AOIBJさんの映画レビュー・感想・評価

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バッドボーイズ(1995年製作の映画)

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【WOWOプライム】
マイケル・ベイの監督デビュー作。マーティン・ローレンス、ウィル・スミス主演。
音楽も良き。

響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

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本作で描かれているのは、インド伝統音楽の打楽器ムリダンガムの奏者を目指す青年の奮闘である。しかしこの作品の本質は、現代のカースト制を描き出したことにある。
主人公ピーターは楽器職人であり不可触民。寺院
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市民ケーン(1941年製作の映画)

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映画史上最大の傑作と高く評価される不朽の名作。オーソン・ウェルズの代表作。
第14回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞など9部門にノミネートされたものの、ハートスの妨害により多くの票を失い、受賞したの
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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【NHK BS】
クリント・イーストウッド監督作。
「タリス銃乱射事件」を扱った本作は、当事者を本人役としてメインに据える。映画全体の構成も含めて、かなり挑戦的な作品である。
事件を再現するシークエン
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

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【加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ】
第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされ、作品賞と脚本賞を受賞した。
サウンド・デザインが素晴らし
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

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【スターチャンネル】
新録吹替版にて。
監督/脚本アンドリュー・ニコル。どうも腑に落ちないプレミスとストーリー。


ジャスティン・ティンバーレイク /浪川大輔
アマンダ・サイフリッド /折井あゆみ
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ファーザー(2020年製作の映画)

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【WOWOシネマ】
第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、このうち主演男優賞と脚色賞を受賞。
曖昧なカットの繋ぎや、不自然に移り変わる視点など、映像表現の強みを最大限活用する。安
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ずべ公天使(1960年製作の映画)

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【東映チャンネル】
高倉健主演、小沢茂弘監督作。
若きインテリヤクザの奮闘を描いたコメディ・ドラマ。
「グッドアイデア」な本作は愉快、爽快、痛快。グッと来る名作ですね。

テーマ曲も良き。
「知ってる
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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【スターチャンネル】
「舘ひろし シネマラウンジ」にて。
第17回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。
ジャック・ドゥミ監督作。主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。
台詞は一切なく、全てレチタティーヴォで構成。
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ララミーから来た男(1955年製作の映画)

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【NHK BS】
アンソニー・マン監督、ジェームズ・スチュアート主演であり、このタッグにとっては5本目(西部劇のみで)にして最後のコンビ作でもある本作。
ニューロティック・スリラーの要素を含む異色作で
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マッキントッシュの男(1972年製作の映画)

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【ムービープラス】
ポール・ニューマン主演のサスペンス・ドラマ。ジョン・ヒューストン監督作。脚本はウォルター・ヒル。
ドミニク・サンダが美しい。ジョン・ヒューストンはどんなジャンルでも熟す職人監督だな
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顔役(1965年製作の映画)

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【東映チャンネル】
石井輝男監督作。笠原和夫、深作欣二、石井輝男らが脚本を務め、俊藤浩滋が企画をした東映ギャング映画の決定版。
主演の鶴田浩二、高倉健を始め、藤純子、佐久間良子、三田佳子、待田京介、大
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昭和残侠伝(1965年製作の映画)

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高倉健と池部良による「昭和残侠伝シリーズ」の第一作であり、佐伯清監督、脚本は村尾昭、山本英明、松本功らが名を連ねる。
雨降る中での殴り込み、そして高倉健の「死んでもらいます」が最高にカッコいい。

温泉あんま芸者(1968年製作の映画)

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【東映チャンネル】
石井輝男監督ということで過激で独創的な作品を期待したが、本作に限ってはすごく普通。
岡田茂が企画をした異常性愛路線"第2弾。
結城昌治が酷評した本作は、大映による「温泉シリーズ」を
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女の中にいる他人(1966年製作の映画)

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成瀬巳喜男監督作。
エドワード・アタイヤのミステリ小説『細い線』を井手俊郎が脚色。
本格ミステリーであり、成瀬巳喜男作品の中ではかなりの異色作であるものの、随所にらしさが見え隠れするあたりがたまらない
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

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大島渚監督作。
ゴダールに「これが真のヌーヴェル・ヴァーグだ!」と言わしめた本作。
画から迸る熱量、閉塞感、権力への反抗。破壊的なラストもバチッとハマる。

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

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【午前十時の映画祭14】
米アカデミー賞で5部門を受賞した、巨匠デヴィッド・リーン監督作。
194分にも及ぶ超スペクタクル映画である。
ロバート・ボルト脚本。モーリス・ジャールによる音楽は作品全体を彩
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野良犬(1949年製作の映画)

