武満徹(1930~1996)とは、日本の現代音楽に属する作曲家である。
戦後日本の代表的な作曲家であり、日本のクラシック音楽家としてはまず一番に紹介される代表的な存在である。西洋の古典派・ロマン派に関心が向きがちだった楽壇にあって、独自の作風を打ち出した人物であった。
14歳の時初めて西欧音楽に触れ、第2次世界大戦後は進駐軍のラジオを通して、ドビュッシーやメシアンといった作品に耳を傾け、独学で作曲技法を身に着けた。
1960年代から頭角を現し始めた、松村禎三、湯浅譲二、三善晃、石井真木ら欧米の実験音楽の受容を通して独自の個性的な作風を表した世代の作曲家の一人となった。その活動初期からストラヴィンスキーなどにその才を認められていたが、ジョン・ケージとの出会いが武満徹を邦楽への関心に向かわせる。代表曲である琵琶と尺八とオーケストラのための『ノーヴェンバー・ステップ』は、トーン・クラスターや弦楽器の打楽器的な奏法による騒音的な響きを用い、邦楽器と洋楽器を違和感なく合わせることに成功している。
彼らの世代は1970年代の大阪万博で絶頂となり、やがて欧米の現代音楽と軌を一にしたミニマル・ミュージックや新しい単純性といった世代の作曲家に世代交代していく。しかし1994年にグロマイヤー賞を受賞するなど、死の間際まで武満徹の活躍は続いていったのである。
また伊福部昭同様映画音楽にも着手しており、大島渚の『愛の亡霊』、黒澤明の『乱』といった作品の楽曲を作っている。
掲示板
3 ななしのよっしん
2020/03/23(月) 18:33:31 ID: Cj5yPVYsX2
好きだという人が一定以上いるのは事実だし、その好きだという感想を否定すべきではないと思う
ただ同時に、嫌いという人や解らないという人がいるのも事実
自分はどちらかと言うと好きではない
海外での評価が異常に高いのは、その解らないところが東洋の神秘的なものに思えて惹かれるのではないか、と考察している
ただ武光でわびさび的なるものに触れるというよりは、純邦楽を直接聴いたほうが勉強になるのでは、という気もする
純邦楽的なるものを世界に紹介したという功績については否定しない
4 ななしのよっしん
2021/02/21(日) 00:47:12 ID: tRfTqcNF7S
最初に聞くのをオススメする作品は、
大河ドラマ「源義経」のオープニングテーマかな。
後の現代的な無調作品ではない、時代劇らしい曲だけど、
この時点で既に琵琶を使ったりノヴェンバー・ステップスの原型ができている。
>>sm2236611
(4:49から)
でもって、劇中のBGMになると完全にノヴェンバーのそれになってる。
>>sm10325348
5 ななしのよっしん
2021/08/01(日) 11:41:22 ID: MoflyqEQy7
合唱曲のハーモニーは独特な絶品で、かなりとっつきやすいと思う
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最終更新:2024/12/20(金) 13:00
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