悠真さんの映画レビュー・感想・評価

悠真

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ドイツ零年(1948年製作の映画)

4.5

ネオレアリズモ、サスペンス、不良少年が混ざり合ってて、観たことないタイプの最高の映画

BGMの感じは違うけど、アメリカンニューシネマにも通じるようなカラッとしたクールさを感じられる
(BGMはわざと
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ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

4.9

最高の映画オタクによる最高の映画

ずっと超楽しい

ゴダールのパロディみたいなクールなショットは興奮する

ベリッシマ(1951年製作の映画)

3.7

映画に否定的な映画

無知でわがままな人を悪者にも可哀想にも撮らない

すごくクールでかっこいい

あと、基本的にコメディだから面白い
昔のイタリア映画のイメージ通り、ずっと喧嘩腰

子供が髪を切るシ
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男性・女性(1966年製作の映画)

4.7

ゴダールの頭の中というか妄想

でもショットだったり引用だったり音楽が良いからすごく楽しい

ゴダール取っ付きにくい人はこれから観たら身近に感じられていいと思う

小さな兵隊の会話シーンの寄せ集めみた
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

3.8

広島回想のドキュメンタリー風の一人称的なショット、2人の接写、フランス回想のヌーヴェルバーグ的なショットとか色々出てきて楽しい

最初は男が理解している側で女が理解していない側かのように演出されるけど
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危険な場所で(1951年製作の映画)

3.6

前半のノワールな部分はすごくクールだし、パトカーが出動するシーンはヌーヴェルバーグに通じるショットでめっちゃかっこよかった
最初の方の容疑者を確認するショットもかっこよかった
動きのあるショットはめっ
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第十七番(1932年製作の映画)

3.7

序盤の軽快な会話がサスペンスのはずなのに軽すぎて古臭いけど、クセの強いキャラクターがいい感じ

ただの殴り合いなのにショット変えまくりでヒッチコックすぎる

最後がすごい派手になるのが面白い

ストー
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その女を殺せ(1952年製作の映画)

3.7

展開がスピーディだし、キャラクターもそれぞれ特徴的だし、サスペンスフルでドキドキするのにすごくカラッとしていてクール

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.4

ヴィスコンティなズームとか色彩とかBGMとか暗いところの照明の具合とかそういう部分だけで大満足

話もすごく面白いし、コミカルな感じではないけどバカンスなシーンとか幸福感溢れるシーンも多くて楽しい
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.7

ドラッギーな感じは抑えめだけど、虫とか生物的な気持ち悪さで面白さが補われてる。

ずっと同じ内容をダラダラやってるのも大作じゃない感があって最高。

BGMとか演出でハッとさせられることはあんまりなか
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ロックンロール・ハイスクール(1979年製作の映画)

3.6

楽しい

音楽が良い

ライブ部分が長めだったり、曲を大事にしてるのがわかるのが良いね!

無冠の帝王(1931年製作の映画)

4.3

長回しとかBGMがない感じとかすごくクール
登場人物の感情は単純だからわかるんだけど、感情を表現するようなわざとらしさが全くなくてすごくかっこいい

あと最後の方のシーンがゴダールみたいですごいかっこ
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青春群像(1953年製作の映画)

4.4

最高
憧れの世界観

最初のモノローグで惹きつけられて、軽い感じの恋愛模様だったり、歌とか踊りとかでずっと飽きない

重たいシーンの前後にふざけたシーンを入れるセンスとか
そういうシーンのユーモアセン
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.4

男しか出てこなさすぎる

偉い方が良いのかというそもそもの問題がある

女が男を支えるのが当たり前のように描いてるのは時代もあるけど、
上司に媚びるのを嫌でやっている、ということを妻にも説明しなくては
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.3

メガ面白い

主人公のカビリアの演技が素晴らしすぎる
展開が多いのにテンポ感が速すぎなくて、すごく熱中できる

真っ直ぐ人生讃歌的なメッセージに感動

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)

3.5

面白い

でも一番いいシーンは最初の船から下宿までの古い映画を思わせるシールだし、
心揺さぶられるシーンも全て古い映画のオマージュ的なシーン

アデルが可愛いのと、共感できなすぎて良い

突然炎の如く
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朝日は輝く(1929年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリー風というか記録的な映画

ただ、ほとんどのショットがかっこいいから見る価値はあるかも
コラージュ的に挟まれるシーンもかっこいいし、編集がうますぎる

朝日新聞の50周年映画っぽいんだけ
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東京行進曲(1929年製作の映画)

4.3

序盤からずっとゴダールににていると感じた。つまり最高。
詩的な文章の挿入だったり、構図などのカメラの感じが似ている。
ゴダールは若者の話になることが多いが、これは日本的に家族も巻き込むストーリーで面白
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欲望(1966年製作の映画)

3.7

最初のシーケンス、最初の方の撮影シーンとか最高だし、選曲も完璧

ただ、70年代的なテンポ感というかモダンなオシャレ映画的なテンポ感が自分には合わなかった
やっぱりアメリカのBなノワールものの影響を受
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

4.3

男らしさを否定しているのに繊細さを肯定している訳ではないのがすごい

なんなら最後のシーンでは繊細さを全否定しているようにも捉えられる


最初の設定がやや似ている「サンライズ」と比較するとアメリカ映
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ジャン・ルノワールのトニ(1935年製作の映画)

3.8

面白いけど、ストーリーはネオレアリズモな感じの王道の愛憎劇

奥の遠くまでピントが合っている採石場のシーンや、玄関から外を撮るようなカットなどの独特の奥行きはゲームの規則につながる
すごくジャンルノワ
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.7

上手い監督が撮った三文犯罪小説の映画が面白いように、才能ある監督が撮った三文SFホラー小説みたいな内容の映画もすごく面白い

設定はクローネンバーグの当時の環境やキリスト教的な世界観の影響が見えてしっ
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.3

これはそこまで面白くないかも

ジョークが予想通りなのと、どんな人物なのかが描かれてるようで描かれてない

入りがすごく良いだけに残念

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

4.1

エログロサスペンスゾンビホラーですごく面白い

スローモーションや長回し、ヒッチコック的な演出などから映画への愛情が表現されているし、
設定や写真などの小道具、人物の格好からクローネンバーグの変態性や
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破局(1961年製作の映画)

3.8

面白い

ジャックタチの影響はもちろんあるけど、ジャックタチはもっと画面を目一杯使ったり、ジョークもクール

これはオチと効果音のセンスが優れてる

間諜X27(1931年製作の映画)

4.0

いわゆる真実の愛みたいなのとは真逆を描いてるけど、どのシーンもお茶目で素敵

やたらとピアノを弾くし、BGMとしてもピアノが流れて軽やかに進む
スパイが主人公で、戦争の話なのにそのバランス感覚がすごく
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天使の顔(1953年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白い

フィルムノワールでは警察とか組織に所属していて敵がはっきりいる場合が多い気がするけど、この映画は恋愛要素が強くて登場人物に共感できて面白い
フィルムノワールは女が男を騙す感じのストー
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.1

ほんと90年代って感じ〜

ズーム気味なショットが多いけど、誰か特定の人を映すという感じではなくいろんなものとか複数の人をただ映すような、動的なカメラが印象的

ナヨナヨした男の恋愛的なコメディさも面
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