スマートフォンやタブレット型端末の急速な普及を受けて、都心の高級ホテルが通信環境の改善を急ピッチで進めている。 外国人ビジネスマンを中心に無料ネット利用の要望が高まっており、今後、集客手段の一つとして"標準"となる可能性も出てきた。 「情報漏らさない」 「日中でも200台以上がつながっています」。4月26日から、宿泊客らを対象にWi-Fi無線接続の無料サービスを始めた帝国ホテル(東京都千代田区内幸町)のシステム課、広石征司支配人は胸を張った。 同ホテルは宿泊客の4割は海外から。iPadなどタブレット型端末が普及したのを受けて昨年頃から、予約やチェックインの際にWi-Fiが使えるかを尋ねる客が急増した。ニューヨークではロビーでWi-Fiに無料接続できるホテルも増えているという。 海外の宿泊客が自国の電話回線を使って日本国内で通信を繰り返すと、高額の通信料を請求されかねないこともあり、同ホテル