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{{出典の明記| date = 2020年12月}}
 
{{Infobox animanga/Header
|タイトル=フルメタル・パニック!
|ジャンル=[[学園]][[軍事|ミリタリー]][[戦闘|アクション]]<ref>{{Cite book |和書 |author=大森望・三村美衣 |date=2004年12月24日第1刷発行 |title=ライトノベル☆めった斬り! |publisher=NTT出版 |page=194 |isbn=4-87233-904-5}}</ref>、[[ラブコメ]]<ref>{{Cite book |和書 |date=2005年1月1日発行 |title=ライトノベル完全読本 Vol.2 |publisher=日経BP社 |page=200 |isbn=4-8222-1708-6}}</ref>、[[サイエンス・フィクション|SF]]<ref>{{Cite book |和書 |date=2011-02 |title=SFが読みたい! 2011年版 |publisher=早川書房 |page=89 |isbn=978-4-15-209191-8}}</ref>
}}
{{Infobox animanga/Novel
|著者=[[賀東招二]]
|イラスト=[[四季童子]]
|出版社=[[カドカワ|KADOKAWA]]・[[富士見書房]]レーベル→[[KADOKAWA]]
|他出版社={{flagicon|Taiwan}}{{flagicon|Hong Kong}}{{flagicon|Macau}} [[台湾国際角川書店]]<br />{{flagicon|KOR}} [[テウォンC&Aホールディングス]]<br />{{flagicon|Canada}} {{flagicon|United States}} [[TOKYOPOP]]
|レーベル=[[富士見ファンタジア文庫]]
|開始日=1998年9月18日
|終了日=2011年8月20日
|巻数=既刊24巻(長編12巻+外伝2巻+短編9巻+続編1巻<!--とりあえず現時点ではこのような書き方をしますがより適切な書き方があれば変更してもらって構いません-->)<br />(2024年1月現在)
}}
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|ウィキポータル=[[Portal:文学|文学]]・[[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]]
}}
『'''フルメタル・パニック!'''』(Full Metal Panic!)は、[[賀東招二]]による[[日本]]の[[ライトノベル]]。また、これを原作とする[[漫画]]、[[アニメ (日本のアニメーション作品)|アニメ]]作品。原作のイラストは[[四季童子]]。略称は「'''フルメタ'''」<ref>{{Cite book |和書 |date=2010-12-03 |title=このライトノベルがすごい!2011 |publisher=宝島社 |page=168 |isbn=978-4-7966-7963-3}}</ref>。[[富士見ファンタジア文庫]] ([[富士見書房]]→[[KADOKAWA]]) より1998年9月から2011年8月まで刊行されている。タイトルは[[スタンリー・キューブリック]]の映画『[[フルメタル・ジャケット]]』をもじったものである<ref>{{Cite news|和書|url=https://anibu.jp/fullmeta-military-1836.html|title=アニメ『 フルメタル・パニック!』は、ミリタリーに興味があるなら是非見て欲しいSFロボットアニメ|work=あにぶ|date=2014-06-11|accessdate=2022-06-02}}</ref>。
 
アニメは2002年から3シリーズが制作され、2018年4月からは第4シリーズが放送された<ref>{{Cite news|和書|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1445655002|title=『フルメタル・パニック!』まさかの新作アニメ化作戦進行中!?|アニメイトタイムズ|publisherwork=[[アニメイトタイムズ]]|date=2015-10-24|accessdate=2024-01-19}}</ref><ref name="gigazine20161022">{{Cite news|和書|url=http://gigazine.net/news/20161022-fullmetal-panic-4/|title=「フルメタル・パニック!」の新作テレビアニメ「フルメタル・パニック! IV」2017年秋放送開始|newspaper=[[GIGAZINE]]|publisher=OSA|date=2016-10-22|accessdate=2016-10-23}}</ref><ref name="nlab20170120">{{Cite news|和書|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/20/news115.html|title=フルメタ4期の正式タイトルが「フルメタル・パニック!Invisible Victory」に決定 オーディオドラマ2話が1月23日から配信スタート|newspaper=ねとらぼ|publisher=[[ITmedia|アイティメディア]] |date=2017-01-20|accessdate=2017-01-21}}</ref><ref name="eiga.com20171112">{{Cite news|和書|url=httphttps://eiga.com/news/20171112/12/|title=「フルメタル・パニック!IV」18年春放送開始!第1期ディレクターズカット版3部作の上映も決定|newspaper=[[映画.com]]|publisher=エイガ・ドット・コム|date=2017-11-12|accessdate=2018-04-13}}</ref>。また、2017年11月から2018年1月までにかけて、テレビアニメ第1期の再編集版が公開された{{R|eiga.com20171112}}。
 
== メディア展開 ==
シリーズ開始当初は学園物として売り出そうとしていた出版社の意向により、原作から逸脱したメディアミックスが多く、本作のメディアミックスは長らく迷走していたが、出版社の意向とは裏腹に、長編や相良宗介を始めとした男性キャラクターやASの方が人気が出た事もあり、次第に長編をベースにした原作に寄せたメディアミックスにシフトしていった。
 
2000年に館尾冽による漫画版『フルメタル・パニック!』がスタート。2002年からはアニメ版が放送開始された。
 
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2009年に[[ハリウッド]]で実写映画の企画が発表された{{Efn2|ハリウッド映画会社[[:en:Mandalay Pictures|Mandalay Pictures]]が本作の映画化権を獲得した。主演として、[[ザック・エフロン]]がリストアップされていた<ref>{{Cite news|和書|url=http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090408_fullmetalpanic/|title=あの「フルメタル・パニック!」がハリウッドで実写映画化か|newspaper=GIGAZINE|publisher=OSA|date=2009-04-08|accessdate=2024-01-19}}</ref>。}}。
 
2011年8月からは本作品の十数年後を舞台にした初のスピンアウト作品『'''[[フルメタル・パニック!アナザー|フルメタル・パニック!アナザー]]'''』(著・大黒尚人、原案&監修・賀東招二)が連載開始され、2016年に完結。<!-- ノートでの議論が終わるまでコメントアウト ライトノベル史上最速最大の重版を記録するなど、大人気作品になっている<ref>フルメタアナザー第二版帯、[http://www.fujimishobo.co.jp/panic/panic.html 及び公式サイト紹介ページ]より</ref>。-->
 
2012年に[[カサハラテツロー]]による再コミカライズ作品が連載開始された。
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2016年12月23日にTVアニメ新シリーズ放送記念のオーディオドラマ『'''フルメタル・パニック! 踊るベリー・メリー・クリスマス'''』が配信開始。
 
[[松本忍|本忍]]と[[松嵜麗]]による朗読で、[[Audible]]から2018年43月よりテレビアニメ第4作『'''フルメタル・パニック! Invisible Victory'''』が放送。また、時期を前後して同201935より長編シリーズにかけて全12巻順次、データ配信[[オーディオブック]]化されている(前述のオーディオドラマとは異なる)。
 
