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|name = カルパトス島
|native_name = Κάρπαθος
|skyline = PigadiaKarpathos(gwz).jpg
|sky_caption = 奥にピガディアの街並み
|map = GR_Karpathos.PNG
|coordinates = {{coord|35|35|N|27|08|E}}
|chain = [[ドデカネス諸島]]
|isles = 7
|area = 324.800
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|elevation = 1215
|periph = [[南エーゲ]]
|prefect = [[ドデルパトス県]]
|capital = ピガディア
|population = 65116567
|pop_as_of = 20012021年
|postal = 857 00
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|website =
}}
 
'''カルパトス島'''({{lang-el|Κάρπαθος}}、{{lang-en-short|Karpathos}})は、[[エーゲ海]]に浮かぶ[[ギリシャ]]の島。[[ドデカネス諸島]]で二番目に大きな島である。行政上はカルパトスの自治体とオリンポスのコミュニティから成り、そのうちオリンポスは島の北にあるサリア島も管轄している。その立地から衣装、風俗、方言などの文化は[[クレタ島]]や[[キプロス]]と似ている。[[ラテン語]]では''Carpathus''、[[イタリア語]]では''Scarpanto''、[[トルコ語]]では''Kerpe''と呼ばれる。
'''カルパトス島'''(カルパトスとう、{{lang-el|'''Κάρπαθος'''}} / {{lang|el-Latn|''Karpathos''}} ; {{lang-en-short|Karpathos}})は、[[エーゲ海]]東南縁に位置する[[ギリシャ]]領の島。[[ロドス島]]と[[クレタ島]]の間に位置する。[[ドデカネス諸島]]に属する島の中では、ロドス島に次いで2番目に大きな島である。
 
その立地から衣装、風俗、方言などの文化が[[クレタ島]]や[[キプロス]]と似ている。
 
== 名称 ==
[[ラテン語]]では {{lang|la|Carpathus}}、[[イタリア語]]では「'''スカルパント島'''」({{lang|it|Scarpanto}})、[[トルコ語]]では {{lang|tr|Kerpe}} と呼ばれる。
 
== 地理 ==
=== 位置・広がり ===
[[File:Olymbos.jpg|200px|thumb|left|オリンポスの街の遠景]]
[[ロドス島]]の南西47km47キロメートルに位置し、周囲の海は島にちなんで「カルパティア海と呼ばれている。島にある10の村は全て島の伝統的なスタイルを維持している。中心都市は島の南東部に位置するピガディア(正式名カルパトス・シティ)で、近辺にはミネテス、アルカサ、アペリ、ヴォラダ、オトス、ピレスといった村々がある。島の北部に行くとスポアやオリンポスといった村々があり、この地域の民俗と建築のいい例になっている。港はピガディアとオリンポスにある。
 
{{gallery
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|File:Pigadia2(gwz).jpg|カルパトス(ピガディア)
[[|File:Olymbos.jpg|200px|thumb|left|オリンスの街の遠景]]
|File:LocationKarpathos.PNG|地図
}}
 
== 歴史 ==
古代から中世にかけてはロドス島と密接な関係にあった。古くは[[ホメロス]]の叙事詩『[[イーリアス]]』にも''Krapathos''として登場し、[[ウェルギリウス]]、[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス]]、[[ストラボン]]なども島について言及したことがある。[[ペロポネソス戦争]]では[[デロス同盟]]に追随したが敗れ、紀元前400年に自主権を失った。紀元前42年にローマの支配下に入り、ローマ帝国の分割後は[[東ローマ帝国]]に属した。1304年には東ローマ皇帝がジェノバの海賊であるアンドレアとロドヴィコ・モレスコに領地として与えたが、アンドレアは1306年にヴェネツィア貴族のコルナロ家に入った<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。その後、コルナロ家は島を[[オスマン帝国]]に明け渡す1538年まで支配した。オスマン帝国支配下では島はひどく衰退していった<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。
 
