かつてインターネットによる産業革命は一方通行の旧来型メディアに近い業態が主役だった。しかし、無数に散らばる受け手が発信者となり、あるいは拡散していく「ソーシャルメディア」が台頭。ネット企業のみならず、ほぼすべての企業がその波に乗り、ユーザーを囲い込もうと火花を散らす。ネットやデジタルにかかわるほぼすべての事象やドラマは、ソーシャル革命の1ページだと考えて良い。1999年からネット業界を取材してきた井上理が、不定期掲載で革命の舞台裏や深淵に迫る。
シリーズ
ソーシャル革命の裏側+
完結
全5回 完結
DeNA転落の起点 買収と譲渡、2つの過ち
村田マリ氏がシンガポールから指揮を執っていたキュレーション事業は結果として、DeNAに深刻なダメージを負わせた。何が転落の起点となったのか。買収当時をよく知る関係者へ取材すると、2つの事実が炙り出てきた。
熱狂ポケモンGO、岩田社長の遺志継いだ米企業
世界中のスマートフォンユーザーを熱狂の渦に巻き込んでいるゲームアプリ「ポケモンGO」。開発・配信する米ナイアンティックは岩田社長の遺志を継ぐかのようだ。日本でも、もうすぐ熱狂が始まろうとしている。
熊本地震、ネットで広がる支援 課題は「偏在」
熊本県の被災者のために何ができるか。インターネットを通じた支援の輪が広がりつつある。ただ、東日本大震災と同様、「支援の偏在」という課題も顕在化。ボランティア活動を含め、支援の本番はこれからだ。
ゲームにおける「射幸性」は何が問題なのか
スマホ向け人気ゲーム「グランブルーファンタジー」の高額課金問題を機に、ゲームの「射幸性」がふたたび議論を呼んでいる。この射幸性についての認識を、山本一郎氏がサイバーエージェントの日高裕介副社長に問う。
「グラブル」高額課金をサイバー副社長に問う
スマホ向けゲームアプリの高額課金問題がゲーム業界を襲っている。きっかけとは「グランブルーファンタジー」。その提供会社の親会社、サイバーエージェントの日高裕介副社長に、山本一郎氏が舌鋒鋭く突っ込んだ。