水銀を入れた加熱式たばこを知人男性に吸わせ、殺害しようとしたとして、滋賀県警は10日、大津市関津6丁目の設備業、宮脇貴史容疑者(36)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査1課によると、宮脇容疑者は昨年6月3日、同県栗東市内で、致死量の金属水銀を含ませた加熱式たばこ1箱(カートリッジ20本入り)を知人の無職男性(当時36)=同市=に手渡し、翌日までにパチンコ店などで計14本を吸わせ、殺害しようとした疑いがあるという。 男性はたばこを吸った後、異変に気づいてやめたが、頭痛やろれつが回らなくなるなどの中毒症状が出て、病院に搬送された。男性は味覚障害などの症状が出ているという。 届け出を受けた県警が、残っていたたばこを調べた結果、本来は含まれていない量の金属水銀が検出された。金属水銀は体温計などに使われ、気化しやすく、ガスを吸いすぎると、脳や内臓に影響するという。 県