【みんなセックスレス #06:セックスと結婚は別 後編】
2年前にセックスレスが原因で離婚をした坂本さん(32歳・仮名)は、誰もが知るグローバル企業でバリバリと働くイケメン男性。しかし、結婚当初から妻にセックスを拒否され続けていたという。婚前交渉もたったの2回。若くて健康なカップルは、なぜセックスレスになってしまったのか。
2人が結婚に至るまでと、元妻のセックスに対するトラウマについて綴った前編「『セックス嫌い』の女性を結婚相手に選んだハイスペ男性の胸のうち」に続き、本記事では坂本さんが離婚を決意した理由について伝える。
ハネムーン2日目でレスられる
付き合い始めて1年後の31歳、周りから祝福されて豪華な結婚式を終えた坂本さんと元妻は、ハネムーンにモルディブを訪れた。結婚前の妻は実家住まいで外泊禁止だったから、やっと2人で甘い時間が過ごせると期待を抱いていた。
ハネムーン初夜、南の島のロマンティックな雰囲気が手伝ってか、2人は自然とセックスをした。ただ、元妻は坂本さんが期待したほど積極的ではなかった。嫌な予感がした坂本さん。そして2日目、それは的中する。彼女が「体調が悪い」と言い、セックスを拒否するようになったのだ。それはあくる日もそのあくる日も続き、結局、1週間のハネムーン中、坂本さんは元妻と1度しかセックスできなかった。
せっかくのモルディブなのに、「砂浜が嫌い」という元妻はビーチへも行かなかった。アウトドアとスポーツが好きな坂本さんは、音楽やお酒が好きな彼女にあわせてバーやレストランで過ごし、2人の時間を楽しむよう努力したという。ちなみに坂本さんは一滴もお酒が飲めない。
期待外れのハネムーンにショックを受けた坂本さんだったが、「結婚は我慢なんだ」「結婚は性的な結びつきではなく、家と家の結びつきなんだ」と帰りの飛行機のなかで自分に言い聞かせていたという。
「僕の両親も祖父母もお見合い結婚だったから、一時の恋愛感情で結婚相手を選ぶものではないという考えが頭に刷り込まれていたのかもしれません。それに、結婚相手も自分と同じような育ちだったら、お互いの価値観が似ていて、スムーズな結婚生活が送れるだろうと、そのときはまだ思っていたんです」(坂本さん、以下同)