2021.12.26
東京でいま「巨大インコ」と「カラス」のヤバすぎる「縄張り争い」が勃発している…!
外国からやってきた巨大なインコが、東京の空を占拠しかけている。だが、これに待ったをかけているのが、都市鳥の頂点に立つカラスだ。都心を舞台にした鳥類の最終戦争の火蓋が切られた。
東京西部は陥落
「16時を過ぎた頃から、大型のインコが20羽ほどの群れをなして次々と公園にやってきます。彼らはテニスコート脇にあるイチョウの木に集まると、ピーピーピーとものすごい勢いで鳴きだすのです。2000羽近くが集まっていることもあり、耳をつんざくような甲高い鳴き声が実に不快です」(川崎市・等々力緑地の近隣住民)
東京近郊で、野生化したインコが大繁殖している。このままでは、東京全域を埋め尽くしてしまいそうな勢いだ。
こうした状況に関し、外来種を中心に鳥類の研究を行う、帰化鳥類研究会代表の日野圭一氏は危機感を覚えている。
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「これまで他の外来生物が定着するまでの過程を見ていても、現在確認されている約2000羽というインコの数は、これからさらに勢力を伸ばしていくかどうかの境目となっています。
ここでもし数が減らないようであれば、これまでを上回るペースで繁殖していき、東京に定着してしまう」
そのせいで圧迫されているのが、これまで都市鳥の頂点に君臨していたカラスである。今はインコの陰に隠れ、息をひそめている状態だ。