2018年4月よりテレビアニメ第4作『'''フルメタル・パニック! Invisible Victory'''』が放送。
 
2024年1月より、本編のクライマックスから約20年後を舞台とした後日談である『'''フルメタル・パニック! Family'''』(著・賀東招二、イラスト:四季童子)の刊行が富士見ファンタジア文庫より開始された<ref>{{Cite web|和書|url=https://fantasiabunko.jp/special/202401fullmetaFamily/|title=フルメタル・パニック! Family {{!}} 特設ページ {{!}} ファンタジア文庫|website=富士見ファンタジア文庫|publisher=KADOKAWA|accessdate=2024-01-19}}</ref><ref>{{Cite news|和書|url=https://www.4gamer.net/games/399/G039921/20230519043/|title=フルメタが帰ってくる! シリーズ開幕25周年を迎える「フルメタル・パニック!」の新刊が刊行決定。クライマックスから約20年後を描く|newspaper=[[4Gamer.net]]|date=2023-05-19|accessdate=2024-01-19}}</ref>。
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=== 第1巻(戦うボーイ・ミーツ・ガール) ===
いかなる国家にも属さず、『軍事力による平和の維持』を目的とする対[[テロリズム|テロ]]極秘傭兵組織[[ミスリル (フルメタル・パニック!)|ミスリル]]は、軍事的な緊張状態にある紛争地帯などに出没し、強襲揚陸潜水艦「[[トゥアハー・デ・ダナン (フルメタル・パニック!)|トゥアハー・デ・ダナン]]」や最新鋭の人型強襲兵器「[[アーム・スレイブ]]」などを送り込み、テロリストや紛争を起こす独裁政権を極秘裏に殲滅していた。
 
ミスリルの特別対応班に所属する最年少エージェント'''[[相良宗介]]'''は、[[都立陣代高校]]に生徒として潜入し、仲間と共に'''[[千鳥かなめ]]'''を秘密裏にボディーガードするという特殊任務を与えられる。幼少時からゲリラや傭兵として激戦地を渡り歩いてきた宗介は、平和な日常での常識が皆無で、日本の生活に全く馴染めず失敗を繰り返すが、二人は次第に打ち解けていく。
 
そんな中、宗介のかつての仇敵でありミスリルの敵対組織[[アマルガム]]の'''ガウルン'''が、沖縄への修学旅行中のかなめを拉致すべく学年全員を巻き込んで、[[ハイジャック]]を決行して北朝鮮へと着陸する。なぜ、かなめが狙われるのかさえ分からない絶望的な状況下で、援軍の到着を待つ宗介はひとり決死の反撃を開始する。
 
享楽的に戦闘を楽しむガウルンの駆る、謎の特殊兵器「[[ラムダ・ドライバ]]」を持つ新型アームスレイブとの戦闘により負傷した宗介らは、かなめを連れて逃亡するが、次第に敵の包囲網は狭まっていき包囲されてしまう。絶体絶命の窮地に陥ったその時、ダナンからの緊急展開ブースターにより射出されたミスリルの最新型アーム・スレイブ「'''[[アーバレスト]]'''」が、その姿を現すのであった。
 
=== 第2巻(疾るワン・ナイト・スタンド)===
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=== 第6巻(踊るベリー・メリー・クリスマス) ===
香港での戦いから2か月経った12月、激しい戦いを経て、今まで嫌悪していたアーバレストに愛着を持ち始めた宗介。アーバレストに搭載されている超高性能AI<アル>も自我を持ち始めていた。そんな中、ミスリルを裏切ったブルーノへの拷問と死んだガウルンの残した情報により、今までのテロの裏で糸を引いていた黒幕[[アマルガム (フルメタル・パニック!)|アマルガム]]の情報を得たミスリルはアマルガムへの先手を打つために作戦を開始する。
 
=== 第7巻(つづくオン・マイ・オウン) ===
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== 登場人物 ==
{{seeMain|フルメタル・パニック!の登場人物}}
 
; [[相良宗介]]
: 本作の主人公<ref name="crank-in127685">{{Cite news |url=https://www.crank-in.net/news/127685/1 |title=『フルメタル・パニック!』新刊、刊行決定 約20年後の宗介&かなめのビジュアル解禁 |work=クランクイン |date=2023-05-21 |accessdate=2024-05-27}}</ref>。傭兵組織「ミスリル」の西太平洋戦隊所属のSRT隊員。
: 若く見える容姿ながら、豊富な実戦経験と高い技能を持っており、階級は軍曹。
: 『長編』、『短編』、『サイドアームズ』全てのシリーズで相良宗介を中心に物語が進行する(ごく一部のエピソードでは宗介が登場せず、テッサが物語の中心人物となっている)。
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: 主に『長編』及び『サイドアームズ』に登場。
; [[千鳥かなめ]]
: 本作のヒロイン{{R|crank-in127685}}。主に『長編』及び『短編』に登場。
: 「ウィスパード」と呼ばれる特殊能力者であるため、世界中の組織や企業から身柄を狙われている。
; テレサ・テスタロッサ
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: 『極北からの声』では主役となっており、カリーニンから見た宗介の壮絶な人生が描かれている。
 
== 登場兵器用語 ==
=== 団体・組織 ===
{{see|フルメタル・パニック!の登場兵器}}
; ミスリル
: 近いうちに起こりうる第三次世界大戦を阻止するために創設された、いかなる国家にも属さない、軍事による平和維持活動を主とする対テロ極秘傭兵組織。軍事的な緊張状態にある紛争地帯などに出没し、テロリストや独裁政権に対し、アーム・スレイブなどを送り込み、これを殲滅していた。また、敵対組織の軍事的発展を防ぐため、ウィスパードの人道的保護なども行っている。
: ミスリルのエージェントの多くは、年俸契約などによる「傭兵」として雇われており、かなりの好待遇とされている。その代価として、エージェントには資質・経験の面で極めて高水準の能力が要求されるため、結果として作戦の成功率も高い。
: 組織構成は以下の通り。
:; 評議会
:: 各部署の組織上層部がネットワークを通じて集まり、緊急課題などの会議の場。
:; 作戦部
:: 実際の作戦行動を担当する部署。本部は、オーストラリアのシドニーにあり、名目上は警備会社アルギュロスを名乗っている。作戦部には現在、四つの部隊が存在し、どの部隊もケルト神話の神の名から付けられている。
:; 情報部
:: 情報収集・情報分析を行う部署。各国情報部とのコネクションを持ち、偵察衛星を多数保有している。世界中から得た情報を元に検討を重ねて、重要案件を作戦部に連絡し、作戦行動を起こすのが主な任務である。
:; 研究部
:: 新兵器・ブラックテクノロジーの研究開発、各種戦略・戦術の立案や検討を行う部署。
:; 人事部
:: エージェントや搭乗員、整備員、開発者、内勤スタッフなどの勧誘と、その人事などを担当する部署。
; アマルガム
: 世界中のテロリスト・独裁政権・紛争地域などに対して、実行部隊を派遣しての援助や兵器提供などを行っている組織。その規模・技術レベルはミスリルのそれと同等以上とみられ、ラムダ・ドライバ搭載兵器に関しては、ミスリルがARX-7(後にARX-8)一機しか有さず、しかも宗介1人しか操縦できない点とくらべ、アマルガムはラムダ・ドライバ搭載の量産型アーム・スレイブを多数配備するなど、常にミスリルの一歩先を行っている。ただし、その技術的優位のせいで、対ラムダ・ドライバ搭載機用の戦術や技術のノウハウがミスリルほど充実していないというデメリットも生じている。世界各国の様々な大企業、組織や国家、テロ集団、マフィアなどアマルガムに関わっている組織や団体は非常に多い。
: 通常の軍事組織と異なり、トップを定めないというマフィアやギャングに近い特徴を持つ。「幹部」はいるものの、それらをまとめる立場にある「黒幕」が存在しない、非ピラミッド型の組織形態を採用している。
 
