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{{脚注の不足|date=2021年7月}}
{{生物分類表
|名称 = ムラサキウニ
|色 = 動物界
|画像 = [[
|画像キャプション = [[築地市場]]に並んだムラサキウニ
|界 = [[動物|動物界]] {{Sname||Animalia}}
|門 = [[棘皮動物|棘皮動物門]] {{Sname||Echinodermata}}
|綱 = [[ウニ|ウニ綱]] {{Sname||Echinoidea}}
|亜綱 = [[真ウニ亜綱]] {{Sname||Euechinoidea}}
|上目 = [[ホンウニ上目]] {{Sname||Echinacea}}
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}}
'''ムラサキウニ'''(紫海胆、[[学名]]: ''Heliocidaris crassispina'')は、[[ナガウニ科]]に属する[[ウニ]]の一種。[[日本]]沿岸に広く分布し、[[生殖器|生殖腺]]を食用とする。
== 特徴 ==
殻径
== 分布 ==
[[日本海]]では[[青森県]]以南、[[太平洋]]では[[茨城県]]以南、また[[中国]]南東部沿岸、[[台湾]]の、[[海岸#海岸の環境と生物|潮間帯]]から浅海の[[岩礁]]等に普通に見られる。
== 生態 ==
産卵期は5月から8月。低[[緯度]]地域では早くから始まり、期間が長い傾向にある。受精卵はおおよそ24時間で二腕[[ウニ#発生|プルテウス
主に[[海草]]や[[海藻]]を食べて生活している。実際には[[雑食|雑食性]]で、[[ヒトデ]]や死んだ魚のほか、[[外肛動物|コケムシ]]や[[サンゴ]]など、近くに海藻が無い時には割と何でも食べるが、あまり成長がよくないので、海藻を求めてたくさんある足で海底を移動する。海藻を非常によく食べるので、人間が[[養殖業|養殖]]している[[コンブ|昆布]]などを食べ尽くす食害を起こすことがある。
飢餓に強く、海草が死滅する「[[磯焼け]]」と呼ばれる状態になっても長期間生き続けることができる。
[[天敵]]は[[ラッコ]]。ムラサキウニは鋭い
== 磯焼けとの関係 ==
[[
健全なムラサキウニは非常に発達した生殖腺を持ち、食用になるので水産資源として扱われるが、「
海底の海藻が死滅する「磯焼け」の状態になると、それまで生えていた[[褐藻]]類に代わって[[サンゴモ]]類が優占し、同時にムラサキウニが大発生した状態になる。そのため、ムラサキウニが海藻を食べ尽くしてしまったことが、磯焼けの原因の一つとひとつとされているが、磯焼けは海底が高温貧栄養状態に置かれたことによって褐藻類を主とする海藻の成長が阻害され、捕食者と被食者のバランスが崩れた結果、褐藻類がムラサキウニに食べ尽くされてしまったことによる。
健全な環境においては、サンゴモ類は褐藻類に覆い隠されながら生活し、また褐藻類はムラサキウニの生育を阻害する[[ポリフェノール]]を分泌する
磯焼けは、ムラサキウニなどの捕食者を排除し、ウニが入ってこないように網で囲いをし、海藻の苗を植える[[藻場]]の造成を行うことによって回復できるが、囲いを行った部分以外は磯焼けのままであり、またこれを行うと従来は水産資源となっていたムラサキウニが取れなくなるため、磯焼け以前の状態に完全に戻るわけではない。一方で、海底の環境が回復すると、一面のサンゴモの砂漠でも速やかに様々な生物が共存する海中林に戻る。磯焼けのメカニズム自体がまだはっきりと解明されたわけではないが、磯焼けを食い止めて、海藻とムラサキウニが共存する豊かな環境を回復するための取り組みが各地で行われている。
なお、磯焼けの原因としては、[[海流]]の変化や[[地球温暖化]]などの自然的要因、[[ダム]]の放水などの人為的要因のほかに、ウニを食べるラッコの減少があり、ラッコが減少したためにムラサキウニが増えすぎて磯焼けが発生した事例がある<ref>
== 利用 ==
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=== 食用 ===
日本で食べられている主要な4種類のウニ(
生殖腺の色から、バフンウニとエゾバフンウニが赤雲丹(あかウニ)と呼ばれるのに対し
ウニは採取すると数日で生殖腺が崩れてしまうため、型くずれを防ぐために[[ミョウバン]]洗浄された「板ウニ」として全国に流通するが、ミョウバンには特有の
[[神奈川県]]で養殖の研究が行われており、特に[[三浦半島]]名産の[[キャベツ]]が好物だという
== 歴史 ==
古来「ウニ(棘甲贏)」と呼ばれ、「ガゼ(甲贏)」
== 形態が似た種 ==
{| class="wikitable"
! 画像 !! 和名
|-
|[[ファイル:Heliocidaris_erythrogramma_P1101912.JPG|120px]] || [[:en:Heliocidaris
|-
|[[ファイル:Pseudocentrotus depressus 2.jpg|120px]] || [[アカウニ]]<br />(''Pseudocentrotus depressus'' A. Agassiz, 1863) || [[太平洋]]岸は[[茨城県]]から[[九州]]南部の浅海に分布。ムラサキウニよりやや暖海を好み、深場にいることが多い。|| 色合いが赤褐色を中心に、淡赤褐色から濃赤褐色となる。
|-
|[[
|-
|[[ファイル:S._droe.JPG|120px]] || [[:en:Strongylocentrotus droebachiensis|green sea urchin]]<br />(''Strongylocentrotus droebachiensis'' O. F. Müller, 1776) || 太平洋および[[大西洋]]の高緯度の海に分布。大きさは5cm程度。|| 大きさ、外見はムラサキウニに類似するが、棘が短く緑色を呈する。
|}
== 脚注 ==
{{Reflist|refs=
<ref name=p41219>{{Cite web|和書
| url = https://www.agrinews.co.jp/p41219.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20170628092026/agrinews.co.jp/p41219.html
| title = ムラサキウニ 高級食材に 厄介者返上 大好物キャベツで養殖 神奈川県水産センター
| publisher = [[日本農業新聞]]
| date = 2017-06-27
| accessdate = 2017-07-19
| archivedate = 2017-06-28
| url-status=dead|url-status-date=2021-10-17 }}</ref>
}}
== 参考文献 ==
{{参照方法|date=2021年7月|section=1}}
{{Commonscat|Heliocidaris crassispina}}▼
* {{Cite book
| 和書
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== 関連項目 ==
▲{{Commonscat|Heliocidaris crassispina}}
*[[ガンガゼ]]
{{DEFAULTSORT:むらさきうに}}
|