cannon & R. Crowcroft (Eds.), ''The Oxford Companion to British History'' (2nd ed.). Oxford University Press, Inc. </ref>。
設立年代は定かではないが、12世紀末にパリ大学から神学者を招聘した頃が創設の起源とされることが多い<ref name=":1">Gordon, P. (2015). Oxford university. In J. Cannon & R. Crowcroft (Eds.), ''The Oxford Companion to British History'' (2nd ed.). Oxford University Press, Inc. </ref>。
 
それぞれ独自に財源・組織をもつ独立した自治団体であるカレッジ(学寮)とホール(下宿)からなる学寮制の大学であり、カレッジとホールの連合体を総称してオックスフォード大学とよんでいる<ref>Leonardi, Susan J., ''Dangerous by Degrees: Women at Oxford and the Somerville College Novelists,'' New Brunswick, New Jersey: Rutgers University Press, 1989</ref>。設立年代は定かではないが、12世紀末にパリ大学から神学者を招聘した頃が創設の起源とされることが多い<ref name=":1" />。
現在でもその学術水準はきわめて高く、イギリスのTHE世界大学ランキングでは2017年から2024年まで連続して世界第1位<ref>{{Cite web |title=University of Oxford |url=https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/university-oxford |website=Times Higher Education (THE) |date=2022-06-21 |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>、QS大学ランキングでも世界総合第3位(2024年)<ref>{{Cite web |title=University of Oxford |url=https://www.topuniversities.com/universities/university-oxford |website=Top Universities |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>。[[オックスフォード大学出版局]]の出版活動や[[オックスフォード英語辞典]]の編纂を通じて、英語圏の学術・文化に大きな影響を及ぼす存在でもある<ref name=":1" />。
 
それぞれ独立した自治団体であるカレッジ(学寮)とホール(下宿)からなる学寮制の大学であり、カレッジとホールの連合体を総称してオックスフォード大学とよんでいる<ref>Leonardi, Susan J., ''Dangerous by Degrees: Women at Oxford and the Somerville College Novelists,'' New Brunswick, New Jersey: Rutgers University Press, 1989</ref>。
 
イギリスでは中世以来ケンブリッジ大学と並んで高等教育をほぼ独占してきたため、政治家・企業家など指導的な立場にたつ卒業生の数は多く、2024年までに[[クライスト・チャーチ (オックスフォード大学)|クライストチャーチ・カレッジ]]を筆頭に30人がイギリス首相となった<ref>{{Cite web |title=British Prime Ministers {{!}} University of Oxford |url=https://www.ox.ac.uk/about/oxford-people/british-prime-ministers |website=www.ox.ac.uk |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>。また医学・化学・物理学を中心にノーベル賞受賞者も多数にのぼる<ref>{{Cite web |title=Award winners {{!}} University of Oxford |url=https://www.ox.ac.uk/about/oxford-people/award-winners |website=www.ox.ac.uk |access-date=2024-05-20 |language=en}}</ref>。
 
日本の[[徳仁|今上天皇]]、[[皇后雅子]]、[[秋篠宮文仁親王]]ら多くの[[皇族]]の留学先となっており、6人の[[イギリスの君主|イギリス国王]]が学んでいる<ref name=":0">Roth, C. (2003). Oxford, university of. In D. M. Loades (Ed.), ''Reader’s Guide to British History'' (1st ed.). Routledge. </ref>。
 
== 概説 ==
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=== カレッジ ===
カレッジは39あり<ref name="日経20191218" />、大学への入学はカレッジに認められなければならず、授与される[[学位]]も、学科での審査とカレッジの認証によって大学から与えられるカレッジは学生を学科に送って講義を受けさせる一方で、3人以下の少人数制の個別指導や、4 - 15人程度の中規模のクラスを主催し、専門性が強くなると学科に委託する。学部生は、教育・生活の両面でカレッジへの依存性が強いが、大学院生になるとカレッジ外に住む割合も増え、学科にある研究室や図書館などで行う研究活動が中心になる。各カレッジは代々固有の財産と安定収入を持ち、伝統的な資産はイギリス各地の[[荘園]]、農園であり、近年では株式の割合も増えている。カレッジの資産を管理・運用するフェローのことを{{仮リンク|バルサー|en|Bursar}}と呼ぶ
 