=== 能力・技術 ===
; ウィスパード
: 知っているはずの無い、この世の誰にも知りえないはずのことを知っている人間を指す言葉。ウィスパードの資質を持つのは、ヤムスク11の事故の発生の瞬間から約3分間の間に生まれた新生児に限られるため、全世界で覚醒している人間は数人、潜在的には数十人しか存在しないとテッサは推定している。「存在しない技術」ブラックテクノロジーの宝庫と言われ、条件が揃えば現代の水準を遥かに越えた科学理論や技術を提供することができる。
; ブラックテクノロジー
: ウィスパードによってもたらされる技術。これらは現代の技術水準を上回るものであり、兵器システムに革命をもたらした。ASはその代表例で、「最強の陸戦兵器」と呼ばれている。発見される技術には偏りがあるらしく、現代と比較して人工知能やロボット工学や電子工学の分野でとりわけ進歩が見られる。作中ではブラックテクノロジーは一般的な存在とみなされており、他の技術との区別もなされていない。しかし、これらの存在が異常だと考えるカリーニンのような人物も見られる。
: この言葉はSF的な先端技術を意味する[[中国]]の新語「[[黒科技]]」の語源となった<ref>[http://senkenkeizai.com/2017/08/805/ 「無人コンビニ登場『黒科技』がけん引」] 先見経済</ref><ref>[http://j.people.com.cn/n3/2018/0531/c95952-9466146.html#0-twi-1-81691-7250227817ecdff034dc9540e6c76667 中国語でハイテク意味する「黒科技」の「黒」の意味とは?] 人民網</ref>。
; パラジウムリアクター
: パラジウムを用いたASの常温核融合炉であり、ガーンズバックやトゥアハー・デ・ダナンなどに搭載されている。これを搭載することによってガーンズバックのような[[アーム・スレイブ#第三世代AS|第三世代AS]]は、[[アーム・スレイブ#第二世代AS|第二世代]]のものと比較にならないほどのパワーと高静粛機動を可能としている。設定上、撃破されても爆発・暴走はしないが、内部プラズマの制御が失われると、隔壁を融解させる程の高温となる<ref>原作12巻『ずっと、スタンド・バイ・ミー(下巻)』134頁より</ref>
; ラムダ・ドライバ
: 作中では虚弦斥力場生成システム(きょげんせきりょくばせいせいシステム)とも呼ばれ、使用する者の意思を物理世界に介入させるブラックテクノロジーの一種。主にアーム・スレイブに搭載された特殊な装置。表向きには搭乗者の意思によってTAROS (Transfer And Response ”Omni-Sphere") と呼ばれる装置を介して物理的な効果を発生させる仕組みのことを指す。主に防壁として使用される事が多いが、攻撃として使用することも可能。
 
=== 兵器 ===
{{Main|フルメタル・パニック!の登場兵器}}
 
; [[トゥアハー・デ・ダナン (フルメタル・パニック!)|トゥアハー・デ・ダナン]]
: ミスリルの西太平洋戦隊に所属する揚陸強襲潜水艦。設計者及び艦長はテレサ・テスタロッサ。アーム・スレイブ(AS)やペイヴ・メア輸送ヘリ、攻撃ヘリ、VTOL攻撃機の運用能力を持つ、潜水艦としては極めて異色の存在
; [[アーム・スレイブ]]
: 汎用性が高く多種の武器を使いこなすマニピュレーターや、あらゆる地形を走破し時速100km以上で移動する脚部などから「最強の陸戦兵器」とまで呼ばれる、全長8メートルの人型強襲兵器。
; [[アーバレスト]]
: ストーリー序盤〜中盤にかけて、相良宗介の乗る機体で、第三世代の最新型アームスレイブ。他のSRT隊員の乗るアームスレイブとスペック的には同じであるが、使用する者の精神を物理世界に介入させる「[[ラムダ・ドライバ]]」を搭載しており、ASの銃弾を完全に無効化するだけでなく、力場を攻撃にも転用できるなど、一般的なAS1個[[小隊]]以上の絶大な戦闘力を誇る。
; [[レーバテイン (フルメタル・パニック!)|レーバテイン]]
: ストーリー終盤になり、相良宗介の乗る機体。アーバレストが大破したことから、AIのみを移植し、大幅なスペックアップを果たした究極のアームスレイブ。しかし、極限まで戦闘に特化して機体性能を引き出すために、ステルス性能などの汎用性を犠牲にしており、駆動時間などが大幅に減っている。
 