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監督に黒澤明、助監督に本多猪四郎という最強タッグ。脚本は菊島隆三、黒澤明。主演は三船敏郎、志村喬。
第23回キネマ旬報ベスト・テン第3位を獲得した本作は、黒澤初の犯罪サスペンスである。
『全集 黒澤明
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トータル・リコール 4Kデジタルリマスター(1990年製作の映画)

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【スターチャンネル】
4Kデジタルリマスター版。
ポール・ヴァーホーヴェン監督作。
ロナルド・シュゼット、ダン・オバノン、ゲイリー・ゴールドマンという間違いないメンバーが脚本を務め、主演はアーノルド・
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

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黒澤明監督作。脚本は植草圭之助、黒澤明。
志村喬、三船敏郎が主演を務める。
「人間に一番大切な薬は理性なんだよ」
第22回キネマ旬報ベスト・テン第1位を獲得した本作は、黒澤・三船コンビの最初の作品であ
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

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黒澤明監督作。久板栄二郎脚本。
主演は原節子であるが、こんなにもありのまま感情を表現する役は珍しい。

雨月物語(1953年製作の映画)

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溝口健二監督作。『雨月物語』の「浅茅が宿」と「蛇性の婬」の2編に、モーパッサンの『勲章』を加えて、川口松太郎と依田義賢が脚色。撮影を宮川一夫が務める。
繊細に揺れ動く鮮やかなカメラワーク、美しくも儚い
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續姿三四郎(1945年製作の映画)

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黒澤明監督作。
デビュー作『姿三四郎』の続篇。

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

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黒澤明初の時代劇作品。主演は大河内傅次郎と榎本健一。
本作は『勧進帳』を基にしており、下座音楽、祭囃子、神楽などの音楽も使われている。日本の伝統的な芸術を凝縮したような作品だ。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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【NHK BS】
黒澤明監督作。脚本は黒澤明、小國英雄、菊島隆三、橋本忍らが名を連ねる。三船敏郎と山田五十鈴のダブル主演。
シェイクスピアの戯曲『マクベス』をもとに、能の要素を取り入れるという異色の組
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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【ザ・シネマ】
P・T・バーナム関連の映画といえば、まずセシル・B・デミル監督作『The Greatest Show on Earth(地上最大のショウ)』(タイトルだけだが)を思い浮かべるが、ベンジ
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トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

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【東映チャンネル】
「トラック野郎シリーズ」第2作。鈴木則文監督/脚本、脚本に澤井信一郎。
太宰治を読んでる菅原文太が最高に面白い。

人情紙風船(1937年製作の映画)

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山中貞雄監督、27歳にしての遺作であり、世界に誇る不朽の名作。現存する山中貞雄監督作品の3作のうちの一つでもある。
「鳴滝組」に参加していた三村伸太郎が脚本を務め、撮影は三村明が担当した。映画史に残る
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ボーダーランズ(2024年製作の映画)

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同名ゲームを実写化したイーライ・ロスの最新作。
第45回ゴールデンラズベリー賞ワースト映画賞にもノミネートされている本作であるが、前評判ほど酷いものではなく、むしろケイト・ブランシェットの役の幅を見せ
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一番美しく(1944年製作の映画)

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黒澤明監督作。主演は公開翌年に黒澤明の妻となる矢口陽子。
敗戦前年、検閲もあり『門は胸を拡げている』⇨『日本の青春』⇨『渡邊ツル達』⇨『一番美しく』とタイトルが変更。ひたすら国のために働く女性を「一番
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家族(1970年製作の映画)

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山田洋次監督作。民子三部作の第1作。
オールロケーションを敢行し、回想を挟みながら長崎から中標津までを旅する異色作。高度経済成長期の日本を鮮明に映し出し、1970年のキネマ旬報ベストテン1位を獲得。

土俵祭(1944年製作の映画)

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黒澤明脚本。丸根賛太郎監督作。主演は時代劇スター片岡千恵蔵。宮川一夫が撮影を務める。
国策映画らしいが、知らずに観たらわからん。

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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公開から1ヶ月以上経っているものの、チケット完売。山形国際ドキュメンタリー映画祭にて注目を浴びた本作。
最後の最後までお互いに罪をなすりつけ合うという、両親による究極の責任転嫁を堂々披露。
棺桶に論文
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マルタイの女(1997年製作の映画)

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伊丹十三監督の遺作にして、初の刑事モノである。企画協力に三谷幸喜が参加し、キャスティングも三谷組役者が数多く参加。

姿三四郎(1943年製作の映画)

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黒澤明の監督デビュー作。藤田進が主演を務める。
処女作にして既に、黒澤明の特徴的なスタイルが確立されており、姿三四郎の人間的成長と、華麗な映像美はまぁ見事。