フードロス削減のためのガイドラインを発表
2024年12月12日、消費者庁と厚生労働省は、外食時の食品ロスの削減に向け、客が食べ残した場合、持ち帰りのためのガイドライン案を初めてまとめた。両省庁の検討会が開かれ、統合案が了承されという。
食べ残しを持ち帰る場合、客の自己責任が前提で、飲食店側にも持ち帰り対象の料理を判断することが求められる。ただ、食事中に食中毒の原因となる菌や唾液が食品に付着する場合もある。消費者庁はこのガイドライン案を政府の食品ロス削減推進会議に提出。了承されれば公表する予定だという。
キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「フードロス対策の持ち帰りで浮気が発覚するケースがあります。普段行かない店の名前の紙袋、見覚えのない料理などでバレてしまうことは多いです」と言う。
山村さんに依頼がくる相談の多くは「時代」を反映している。同じような悩みを抱える方々への問題解決のヒントも多くあるはずだ。個人が特定されないように配慮をしながら、家族の問題を浮き上がらせる連載が「探偵が見た家族の肖像」だ。
今回山村さんのところに相談に来たのは、45歳の会社員・大和さんだ。「見覚えがない紙袋や、食品のパック、うちに絶対持ち込まないエビが入っている料理があり、妻の浮気を確信しました」と山村さんに連絡をしてきた。
絶対に持ち込まない桜エビのおにぎりがあったんです
今回の依頼者・大和さんは「このままでは妻を殴ってしまうかもしれない」と、夜中に電話をかけて来ました。やり場のない怒りを誰かに聞いてもらいたかったのかもしれません。
「終電で帰ってきた妻がすぐにシャワーを浴びていて、バッグをみると桜エビのおにぎりが入っている。僕はエビ類が大嫌いで、それまで絶対に妻は自宅に持ち込まなかったんです。それなのにバックに入っているのはおかしい」
大和さんも酔っているのか、呂律が回っていないところがありました。とりあえず、気持ちを落ち着かせ、まず眠ってくださいと伝え、翌日の土曜日9時にカウンセリングルームで会う約束をしました。
「昨日はありがとうございます。取り乱してしまってすいません。妻の変化についてお話しさせてください」と言い、結婚20年の妻について話し始めました。
「僕は妻の望む通り、人生を我慢して過ごして来たのです。できちゃった婚なので、“子供のために安定した仕事をしてほしい”と、大手の企業に無理やり転職させられました。当時、僕は美大を出てグラフィックデザイナーをしていたのですが、それでは不安定だと」