== 世界設定 ==
<!-- 大幅な記事の編集・削除を行う際は、その前に「ノートページ」にて意見を聞いて下さい。 -->
舞台となる年代は1998年4月 - 2000年。基本的には20世紀末の現実世界に準じた世界を描いているが異なる点もある{{Efn2|[[第二次世界大戦]]終結後の1948年に[[アマルガム (フルメタル・パニック!)|アマルガム]]が結成され、歴史的事件([[キューバ危機]]や[[ベトナム戦争]])に介入している事が後に判明する}}。しかし、囁かれる者([[ウィスパード]])の出現が確認された1980年代前後から世界情勢は本来の歴史とは更に大きく変わってしまっている。大まかな相違点としては、以下のものが挙げられる。
<!-- 歴史順にソート -->
* [[中華人民共和国|中国]]が南北に[[分断国家|分断]]し、[[香港]]が分割統治されている{{Efn2|現実の中華人民共和国の建国は1949年である。}}。[[長江]]を境に、北側が[[東側諸国|東側陣営]]に属する'''人民解放委員会'''(北中国・[[北京市|北京]]政府)、南側が[[西側諸国|西側陣営]]の'''中華民主連合'''(南中国・[[広州市|広州]]政府)となっており、実質的に[[内戦]]状態にある。香港は[[九竜半島]]側が南中国領、[[香港島]]側が北中国領となっており<ref name="tweet10">{{Cite tweet|number=972119791317078016|user=gatosyoji|title=TSRこぼれ話#10(3)|access-date=2022-12-27|author-link=賀東招二|author=賀東招二}}</ref>、香港における戦闘行為は協定によって禁止されている。しかしながら、分割(1997年?)以来[[ビクトリア・ハーバー|ヴィクトリア湾]]を挟んだにらみ合いが続いている(アニメ版では[[南京市|南京]]で南北間協議が行われている)。
<!-- 推測ではなく、出典を示して下さい。
:2010年には中華人民共和国主体での統一をしている模様(ASの採用がソ連崩壊後(2000年)以降でないと外販されることがほぼないシャドウを採用しており、中華民主連合主体なら政治的つながりで西側兵器を採用しているために中華人民共和国主体と推測される)
-->
* 1980年代に、[[ロナルド・レーガン|レーガン大統領]]が[[戦略防衛構想|SDI計画]]と共に推し進めた『ロボット部隊構想』により、[[アーム・スレイブ|戦闘用ロボット兵器]]が実用化されている。またその後、[[常温核融合]]炉([[パラジウムリアクター (フルメタル・パニック!)|パラジウムリアクター]])も実用化されている。
* [[湾岸戦争]]で[[サッダーム・フセイン]]政権が打倒される{{Efn2|『アナザー』第10巻で言及。現実のフセイン政権は[[イラク戦争]]で崩壊。}}。これをきっかけに[[タジキスタン]]の分離独立問題や[[パレスチナ問題]]の激化に飛び火し、結果として第五次[[中東戦争]]が勃発した。その後[[クウェート]]北部で核が使用され、十数万人が死亡した(クウェート事件)。それによって[[イスラエル]]と[[アラブ諸国]]の関係が硬化し、第五次中東戦争は泥沼化することになる。
* クウェート事件の半年後、[[ミハイル・ゴルバチョフ|ゴルバチョフ]]が暗殺され、[[ペレストロイカ]]が失敗に終わった(あとがきで作者はゴルバチョフと[[ヴィクトル・アルクスニス|アルクスニス]]に作中で「殺害」したことを謝罪している)。これによってソ連は尖鋭化することになり、冷戦構造は引き続き維持されることとなる。
* ソ連の尖鋭化を受けて、[[アフガニスタン]]再侵攻が行われた。結果としてアフガニスタンはソ連の影響下に置かれたため、この作品の世界において[[ターリバーン]]政権は存在しない。
* 平政{{Efn2|「平政」は本作における元号。現実の[[平成]]に相当。}}9年頃の[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]の社会状況については、作物の生産が順調で、パラジウムリアクターが稼動を開始しており、経済状況は立ち直り始めているとしている。
* [[ソビエト連邦|ソ連]]が崩壊していないため、[[冷戦]]構造が平政10年になっても解消していない。
* [[B-2 (航空機)|B-2]]が存在せず、[[B-1 (航空機)|B-1]]に[[ブラックテクノロジー|ECS(電磁迷彩システム)]]が搭載されている。
* [[世界都市博覧会]]{{Efn2|現実では1996年に予定していた。}}が開催され、大赤字に終わっている。
* [[薄型テレビ|液晶テレビ]]や電動スクーターが普及しているような記述がある。
* 通学シーンにおいて、[[PASMO|非接触式IC定期]]を使っている{{Efn2|現実の京王線では2007年から。}}。
* 1993年に死去している俳優[[リヴァー・フェニックス]]が生存している。そのため、彼が出演していた映画『[[スニーカーズ]]』に続編が出来ている。また、これとは対照的に、[[アーネスト・ボーグナイン]]は作中世界では既に死去している。
* [[F-2 (航空機)|F-2]]の仕様が、先述のB-1と同様ブラックテクノロジーを取り入れたものに変更されている。現実のそれと同様に[[F-16 (戦闘機)|F-16]]を原形機とし、"バイパーゼロ"の非公式ペットネームを持つ点は共通するが、ECSが搭載されている他、[[カナード翼]]を装備するなど外見上も別物の機体となっている。
[[File:Tokyo Metropolitan Jindai High School.jpg|thumb|200px|神代高校のモデルとなった都立神代高校正門]]
; 舞台のモデル
: 短編では[[都立陣代高校]]が主な舞台となっており、東京都[[調布市]]仙川にある[[東京都立神代高等学校]]がモデルであるとされている。実在する都立神代高校の最寄り駅は[[仙川駅]]だが、本作では「泉川」に変えられている。しかし、同じ[[調布飛行場]]や調布市内の地名および仙川以外の[[京王線]]の駅名などは作中でそのまま使われている(アニメ版では、[[国領駅]]が口領駅と表記されている)。
 
{{-}}
 
== 作風 ==
ストーリーは、対テロ軍事武装組織[[ミスリル (フルメタル・パニック!)|ミスリル]]の西太平洋戦隊に所属する[[相良宗介]]が、[[ソビエト連邦]]東部で一人の少女を保護する所から始まる{{Efn2|後に回復し、ウィスパードの久檀未良と判明。}}。[[ウィスパード]]と呼ばれる能力を持った少年少女と、彼らがもたらした[[ブラックテクノロジー]]によって変わってしまった歴史を巡る相良宗介の戦いを書いたハードでシリアスな「長編」と他に、長編を補完するエピソードを収めた「サイドアームズ」、シリアスな長編とは打って変わった平和な日本社会の中で主人公が引き起こす騒動をコミカルに書いた「短編」の3つのシリーズに分かれる。
 
メインストーリーにあたる「長編」では、ブラックテクノロジーにより異なる歴史を歩んだ冷戦末期の1990年代の各国が舞台になっており、本編シリーズとも呼ばれる。SFとしての軸に当たるウィスパードの謎を巡る戦いの他、人間性にも焦点が当てられており、最終巻最終章のタイトル『[[人間の証明]]』は数々の出来事を通じ、人間らしさを手に入れた宗介とアルを示す[[ダブル・ミーニング]]となっている。
 
「短編」では前述の通り、長編とは異なり、主に日本が舞台となっており、時系列順に進みシリアスなストーリーが展開される長編とは違い、コメディー色が強い単発エピソードが時系列に沿わない形で収録されている。「短編」2巻以降、巻末で長編を補完する書き下ろしエピソードが収録されていたが、作者の「長編と短編は別物である」という強い意向を受けて、「サイドアームズ」と題されたシリーズが生まれ、6巻以降の巻では長編と関わりのある短編は「サイドアームズ」に収録されている。
 
「サイドアームズ」は「長編」を補完するシリアスな短編集となっており、こちらは長編の外伝という位置づけである。「長編」シリーズと「サイドアームズ」を合わせ、'''「本編」シリーズ'''と呼ぶ事もある。
 
1998年より「[[月刊ドラゴンマガジン]]」([[富士見書房]])に掲載・連載された作品を中心に、[[富士見ファンタジア文庫]]から単行本が刊行され、2004年に短編シリーズが終了。以後は長編シリーズとサイドアームズのみの展開となっており、長編最終巻が2010年7・8月に発売され完結した。サイドアームズに関しては今後も発売される予定{{要出典|date=2020年12月}}。
 
== 制作背景 ==
賀東は元々少しハードなB級アクション映画のような作品を考えており、長編ミリタリーアクションの世界観を頭に描いていた。しかし、賀東曰くライトノベルでロボットものの作品が売れたのは『[[ARIEL]]』『[[聖刻1092|聖刻シリーズ]]』くらいであり、ロボットを小説で描くことはテクニカル的に難しかった。それに加えて、ミリタリー作品は絶対にウケないと判断され、このままでは企画自体が無くなってしまうことから「学園要素」を取り入れた短編を展開せざるを得なくなった。賀自身は元々学園ラブコメには興味がなかったものの、このジャンルによくある記号などを自身の考えで展開していくことでストーリーを作り上げていった<ref name="このラノ2007">『このライトノベルがすごい! 2008』宝島社、2007年12月6日第1刷発行、38-45頁、{{ISBN2|978-4-7966-6140-9}}</ref>。
 
は最初に長編1作目となる『戦うボーイ・ミーツ・ガール』を書き上げたが、出版が厳しいと告げられたことから『月刊ドラゴンマガジン』にて「学園ものの短編」の連載に踏み切ったため、結果的に長編よりも短編が先に世に出る形となった。なお、短編連載から約5か月後に長編第1巻『戦うボーイ・ミーツ・ガール』が刊行されており、書籍としては短編よりも長編の方が先に世に出ている{{R|このラノ2007}}。
 
