仕事柄、霞ヶ関の省庁との意見交換の機会も多いのですが、尖閣や竹島問題に関してはどうも楽観的ともいえるような雰囲気を感じます。いわゆる「時間が解決してくれる」や「向こうはこれ以上は強く出てこないだろう」というものでありますが、個人的にはもう少し想像力を逞しく考えた方が…とも思います(現場では水面下でぎりぎりの折衝が続けられているものと期待していますが)。欧米諸国から見た場合、尖閣問題はフォークランドで再び戦争が起こるよりもリスキーですし、イスラエル・イラン間で戦争が起こるぐらいの危険度で捉えられているのではないでしょうか。 そのため頭の体操として、人民解放軍が尖閣諸島に上陸してきた場合のことを、1982年のフォークランド戦争を参考にしながら考えてみます。両者とも諸島奪回という共通点がありますので。 兎にも角にもまずは外交ですが、その際、有事の際の覚悟を見せておかないとあっという間に足元を見ら