節分とは、毎年2月3日頃に日本で行われる厄除け・招福の行事である。
本来「節分」とは季節の節目である立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指したが、現在では主に立春(毎年2月4日頃)の前日を指す。二十四節気とよばれる暦において、立春は四季が一周りして新たな年が始まる日とされ、その前日は大晦日と同じ意味を持った。
昔から季節の変わり目には鬼(邪気)が出ると信じられ、これを払うために現在でも様々な行事がとり行われる。
節分の日付は2月3日固定というわけではなく、太陽と地球の位置関係で決まる。
天文学的に優しく説明すると「地球は若干傾きながら太陽の周りを公転しているが、地球が最も太陽にお尻(南極点)を向けているとき(※1)の位置を起点とし、そこから45°公転したときの日付(※2)の前日が節分」である。
1985年以降、2020年までは2月3日という年が続いたが、それ以前の年には2月2日や4日の年もあった。2021年の節分は2月2日であり、2025年から4年ごとに2月2日になったり、2057年・2058年は2年連続で2月2日になるなど、2100年頃までは「2日か3日」となる。
地球が太陽の周りを1周するのが「1年=365日ピッタリ」ではないために、「暦(日付)」と「公転上の地球の位置」は常に一緒ではなく毎年多少ずれることになる(それをうるう年で補正している)。このズレによっては立春の日付が多少変化するので、節分の日付も変わる。
立春の日を始めとする二十四節気などの日付は毎年2月1日に、次の年のそれらが国立天文台より官報に「暦要項」として掲載されて発表される為、2020年代以降は豆や恵方巻きを売る業者を中心にこの官報に注目が集まるかも知れない。
ちなみに、過去の暦要項はこのページ(国立天文台)、最新の官報はこのページ(国立印刷局)で確認できる。2月1日の官報の中にある暦要項は〔公告〕→「特殊法人等」内にある。
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( ゚∀゚)彡 。 ・゚。・゚。・ 鬼は外! 福は内!
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炒った豆(地域によっては落花生)を撒いて邪気を払い、数え年のぶんだけ豆を食べて無病息災を願う行事。節分に行われる行事の中で最もポピュラーなもので、日本各地の寺社仏閣や一般家庭で行われる。一般家庭で行う場合、あとの掃除が大変なので市販されている小袋のまま撒いたりすることもあるようだ。
実は豆そのものに邪気を払う力はない。本気で邪気を払いたい場合は神社などで配られている豆を使うと良い。
もしくは桃、それに順ずる杏などが効果的である。これらはそのものに邪気を払う力がある。実際に祝詞で豆に桃の力を入れているらしい。
豆を撒くときは「鬼は外! 福は内!」の掛け声が一般的だが、鬼を祀った神社や鬼がつく地名の場所(入谷の鬼子母神、新宿歌舞伎町の鬼王神社、群馬県鬼石町、奈良県天川村の天河神社など)や、鬼を邪気とみなさない地域では「鬼は内」もしくは「鬼も内」など他のフレーズの場合もある。
中国の「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式が日本に伝わって宮中行事となり、はじめ大晦日に行われていたものが節分に行われるようになったという。
焼いた鰯の頭を柊の小枝に刺して戸口に飾り、鬼除けとする。鰯の臭いは鬼を遠ざけ、柊の葉の棘は鬼の目を刺すという。
節分の夜に、その年の恵方(歳徳神というその年の福を司る神様がいるという方角)に向かって、無言で目をつぶり願い事を思い浮かべながら太巻きを一気に丸かぶりするという、はたから見るとシュールな行事。江戸時代以前から全国的に行われていた「恵方詣り」という風習が特に盛んだった関西地方を中心に行われるもの。「恵方巻き」の記事も参照。
その発祥は諸説あり、大阪の商人が商売繁盛を祈願して始めた、あるいは元は芸妓の遊びであったなどと言われているが、いずれも確証はない。
戦後になって一度廃れたが、1973年に大阪の海苔問屋が海苔の販売促進として目をつけ、寿司屋と共同で販促を開始し、関西を中心に徐々に浸透。80年代頃からコンビニやスーパーでも閑散期の売上増を狙って取り扱うようになり、1998年にセブンイレブンが全国展開をしたのを皮切りに、関西以外でも知られるようになった。更に近年ではロールケーキで代用した「恵方ロール」、果てには「かぶりつきジャイアントポッキー」などの便乗商品も見られるようになっている。
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最終更新:2024/12/21(土) 06:00
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