== 評価 ==
発行ペースが不安定ながら、連載開始から長きに渡って『富士見ファンタジア文庫』を代表する看板作品となる{{要出典|date=2020年12月}}。連載12年目に発売された長編シリーズ最終巻 『ずっとスタンド・バイ・ミー 下』でも、オリコン週間本ランキングで文庫部門初週売り上げ第1位獲得しており、{{出典範囲|text1=2024年1月時点でシリーズ累計部数は1150万部を突破している|ref1=<ref>原作小説『フルメタル・パニック! Family』帯の表記より。</ref>}}。
 
また、長編シリーズは特に評価が高く、長編9巻『つどうメイク・マイ・デイ』発売時には『[[このライトノベルがすごい!|このライトノベルがすごい!]] 2008』にて作品部門ランキング1位を獲得。さらに主人公の[[相良宗介]]が男女総合キャラクターランキング1位を獲得し、ダブル受賞となった。解説では、シビアなストーリー展開と魅力的な男性キャラクターが主に支持を集めていると書かれており、この件に関して「ライトノベルというジャンルに置いて主人公がここまで支持される事は本当に珍しい」例として挙げられた。
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=== 小説 ===
==== 長編 ====
* 長編のタイトルは「動詞+英語3単語」で構成されるのが特徴で、英語部分の頭文字が各長編タイトルの略称として使用されることがある(「戦うボーイ・ミーツ・ガール」では「BMG」など)。
* 月刊ドラゴンマガジン連載は「つどうメイク・マイ・デイ」で終了しており、以降はすべて書き下ろしとなる。この理由について筆者は「これからのお話は一気に読んでもらいたい・連載形式だといつまでかかるかわからない・前後の構成をしっかりさせたいため」と話している。
* 2008年夏の[[角川文庫]]「夏の100冊」キャンペーンにより「戦うボーイ・ミーツ・ガール」のみ、新装版としてカバーイラストが変更され発売された。品番は既刊版と同じままである<ref>[http://www.gatoh.com/weblog/2008/06/post_52.html GATOH.COM blog style: いろいろ]。</ref>。
* 同年秋にはこの時点での長編での既刊(「せまるニック・オブ・タイム」まで)が新装版として刊行された。ファンタジア文庫の表紙デザインの変更と同時に、カバーイラストの変更(「戦うボーイ・ミーツ・ガール」のみ「夏の100冊」と同じイラスト)が行われた。また、各巻タイトルに巻数が追加されるようになった。「ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)・(下)」の旧ファンタジア文庫版表紙デザインのカラーカバーが、ドラゴンマガジン2010年9月号・11月号の付録となった。ただし背表紙は新デザインが使われているため、旧デザイン版で全巻のカラーカバーをそろえることは出来ない。
* [[松本忍]]と[[松嵜麗]]による朗読で、[[Audible]]から2018年3月より2019年5月にかけて全12巻が、データ配信で[[オーディオブック]]化されている。
* 賀東招二(著) / 四季童子(イラスト) 『フルメタル・パニック!』 KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全12巻
<!-- 富士見書房版も存在しますが、現時点では割愛しています。-->
*# 「戦うボーイ・ミーツ・ガール」1998年9月25日初版発行(9月18日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301606000029/ |title=フルメタル・パニック! 戦うボーイ・ミーツ・ガール |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-04-071116-5}}
*#* 2008年夏の[[角川文庫]]「夏の100冊」キャンペーンにより「戦うボーイ・ミーツ・ガール」のみ、新装版としてカバーイラストが変更され発売された。品番は既刊版と同じままである<ref>{{Cite web |title=いろいろ - GATOH.COM blog style |url=http://www.gatoh.com/weblog/2008/06/post_52.html |website=www.gatoh.com |access-date=2024-03-30}}</ref>。
*# 「疾るワン・ナイト・スタンド」1999年3月25日初版発行(3月18日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301606000023/ |title=フルメタル・パニック! 疾るワン・ナイト・スタンド |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-04-071115-7}}
*# 「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」2000年2月25日初版発行(2月14日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301802000340/ |title=フルメタル・パニック! 揺れるイントゥ・ザ・ブルー |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-04-071118-1}}
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==== 外伝 ====
*「サイドアームズ」の名が冠せられたこちらは長編のストーリーを補完をするサイドストーリーであり、ミスリルを始めとする登場人物達の過去を描いた話も多い。
* 賀東招二(著) / 四季童子(イラスト) 『フルメタル・パニック! ‐サイドアームズ‐』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全2巻
*# 「音程は哀しく、射程は遠く」2004年4月25日初版発行(4月20日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/200402000129/ |title=フルメタル・パニック! ‐サイドアームズ‐ 音程は哀しく、射程は遠く |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-8291-1605-6}}
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==== 短編 ====
* 賀東招二(著) / 四季童子(イラスト) 『フルメタル・パニック!』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全9巻
* 短編はハードかつシリアスな長編とは正反対の陣代高校における宗介が引き起こす騒動を描いた作品であり、時系列がバラバラになっており、コミカルなシーンが多い。著者の賀東は「別物として楽しんでください」とコメントしている。各タイトルの中に含まれた漢数字が短編の巻数になる。なお、これのタイトル付けに作者は相当苦労していた模様。長編シリーズに集中するために2004年以降短編の展開は止まっていたが、未収録の短編を収録した短編集9巻が描き下ろしを加え2011年8月20日に発売された。最終巻の旧カバー版は長編と同様にドラゴンマガジン2011年11月号の付録となった。
* 賀東招二(著) / 四季童子(イラスト) 『フルメタル・パニック!』 KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全9巻
<!-- 富士見書房版も存在しますが、現時点では割愛しています。-->
*# 「放っておけない一匹狼?」1998年12月25日初版発行(12月17日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301802000346/ |title=フルメタル・パニック! 放っておけない一匹狼? |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-04-071124-6}}
*# 「本気になれない二死満塁?」1999年5月25日初版発行(5月18日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301802000347/ |title=フルメタル・パニック! 本気になれない二死満塁? |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>)、{{ISBN2|4-04-071125-4}}
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==== 『フルメタル・パニック!』 ====
* 掲載雑誌:「[[月刊コミックドラゴン]]([[角川書店]])」→「[[月刊ドラゴンエイジ]](角川書店)」2000年2月号 - 2005年4月号
* 原作小説の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』から『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』、短編の一部ストーリーをコミカライズ。原作をベースにしているものの、原作と比べて大幅にラブコメディ寄りの作風に改変されており、原作と相違点が多い。
* 館尾の描きたかった作風と、原作小説の『終わるデイ・バイ・デイ』以降の作風とで相違が生じるなどの理由により連載終了。
* 賀東招二(原作) / 館尾冽(作画) 『フルメタル・パニック!』 角川書店〈ドラゴンコミックス〉、全9巻
*# 2000年8月30日発売<ref group="発売">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/199999926157/ |title=フルメタル・パニック! 1(漫画) |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-03-30}}</ref>、{{ISBN2|4-04-926157-X}}
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== アニメ ==
原作が本編シリーズと短編シリーズで異なった作風である事に加え、スタッフの入れ替わりも激しいため、アニメ版も各作品毎にそれぞれ独自の作風となっている。また、いずれも後に[[アニメシアターX|AT-X]]や[[全国独立放送協議会|独立局]]、[[日本BS放送|BS11]]等でも放送された。
 