1821年から22年にかけての[[ギリシャ独立戦争]]時には一旦は自主を一旦取り戻したが、そののちに再びオスマン帝国に支配された<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。1835年にはスルタン(国王)の[[マフムト2世]]が年間の一括払いである世帯ごとではない「マクトゥ」という税制を導入した<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。オスマン帝国による支配はその後1911年から12年にかけての[[伊土戦争]]でイタリアがドデカネス諸島を解放する1912年5月12日まで続いた。その日、島にはレッジーナ・マリーナ(イタリア王国海軍)の艦船「ヴィットリオ・エマヌエーレ」と駆逐艦「アルピーノ」が上陸した<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。その後、1923年の[[ローザンヌ条約]]によってドデカネス諸島は正式にイタリア領となった<ref name=be137>Bertarelli, 137</ref>。しかし、[[第二次世界大戦]]での[[枢軸国]]の敗北により1947年に[[パリ条約 (1947年)|パリ条約]]が締結され、翌年の3月7日にドデカネス諸島はギリシャに割譲された。
 
このように島は数奇な歴史を辿ってきたが、過去半世紀には熱心な開発が行われてきた。経済は戦争で荒廃したため、多くの島民がアメリカ東海岸に移住していった。島が恋しくなって帰ってきた人たちもいるため、今日のカルパトス島にはギリシャ系アメリカ人も多い。彼らは島に多額の投資をしたのでため、ピガディアなどの村々には伝統のなかに新しさが根いている。ほとんどの島民は島の北部にある山地を世界自体であると信仰によって信じている。
 
== 交通 ==
島南部のアフィアルティスと呼ばれる地域には比較的大きな滑走路を備えたカルパトス島国営空港があり、ロドス島や[[ドデカネス諸島]]、[[クレタ島]]、[[アテネ]]への便がある。さらに、4月から10月のハイシーズンにはヨーロッパ各地から頻繁にチャーター便が飛んでくる。フェリーでは[[クレタ島]]や[[ロドス島]]経由の[[ピレウス]]便が就航している。
 
島内では自動車での移動が最もポピュラーで、港湾、空港、主要な村々などは村道網でつながっておりそのほとんど舗装されている。夏にはピガディア港から小さなプライベートボートがオリンポスや僻遠のビーチに向かって出航してゆく。ほかにもアゴライアと呼ばれる固定料金制タクシーやコミュニティバスが一年中運行されている。
 
== 人口 ==
2001人口は6,567人(2021年国勢調査時の人口は6511人だ)であるが、毎年夏になると国外に住んでいる元島民やその家族が休暇で訪れるためその人口は2倍以上に膨れ上がる。また、観光客の数も考慮すると夏には2万人以上が島にいることになる。なかでも、8月15日には一年で最も重要なイベントである[[聖母の被昇天]]を記念した[[パナギア]]祭りが行われるため、一年で最もにぎわう。祭りには世界各地から旅行客が詰めかけ、島独特の伝統を見物する。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
* {{cite book |last=Bertarelli |first=L.V. |title=Guida d'Italia, Vol. XVII |publisher=Consociazione Turistica Italiana, Milano |year=1929}}.
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Karpathos|カルパトス島}}
* [http://www.karpathosnet.com/ カルパトス島一般・観光情報サイト] {{En icon}} {{El icon}}
* [http://www.olymbos.org/ カルパトス島北部の自主サイト] {{El icon}}
* [http://www.karpathian.com.au/ カルパトス島・オーストラリア進歩協会] {{El icon}}
 
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:かるはとす}}
[[Category:ギリシャの島]]
[[Category:エーゲ海の島]]
[[Category:ドデカネス諸島]]
 
[[Category:カルパトス県]]
[[ar:كارباثوس]]
[[br:Karpathos]]
[[ca:Kàrpathos]]
[[cs:Karpathos]]
[[da:Kárpathos]]
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[[en:Karpathos]]
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