クリストファー・オードリー(Christopher Awdry)とは、父の遺志を受け継ぎ「汽車のえほん」の執筆を受け継いだ児童文学作家である。
聖職者にして世界屈指の鉄オタ鉄道ファン、ウィルバート・オードリーの息子であり、「汽車のえほん(原題:The railway series)」の一番最初の読者であった。
クリストファー・オードリーは1940年、イギリスウィルトシャー州ディヴァイザズにて誕生した。クリストファーが生後5カ月のころ、オードリー一家はバーミンガム近くのキングス・ノートンという街に引っ越した。
クリストファーがウィルバート・オードリー牧師が著した「汽車のえほん」のいわば初めての読者となるのだが、その話については「ウィルバート・オードリー」の項に任せる。
代々オードリー家は牧師を務める家系であったが、クリストファーは聖職の道に入らず雑誌の編集者として働いていた。幼い頃から「汽車のえほん」を聞かされていたこともあってクリストファーも筋金入りの鉄オタ鉄道ファンとなっていた。
ある日、クリストファーは息子と一緒にネーンバレー鉄道へやって来た。そこで彼は父と同じように機関車の物語を発想した。
クリストファーは物語を書き起こし、父のオードリー牧師に見せた。当時、汽車のえほん映像化の打診もあったことからオードリー牧師は天恵を感じ、クリストファーの原作で汽車のえほんの再開を決めた。
かくして1983年、クリストファーが執筆した汽車のえほん第27巻「Really Useful Engines(本邦未訳)」が出版された。なお、クリストファーが最初に思いついた話は27巻4話の「Triple Header」だという。
既に時代は完全に蒸気機関車が引退し、保存鉄道でのみ見られるものだった。そんな中でもクリストファーは蒸気機関車たちの物語を創作し続けた。
1996年、第40巻「New Little Engine(本邦未訳)」まで14冊の絵本を執筆した。しかし、第40巻出版後のオードリー牧師の死去で、「汽車のえほん」シリーズの著作権はオードリー家からTVシリーズ制作会社ブリット・オールクロフト社に移りクリストファーは続刊を執筆することができなくなった。
この間、クリストファーは別の鉄道を舞台とした物語や、小説を執筆していたようである。
2005年、「汽車のえほん」の権利がブリット・オールクロフト社から子供向け番組制作会社「HITエンターテイメント社」に買収された。この年、汽車のえほん出版から60周年ということもあり、HIT社は原作15巻までの新装改訂版を出版した。ところが装丁などが不評だったため、HIT社は2007年、旧版の装丁のまま全40巻の再出版を決めた。それに合わせて2007年9月に11年ぶりの続編となる第41巻「Thomas and Victoria」が発売された。
2011年7月には第42巻「Thomas and his Friends」が発売された。「汽車のえほん」シリーズは、この巻で最終巻となった。
汽車のえほん、クリストファー・オードリー執筆分はこちらを参照のこと。
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最終更新:2024/12/19(木) 21:00
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