いずれのシリーズも原作と差異があり、1作目は特に独自色が強い。
 
その他、原作小説で地の文で描かれている解説やエピソードは概ねカットされており、アニメ版のみで世界観や設定を把握するのは困難。
 
=== テレビアニメ ===
; 第1作
: 『'''フルメタル・パニック!'''』のタイトルで、2002年1月から6月まで[[WOWOW]]にて、原作小説『戦うボーイ・ミーツ・ガール』から『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』までのストーリーが全24話で放送された{{Efn2|当初の放送。映像セルソフト2001年秋に予定されていたが、放送開始直前の同年9月11日当時[[アメリカ同時多発テロ事件]]DVD発生作品中のストーリーにおいて[[ハイジャックBlu-ray Disc|Blu-ray BOX]]の場面あったことから各方面2008年6月配慮し、放映開始時期を上記の期間に変更し発売され。}}
: 原作では『ウィスパード』を巡る謎やブラックテクノロジーを巡る戦いが本筋となっているが、アニメ版1作目の本作では序盤で触れて以降、ほぼ言及されていない。
: またシリーズを通しての敵として描かれるアマルガムに関しても全面的に改変され、登場しないため、原作では組織の意向に沿ってクラマと行動しているガウルンが単独犯として描かれている。その結果、『疾る ワン・ナイト・スタンド』を映像化した第8〜12話では原作とは違い、真相が明らかにされず終わっている。
: 一方で、アニメオリジナルのお色気シーンや一部短編のストーリーが挿入されており、SF作品、軍事作品としての色合いが強い原作の雰囲気とは大きく異なり、学園物としての色合いが強くなっており、原作との雰囲気や方向性の面でも大きく異なっている。
: その他大きな変更点としては第14話から第17話まで描かれたアニメオリジナルエピソード内、第15話から第17話まで展開された『故郷に吹く風』ではアニメオリジナルキャラクターとしてザイードが登場し、宗介に戦闘技術を教えた設定となっている(原作ではカリーニンが全て教えた事になっており、終盤の親子という関係に大きく関わっている)。
: 上記の結果、原作からかけ離れた作品になったため、後述のディレクターズカット三部作のブックレット等で、原作者である[[賀東招二]]からは「もう少しやりようがあったのではないか」等コメントを残している。
: 原作小説で舞台として登場した北朝鮮が「ハンカ自治州{{Efn2|「自治州」と言いつつも事実上独立国家。第四話の地図によれば[[ロシア]][[沿海地方]]の[[ハンカ湖]]近辺。なお、地図のシーンは[[朝鮮半島]]が入る範囲からズームアップする演出がなされている。}}」、アフガニスタンが「ヘルマジスタン」と、それぞれ架空の地名に変更されている{{Efn2|この変更は第2期以降でも継続。ただし、徹底されてはおらず、後述の『ふもっふ』では宗介の出身地に関連したセリフに「アフガニスタン」という単語が出ている。}}。また、作中の時代設定も原作の1998年ではなく、当初の放映予定であった2001年に変更されている。
: 映像セルソフトは放送当時にDVDが、[[Blu-ray Disc|Blu-ray BOX]]が2008年6月に発売された。
:; ディレクターズカット三部作
:: 後述のアニメ第4作『Invisible Victory』に向け、第1期を監督の千明が総指揮のもと2010年代における最新技術でブラッシュアップ作業を施し、2017年11月より『TVアニメ「フルメタル・パニック!」ディレクターズカット』と題した全三部作の総集編が随時都内2か所・大阪1か所の劇場にて1週間限定で劇場上映された{{R|eiga.com20171112}}。具体的な第1部『1st SECTION “ボーイ・ミーツ・ガール”』は2017年11月25日より公開。第2部『2nd SECTION “ワン・ナイト・スタンド”』は2018年1月13日より公開{{R|eiga.com20171112}}。第3部完結篇『3rd SECTION “イントゥ・ザ・ルー”』は2018年1月20日に公開された。第1部の興行収入は510万円<ref>『[[キネマ旬報]]』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.51</ref>。いずれも後にAT-Xにてテレビ放送された<ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00180000.html|title=AT-Xにてディレクターズカシュト版 第一部「フルメタル・パニック! ボーイ・ミーツ・ガール」放送決定!|work=TVニメ「フルメタル・パニプ点および新規要素は下記の通りク! Invisible Victory」公式サイト|date=2017-12-04|accessdate=2018-05-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00190000.html|title=AT-Xにてディレクターズカット版 第二部「フルメタル・パニック! ワン・ナイト・スタンド」放送決定!|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-01-15|accessdate=2018-05-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00200000.html|title=AT-Xにてディレクターズカット版 第三部「フルメタル・パニック! イントゥ・ザ・ブルー」放送決定!|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-01-22|accessdate=2018-05-11}}</ref>
::* 映像マスターを[[高精細度|HD]]リマスタリング(最新のアップコンバート技術を使用)。
::* [[画面アスペクト比]]をオリジナル(4:3ノーマル・サイズ)から上下部分をカッティング・トリミングなどで16:9ワイド・サイズに変更。
::* 音声素材をデジタル化して再ミキシング、疑似的な[[サラウンド|5.1chサラウンド]]化。
::* 新作パートを追加。
::* 一部作画のリテイク。
::* 第1・2・3部には、それぞれ新規テーマ曲を使用。
:: 第1部『1st SECTION “ボーイ・ミーツ・ガール”』は2017年11月25日より公開。第2部『2nd SECTION “ワン・ナイト・スタンド”』は2018年1月13日より公開{{R|eiga.com20171112}}。第3部完結篇『3rd SECTION “イントゥ・ザ・ブルー”』は2018年1月20日に公開された。第1部の興行収入は510万円<ref>『[[キネマ旬報]]』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.51</ref>。いずれも後にAT-Xにてテレビ放送された<ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00180000.html|title=AT-Xにてディレクターズカット版 第一部「フルメタル・パニック! ボーイ・ミーツ・ガール」放送決定!|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2017-12-04|accessdate=2018-05-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00190000.html|title=AT-Xにてディレクターズカット版 第二部「フルメタル・パニック! ワン・ナイト・スタンド」放送決定!|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-01-15|accessdate=2018-05-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00200000.html|title=AT-Xにてディレクターズカット版 第三部「フルメタル・パニック! イントゥ・ザ・ブルー」放送決定!|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-01-22|accessdate=2018-05-11}}</ref>。
:: 以下の記述での略記は「DC版」とする。
:
; 第2作{{Anchors|フルメタル・パニック? ふもっふ}}
: 『'''フルメタル・パニック? ふもっふ'''』は、2003年8月から11月まで[[フジテレビジョン|フジテレビ]]にて放送された。アニメーション制作は[[京都アニメーション]]が担当。公式略称は『'''ふもっふ'''<ref name="famitsu20171114">{{Cite web|和書|url=https://s.famitsu.com/news/201711/14146017.html|title=『フルメタル・パニック!』 テレビアニメシリーズ『ふもっふ』と『TSR』が2018年1月より再放送決定|work=[[ファミ通.com]]|publisher=[[Gzブレイン]]|date=2017-11-14|accessdate=2018-06-16}}</ref>』。放送回数は全11回だが、前後半で異なるサブタイトルがつくものを各1話と数えると合計15話になる。DVDは全6巻発売(17回)、2007年6月22日にDVDBOXが発売された。
: 原作の短編シリーズをアニメ化。そのため、シリアス要素はほとんどなく、第2期という扱いもなされていない。第1話の次回予告において、かなめは「学園ラブコメ」と表現している。一部の回では放送時間30分のうち、前後半15分でタイトル名が異なる。また、第6話「暗闇のペイシェント」では、主題歌を歌う下川みくにが声優として特別出演している。
:; DVDでの内容
:: DVDのメニューではボイスチェンジャー機能{{Efn2|メニュー選択を行ったときにボン太くんの声が流れる。}}をOFFにするとメニューが終了するようになっており、劇中でのボン太くんのシステムが落ちる現象を再現するというおまけ要素が加えられている。
