「トロンボーン」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m 240B:C020:464:1D20:C37:4E03:B544:18E0 (会話) による版を そりかなめ による版へ巻き戻し タグ: 巻き戻し |
Masaharu Kawamura (会話 | 投稿記録) トランペットは tromba に「小さい」を意味する pet が付いた物でありトロンボーンの語源ではない |
||
(9人の利用者による、間の10版が非表示) | |||
8行目:
|イタリア語名 = trombone
|ロシア語名 = Тромбон
|中国語名 =
|台湾語名 = 捽仔喇叭(sut-á lá-pah)
|画像 = File:Posaune.gif
20行目:
|関連項目 =
}}
'''トロンボーン'''は
通常、「トロンボーン」と呼称する場合はテナートロンボーンのことを指す。アルトトロンボーンはテナートロンボーン奏者が持ち替えて演奏する。バストロンボーンは同属楽器ではあるものの、明確に違う楽器として取り扱われる。
83行目:
; [[テナートロンボーン]](tenor trombone、テノール・トロンボーンとも)
:最も基本的な構造をした、トロンボーンの代表格。B♭管で、音域的には、'''男性の声'''と最も近い。主に軽音楽の分野で使われるほか、ソロ曲の演奏時やオーケストラの第1奏者が使用することがある。低音域に構造上出せない音があったり、操作性に劣るため、クラシック奏者は後述のF管アタッチメント付テナートロンボーンを使用するのが主流である。F管アタッチメント付テナートロンボーンと区別するときには、ストレート・テナートロンボーンと呼称する。太管では13.9 mm(0.547インチ)のボアと、216 mm(8.5インチ)のベルが標準。細管は太管のように標準的な設計は存在しないが、12.2 - 12.9 mmのボアと、7〜8インチ程度のベルを持つことが多い。
[[File:Yamaha Tenor trombone YSL-620.tif|thumb|300px|F管アタッチメント付テナートロンボーンの例(ヤマハ・YSL-620)]]
; F管アタッチメント付テナートロンボーン
:テナートロンボーンに1つの迂回管(F管)とバルブを持たせた楽器である。迂回管を使用する事により、第1倍音と第2倍音のスライドのみで出せる最低音(E)の長3度下のCまで音域が広がる。迂回管のレイアウトはメーカー各社によって様々である。一部の日本のメーカーでは国内向けに「テナーバストロンボーン」という呼称をすることがあるが、これは日本でしか用いられない呼び方で、いわば俗名である。
93 ⟶ 94行目:
=== バルブトロンボーン ===
[[
スライドではなく、3個以上の[[バルブ]]を備えたものである。ピストン式が多いが、ロータリー式のものも存在する。スライド式の楽器と同様に色々な音域のものがある。19世紀前半の金管楽器のバルブ機構の発明に合わせて誕生したため、19世紀から20世紀初頭にかけてはイタリアやフランス、[[中央ヨーロッパ|中欧]]地域を中心に広く(一時はスライド式以上に)用いられた。ロッシーニの楽曲等にその名残を見出すことが出来る。
104 ⟶ 105行目:
[[画像:Cimbasso in F.jpg|サムネイル|F管チンバッソ]]
; {{Anchors|チンバッソ}}チンバッソ ([[:en:Cimbasso|cimbasso]])
: {{main|チンバッソ}}「チンバッソ」という語は19世紀のイタリアにおいて低音の金管楽器全般を指すのに用いられており、楽譜にチンバッソと書かれていたからといって必ずしも特定の種類の楽器を指したわけではない。[[ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]]はテナーより1オクターブ低いB{{flat}}管のバルブ式トロンボーンを特注し、これを晩年の『[[オテロ (ヴェルディ)|オテロ]]』と『[[ファルスタッフ]]』で使用した。また[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]もこの楽器を使用した。現代においてこれらの作品を演奏するために「チンバッソ」と呼ばれる楽器が使われることがあるが、これはF管で4-5個のバルブがあるトロンボーンであり、ヴェルディが使ったものとは異なっている<ref>{{cite journal|url=http://www.yeodoug.com/articles/Yeo_Brass_Herald_cimbasso_2005.pdf|author=Douglas Yeo|title=Some Clarity About the Cimbasso|journal=The Brass Herald|year=2005|pages=56-57}}</ref><ref>{{citation|url=http://www.jamesgourlay.com/downloads/james_gourlay_cimbasso_paper.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070702183012/http://www.jamesgourlay.com/downloads/james_gourlay_cimbasso_paper.pdf|archivedate=2007-07-02|title=The Cimbasso: Perspectives on Low Brass performance practise in Verdi's music|author=James Gourlay}}</ref>。
; スーパーボーン
: ピストンとスライドの両方を備えたトロンボーン。通常左手でピストン、右手でスライドを操作する。トランペット奏者の[[メイナード・ファーガソン]]が考案した。ホルトン社の登録商標となっている。
|