主治医(しゅじい)とは、ある患者の治療に対し主たる責任を持つ医師のことである。
実際には、明確な定義はなく、複数の意味を持つ。
患者のケガや病気に対し、複数の医師が治療にあたることがある。この時、各医師がバラバラの治療方針を取るとかえって治療を阻害しかねないため、責任者を決めてその医師の指導方針に従う。
患者1人に対して担当医は通常1人だが、担当医が交代する場合や、複数の医療施設で治療を行う場合、それぞれに担当医がいて連携を取る場合もある。
入院や長期の治療などをしていない人も、ケガや病気になったら行く病院を決めているケースが多い。本来はこのような病院・医師のことを「かかりつけ医」と言っており、この意味で「主治医」という場合もある。
現在の日本医師会では、健康状態のことを何でも相談でき、必要に応じて専門家を紹介できる病院・医師のことを「かかりつけ医」と呼んでおり、そのような医師・病院を持つことを推奨している。単発的に病院に行くと、背景がよく分からないまま治療したり、患者が勝手に受診をやめて病気を悪化させることがあるためである。
王族・貴族や大金持ちなど、裕福な家庭ではお抱えの医師がいることもある。その中で、その家の治療における最高責任者を「主治医」ということもある。
別に診療所を持ち、必要に応じて往診する場合と、住み込みの場合がある。後者は仮にあったなら、病院で働くか、自分の病院を持つ以上の待遇が必要であり、現在ではほぼフィクションの中にしかいない。
王侯貴族のお抱え医師のことを「侍医(じい)」、江戸時代の将軍お抱え医師は「御殿医(ごてんい)」と呼んでいた。
上記のどの意味でも使われるが、多いのは入院中のキャラクターの担当医、または裕福な家庭のお抱え医師と思われる。かかりつけ医は「かかりつけのお医者さん」と呼ばれる。
裕福なキャラクターが病気になったとき、医師や看護師がずらりと並び、責任者たる主治医が挨拶をする、というシーンがある種のお約束として登場する。
または、その家の「大旦那様」「大奥様」が危篤の際、主治医が脈を取って臨終の旨を伝えるシーンに登場することもある。
このタイプのお抱え主治医がいる家庭は、たとえば『ドラえもん』のスネ夫や『クレヨンしんちゃん』の風間くんのように、大きめの一軒家や高級マンションに住むレベルの裕福さではなく、『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔、『ハヤテのごとく!』の三千院ナギなど、現代ではギャグの域に達するほどの大金持ちであることが求められる。しかし、そのレベルであっても大病院の院長クラスがかかりつけ医、という描写にとどまる場合もある。
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最終更新:2024/12/21(土) 09:00
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