:: DVD限定版では、賀東招二、志茂文彦脚本の本編に関連したドラマCD「テレサ・テスタロッサの艦長日記」が各巻毎付属している。限定版付属のドラマCDは全6巻。また、Blu-ray BOX版では全6話を収録したCDが1枚付属する。
:
; 第3作{{Anchors|フルメタル・パニック! The Second Raid}}
: 『'''フルメタル・パニック! The Second Raid'''』(フルメタル・パニック ザ・セカンド・レイド)として、2005年7月から9月までWOWOWにて放送された。『ふもっふ』に引き続き京都アニメーションが制作を担当。全13話で、グロテスクな描写が見られるため、[[映画のレイティングシステム|R-15指定]]相当となっている。また、最終話のみ放送時間が延長された。公式略称は『'''TSR'''{{R|famitsu20171114}}』。DVD-BOXは、2007年7月27日に発売された
: TSRは長編の『終わるデイ・バイ・デイ』をアニメ化したものだが、第1話から第4話は、原作には無いアニメオリジナルエピソードとなっている。ただし原作が前後巻の短い話のため、5話以降のエピソードでもオリジナルシーンが随所に散りばめられている。
: 前作とは違い、長編のみで構成されているため主な舞台は「学園」ではなく「軍」。オリジナルストーリーも挿入されているものの、アニメ第1作とは違い、原作長編の雰囲気そのままのシリアスなストーリーが展開されている。第1作で削除されたキャラクターの多くは本作が初登場となる。ただし前作に引き続き、本作に置いてもウィスパードやブラックテクノロジーに関連したシーンのカットが多くみられる。
: 本作では宗介やテッサなど一部のキャラクターのデザインが変更され、一部ASのデザインも第1作から一新されており、後に原作にも反映された。
: WOWOWノンスクランブルアニメ初の[[サラウンド|5.1chサラウンド]]・ステレオ放送。DVDは第1話放映開始一週間前に放映された特別番組「フルメタル・パニック! TSR〜ライトノベルの夜明け〜」を収録した全7巻。
: 放映の約半年前にプレDVDとしてオリジナルストーリーの「Scene00」が月刊ドラゴンマガジン等で誌上販売された{{Efn2|後に一般にも販売されている。}}。
: 本編DVDに関して、初回限定版の収録音声はドルビーデジタルの5.1ch及びステレオ2.0chさらにコメンタリーが収録されているが、通常版についてはステレオ2.0chのみとなっている。またDVDの初回限定版にはDVD収録話と同じ本編を収録(音声はステレオ2.0chのみ)した[[ユニバーサル・メディア・ディスク|UMD]]が付属した。DVDのジャケット画は初回限定版と通常版で異なる画だが、UMDのジャケットには通常版の画が採用されている。
: DVD-BOXは、2007年7月27日に発売され、DVD-BOXにおけるDVDの内容は初回限定版と仕様が同等の本編の収録音声がドルビーデジタル5.1chであり、映像・音声特典も収録されている。
: 2008年9月26日に後述の特別版OVA、「Scene00」、「〜ライトノベルの夜明け」、映像特典「香港ロケ映像」も収録されたBlu-ray BOXが発売された。ドルビーTrueHDを使用し5.1chマルチチャンネル音声が、リニアPCMではステレオ音声が収録されている。また、DVD同様コメンタリーも収録されている。
: 2008年の地上波放送時では、残酷描写においては濃いシャドウをかけるなど表現規制が行われている。また最終話は通常のテレビサイズでの放送となったため、BGMの一部変更や、相良宗介とテレサ・テスタロッサの会話以降の部分がカットされて放送された。
:
; 第4作{{Anchors|フルメタル・パニック! Invisible Victory}}
: 2018年4月から7月まで第4作目『'''フルメタル・パニック! Invisible Victory'''』(フルメタル・パニック インビジブル・ヴィクトリー)が、AT-X・TOKYO MXほかにて放送された{{R|eiga.com20171112}}。アニメーション制作は[[ジーベック (アニメ制作会社)|XEBEC]]が担当{{R|gigazine20161022|nlab20170120}}。公式略称は『'''IV'''(アイブイ)<ref>{{Cite web|和書|url=http://hobby.dengeki.com/event/282686/|title=新作アニメ『フルメタル・パニック! Ⅳ』2017年秋放送決定!賀東招二さん・関智一さん・ゆきのさつきさん・ゆかなさん登壇の「ファンタジア文庫 大感謝祭2016」ステージレポ|work=[[電撃ホビーウェブ]]|publisher=[[KADOKAWA]]|date=2016-10-28|accessdate=2018-06-15}}</ref><ref>{{Twitter status2|HiroKomyan|1005181893208227840|2018年6月9日17:16|accessdate=2018-06-15}}</ref>』。原作本編第7巻『つづくオン・マイ・オウン』以降のストーリーがアニメ化された。制作会社のトラブルにより第4話・第8話の放送翌週には、それぞれ総集編として「インターミッション」、「インターミッション2」を放送<ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00690000.html|title=今週は新章を前に「インターミッション」(総集編)を放送予定。|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-05-09|accessdate=2018-05-11}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://fullmeta-iv.com/news/index00890000.html|title=今週は新章を前に「インターミッション2」を放送予定。|work=TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト|date=2018-06-11|accessdate=2018-06-16}}</ref>。それにより本来の枠では第11話・第12話を放送できなくなったため、両話は同年7月に別枠で放送された{{R|onair}}。
: 2015年10月24日に行われた「ファンタジア文庫大感謝祭2015」にて新作アニメの企画が進行中であることが発表された<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20151024dog00m200004000c.html|title=フルメタル・パニック!:人気ラノベの新作アニメが制作決定|publisher=MANTANWEB|date=2015-10-24|accessdate=2020-09-28}}</ref>後、2016年10月22日に行われた「ファンタジア文庫大感謝祭2016」内のスペシャルステージにてプロジェクト初期タイトル『フルメタル・パニック! IV』とメインスタッフ・放送時期が発表され{{R|gigazine20161022}}、2017年1月20日に正式タイトルが発表された{{R|nlab20170120}}。
: 合計20機を超えるASが登場し、各話スタッフとして[[出渕裕]]や[[大張正己]]などロボットアニメへの参加経験を持つスタッフが名を連ねている<ref name="amazonfullmetal4">{{Cite web|和書|url=https://www.amazon.co.jp/dp/B07BR4QJ69#productDescription|title=フルメタル・パニック! Invisible Victory(IV) BOX1 <nowiki>[Blu-ray]</nowiki>|work=[[Amazon.co.jp]]|publisher=アマゾンジャパン|accessdate=2018-04-21}}</ref>。
: 概ね原作同様のストーリーが展開されるが、原作に忠実なアニメ化ではなく、あくまでこれまでのアニメシリーズの続編扱いとなっており、ストーリー構成やキャラクター描写などがこれまでのアニメシリーズを踏まえたものになっている。
: 合計20機を超えるASが登場し、各話スタッフとして[[出渕裕]]や[[大張正己]]などロボットアニメへの参加経験を持つスタッフが名を連ねている<ref name="amazonfullmetal4">{{Cite web|和書|url=https://www.amazon.co.jp/dp/B07BR4QJ69#productDescription|title=フルメタル・パニック! Invisible Victory(IV) BOX1 <nowiki>[Blu-ray]</nowiki>|work=[[Amazon.co.jp]]|publisher=アマゾンジャパン|accessdate=2018-04-21}}</ref>。ただし、CGの比率は『TSR』よりさらに増えており、車両やASも基本的にはすべてCG(停止中の姿は『TSR』までと同様、アニメーターによる手描き)で描かれている。
: また、原作初期から暗躍していた重要キャラクターにも関わらず、アニメ版ではこれまで全ての出番をカットされていたクラマは本作で初登場する事となった。
: 本作でもASのデザインの変更が行われており、本作ではほぼ全てのASがデザイン変更される事となった。
: BD/DVDには特典として、原作小説第6巻を基にしたオーディオドラマ『[[#オーディオドラマ|踊るベリー・メリー・クリスマス]]』を収録したCDが付属するほか、『ふもっふ』の新作オーディオドラマが収録予定。また、本編映像は5.1ch仕様となっており、BD版はイヤフォン、ヘッドフォンでサラウンド音声を再生できる「DTS Headphone:X」に対応している{{R|amazonfullmetal4}}。
 