日本語ではカレッジが単科大学を指す場合もあるが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のカレッジ制度は性質が異なり、アメリカ合衆国のカレッジ制度とも異なるため学寮やコレッジと呼ぶこともある。学生の多くと一部の教職員とが寝食をともにし、またそこでともに学ぶというシステムである。各カレッジには得意とする専攻分野があるが、基本的には様々な学問分野の研究者と学生が揃っており、[[学際]]的な環境にある。大学院生を含めた全ての学生と、[[博士研究員|ポスドク研究員]]を除く大学教職員は、カレッジと学科の両方に所属するが、カレッジや学科独自の役職もある。ケンブリッジ大学や[[ダラム大学]]は、同種のカレッジ制を採用した大学であることから、毎年大学間でカレッジ対抗のスポーツイベント、[[ドオックスブリッジ]]が開催されている
 
[[キリスト教]]系宗派の系統を持つカレッジも多く、特にクライストチャーチは、[[イングランド国教会]]オックスフォード[[教区]]の大聖堂でもあり、唯一大学の中にあり、大聖堂の規模としては英国最小であることを特色とする。英国国教会派以外にも[[カトリック教会|カトリック]]系(トリニティ・カレッジ、セント・ジョンズ・カレッジ)、[[長老派]]系(ハリス・マンチェスター・カレッジ)、[[バプテスト]]系(リージェンツ・パーク・カレッジ)、[[福音派]]教会系(ウィックリフ・ホール)などのカレッジやパーマネント・プライベート・ホールがある。各カレッジの自治と宗派とのつながりも深く、その点では私立大学的要素も持ち合わせている
 
== キャンパス ==
{{節スタブ}}
連合王国のうち、イングランド王国の[[大学都市]]、[[オックスフォード]]市に本部ならびにカレッジをおく。各カレッジをキャンパスとみなすこともできるが、学科(department)や中央図書館などを含めたものと考えるのが一般的であろう。また、[[ケンブリッジ大学]]の項にも記載があるように、学校用地という意味であれば、サイト(Site)が用いられる。
 
== 施設 ==
[[ファイル:UK-2014-Oxford-Worcester_College_02.jpg|右|サムネイル|250x250ピクセル|Worcester Colleg]]中央機関として[[学部]]、[[図書館]]、科学施設と39のカレッジ、5つのホール(Permanent Private Halls ; PPHs)があり、大学の教職員と学生は、カレッジ又はPPHsのうちいずれか1つに所属する。大学院生のみを受け入れるカレッジ、女性専用のカレッジ(St Hilda's)もある(St Hilda's は[[2006年]][[6月6日]]に男性の将来的受入に同意し、2007年10月より男女共学が始まった)。[http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/oxfordshire/5054126.stm St Hilda's College to admit men]
[[ファイル:UK-2014-Oxford-Worcester_College_02.jpg|右|サムネイル|250x250ピクセル|Worcester College]]
中央機関として[[学部]]、[[図書館]]、科学施設と39のカレッジ、5つのホール(Permanent Private Halls ; PPHs)があり、大学の教職員と学生は、カレッジ又はPPHsのうちいずれか1つに所属する。大学院生のみを受け入れるカレッジ、女性専用のカレッジ(St Hilda's)もある(St Hilda's は[[2006年]][[6月6日]]に男性の将来的受入に同意し、2007年10月より男女共学が始まった)。[http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/oxfordshire/5054126.stm St Hilda's College to admit men]
 
2つのカトリックPPHsのほか、[[w:St Benet's Hall, Oxford|St Benet's Hall]]と[[w:Campion Hall, Oxford|Campion Hall]]は男子学生のみを受け入れている。
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== スポーツ・サークル・伝統 ==
{{出典の明記| date = 2024年5月| section = 1}}
 
カレッジによっては通常の夕食の後で「フォーマル・ホール(Formal Hall)」と呼ばれる正装を必要とする晩餐を開催するなど、他の国々の大学制度とは異なったしきたりやルールが多数ある。
 
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== 教員及びおもな出身者 ==
{{see|オックスフォード大学の人物一覧}}
 
<gallery class="center" mode="nolines">
File:Clement Attlee.jpg|第62代英国首相 [[クレメント・アトリー]]
File:Margaret Thatcher.png|第71代英国首相 [[マーガレット・サッチャー]]
File:Rishi Sunak 2023.jpg|第79代英国首相 [[リシ・スナク]]
File:Remise du Prix Sakharov à Aung San Suu Kyi Strasbourg 22 octobre 2013-18.jpg|元ミャンマー国家顧問 [[アウンサンスーチー]]
File:Benazir bhutto 1989 cropped.jpg|元パキスタン首相 [[ベーナズィール・ブットー]]
File:Bill Clinton.jpg|第42代米国大統領 [[ビル・クリントン]]
</gallery>
 
== 関連書籍 ==
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{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 関連文献 ==
 
* T. H. Aston et al eds., ''The History of the University of Oxford,'' 7 vols. (Oxford University Press, 1986-2000)
 
== 外部リンク ==