広告 【ad】 アド / advertising

概要

広告(ad)とは、ある事業主体が自らの存在やブランド、製品、サービスなどについての情報を人々に広く知らせるため、情報媒体(インターネットの場合はWebページなど)の一部を買い取り、自らの宣伝であることを明示した上で情報を提示すること。

広告を実施する主体のことを「広告主」、広告として掲示される表現を「広告物」あるいは「広告クリエイティブ」(和製英語)、広告表現が掲示される場を「広告媒体」(広告メディア)、広告主と広告物の制作者、広告媒体などの間を取り次いで広告プロジェクト全体を取り仕切る事業者を「広告代理店」という。

広告は媒体の種類によって対象や内容、効果などが大きく異なるため、媒体ごとに分類することが多い。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のマスメディア(マス4媒体)を媒体とするものを「マス広告」(マスメディア広告/マス4媒体広告)という。

インターネットを流通経路としてWebサイトやスマホアプリなど電子メディア媒体とするものを「インターネット広告」(オンライン広告/デジタル広告)、屋外の看板や交通機関の車内ポスター、折込みチラシ、ダイレクトメール、フリーペーパー、店頭ディスプレイPOP)、イベントなどを媒体とするものを「プロモーショメディア広告」という。

一方、広告と混同されがちだが、新製品発表などの告知文をメディアに送ったり、イベントを開くなどして話題を作ることでメディアに取材してもらい、記事などの形で自社について報じるよう促す活動(および、その結果報じられた内容)のことは、広報、PR(Public Relations)、パブリシティなどと呼び、広告とは区別される。

ダイレクトレスポンス広告

広告手法の類型のうち、購買やサービス加入など具体的な行動を起こしてもらうことを狙ったものを「ダイレクトレスポンス広告」あるいは「レスポンス広告」という。

広告対象の特徴や価格など「ウリ」となる要素を直接的、説明的に訴求し、来店・来場や資料請求、購入申し込みなど、直接的な反応(レスポンス)を惹起することを目的に制作・公開される。Web広告をはじめとするネット広告は広告主へのリンクが含まれるためほとんどがこの方式で、他にダイレクトメール、テレビやラジオの通販番組などが該当する。

イメージ広告 (ブランディング広告)

広告手法の類型のうち、製品やブランド、あるいは企業そのものの知名度やイメージの向上を狙ったものを「イメージ広告」「ブランディング広告」(ブランド広告)「企業広告」(企業自体が対象の場合)などという。

消費者に企業や製品ブランド、あるいは個別の製品の認知度やイメージの向上を促し、小売店への来訪など購入機会が訪れた際に想起されることを目指して制作・公開される。テレビCMのようなマスメディア広告の多くがこの方式で、ネット広告でも一部のディスプレイ広告ビデオ広告がブランディングを目的にわる場合がある。

(2020.6.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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