==== スタッフ ====
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; 第3作特別版OVA
: 2006年5月26日にDVDにて発売された。全1話。「わりとヒマな戦隊長の一日」を収録。限定版にはTSRで同梱されていたUMDが廃止され、賀東招二脚本の新作ドラマCD「ありえない授業」が同梱されている。BDではフルメタル・パニック! The Second Raid Blu-ray BOXに収録されている。
: 短編5巻『どうにもならない五里霧中?』に収録された、同名のエピソードを映像化したもの。『終わるデイ・バイ・デイ』(アニメ『TSR』)の後日談にあたる内容である。登場人物はミスリルの人員だが、クルーゾーやカリーニンなど、一部キャラクターの本編では描かれなかった面が描写されており、そのギャップが笑いを誘う出来となっている。
 
==== スタッフ(OVA) ====
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* アニメーション制作 - 京都アニメーション{{R|allcinema324778}}
* 製作 - トゥアハー・デ・ダナン
 
=== 英語吹き替え版 ===
* 英語吹き替え版は米[[ADVフィルム]]によりアニメ3シリーズまでが発売されている。キャストは{{仮リンク|クリス・パットン|en|Chris Patton}}が相良宗介を、{{仮リンク|ルーシ・クリスチャン|en|Luci Christian}}が千鳥かなめを演じている。
* 英語吹き替え版『フルメタル・パニック? ふもっふ』の最終話EDでは、英語吹き替え版キャストによる日本語オリジナル版に無いやりとりが録音されている。
* 日本語オリジナル版『フルメタル・パニック? ふもっふ』の第1話における「つい最近も、××(銃声により音が消えている)のテロリストが郵便受けに爆弾を仕掛け、××(銃声)の高官を吹き飛ばした事件があった」というセリフが、英語版では「There was an incident recently, some Islamic fundamentalist terrorists blew up a high ranking US military official by rigging a bomb in his mail box(つい最近も、イスラム原理主義テロリストが郵便受けに爆弾を仕掛け、米国の軍高官を吹き飛ばした事件があった)」に変わっている。
 
== オーディオドラマ ==
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|}
:
== CD ==
== CD(限定版付属ドラマCDは除く) ==
発売元は全てポニーキャニオンである。なお、限定版付属ドラマCDについては割愛している。
* フルメタル・パニック! ドラマCD(全3巻)
** 「やりすぎのウォークライ」2001年5月10日発売
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== コンピュータゲーム ==
; [[スーパーロボット大戦シリーズ]]
: 新旧の様々なメディア作品で世に出たロボットが登場(シリーズでは「参戦」と呼称する)するシミュレーションゲームシリーズ。このうち下記の数作品にアニメ版TSRを含めたキャラクター・ロボットが登場している。詳細については、それぞれの項目を参照
:* [[スーパーロボット大戦J]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』が登場。
:* [[スーパーロボット大戦W]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』が登場。
:* [[スパロボ学園]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』が登場。
:* [[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』が登場。『J』と『W』ではスポット参戦だったトゥアハー・デ・ダナンが、改修とかなめを介したオムニ・スフィアの起動により宙間戦闘が可能になったという設定で正規参戦する。この設定に関して作者は全面的に肯定している{{Efn2|『[[フルメタル・パニック!アナザー|フルメタル・パニック!アナザー]]』第8巻のあとがき参照。}}。
:* [[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』、原作小説版が登場。アニメ未登場キャラクターのデザインは原作イラストレーターの四季童子が描き下ろしている<ref>{{Cite web|和書|date=2014-12-12 |url=https://twitter.com/shikidoji/status/543426945174630402 |title=四季童子 さんはTwitterを使っています |work= |accessdate=2014-12-14}}</ref>。
:* [[スーパーロボット大戦X-Ω]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』、原作小説版が登場。
:* [[スーパーロボット大戦V]] - アニメ版第1期、『ふもっふ』、『TSR』、原作小説版が登場。当時アニメ未登場のサビーナ、カスパー、ファウラーに声優が起用されている(その後『Invisible Victory』にてキャストは逆輸入された)。
:* [[スーパーロボット大戦DD]] - アニメ版第1期、『TSR』が登場。公式サイトでは「フルメタル・パニック!」シリーズと表記されており、アニメ未登場のキャラクターも登場している。また、メカニックデザインは『Invisible Victory』に準じている。
: なお、これらゲームの一部作品では『[[機動戦艦ナデシコ]]』のウリバタケ・セイヤを初めとした各作品の整備員による改造が行われ、ASの宇宙空間での活動が可能となっている。
; [[Another Century's Episode:R]]
: 上記の「スーパーロボット大戦シリーズ」と同じく、新旧のロボットアニメが集うアクションゲームシリーズ。タクマの駆るベヘモスをお台場で倒した宗介達が惑星エリアに転移し、各登場作品のキャラクターと競演する。アニメ版1期のみの登場だが、ASのデザインは『TSR』版である。『ふもっふ』よりボン太くんがゲスト出演する。
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* [http://www.fujimishobo.co.jp/sp/panic/ フルメタル・パニック! | 富士見書房] - 原作シリーズ紹介ページ
* [http://fullmetal-panic.jp/ 「フルメタル・パニック!」スペシャルサイト]
'''アニメ関連'''
* [https://www.gonzo.co.jp/works/full-metal-panic/ フルメタル・パニック! | ゴンゾ]
* [https://www.kyotoanimation.co.jp/works/fullmetalFumoffu/ フルメタル・パニック? ふもっふ | 京都アニメーション]
* [https://www.kyotoanimation.co.jp/works/fullmetalTSR/ フルメタル・パニック! The Second Raid | 京都アニメーション]
* [http://fullmeta-iv.com/ TVアニメ「フルメタル・パニック! Invisible Victory」公式サイト]
 
'''テレビゲーム関連'''
* [https://fmp-wdw.bn-ent.net/ フルメタル・パニック!戦うフー・デアーズ・ウィンズ|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト]