コマンドラインツール 【command-line tool】

概要

コマンドラインツール(command-line tool)とは、ソフトウェアが提供する特定の機能を実装したプログラムのうち、コマンド入力画面に文字による指示を打ち込んで実行する操作方式のもの。

ソフトウェア開発コンテンツ制作などに用いるソフトウェアパッケージには、特定の機能を提供する小規模なプログラムである「ツール」(tool:道具)の集合体として提供されるものがある。メインとなる大きなソフトウェアがある場合でも、特殊な用途に用いる小さなツールが付属している場合がある。

そのようなツールのうち、LinuxなどのUNIX系OSシェルWindowsコマンドプロンプトなどのコマンドラインインターフェースCLICommand Line Interface)から使用するものをコマンドラインツールという。コマンド入力画面からプログラム名を入力して起動し、操作対象やオプションなどを文字列によって指定する。

これに対し、グラフィック表示やマウス操作やタッチ操作により使用するGUIGraphical User Interface)を実装したツールは「GUIツール」という。起動すると画面に専用のウィンドウが表示され、メニューやアイコンの選択により操作を進めることができる。

コマンドラインツールはシステムの種類によらず同じ操作方法で使用でき、あるツール出力を次に実行するツール入力に与えるといったツール間の連携や、テキストファイル実行したいツールを列挙して繰り返し連続実行させるといった自動化をいやすい利点がある。ただし、各ツール実行ファイル名やオプションの書式などを記憶してなければ操作できないため、初心者にはハードルが高い。

(2023.12.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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