この画像を大きなサイズで見る 写真家のシャーリー・ベイカーは、1960年代から約20年に渡って北部イングランドを代表する都市、マンチェスターの町の生活の変遷を記録してきた。 写真はなんの変哲もない普通の通りを写しているのだが、取り壊される前のスラム化した住宅のまわりに集う女性や子供たちをとらえていて、1960年代から町が変わっていく様子を見つめた貴重なものだ。 これらの写真は、19世紀に建てられたマンチェスターのスラム街の家々の取り壊される前の最後の日々を追ったもので、飾らない市井の人々の様子が心に残る。シャーリー・ベイカーは、1960年代から1980年代の間のイギリスの通りの変遷を記録した唯一の女流写真家だ。 社会が大きく変化した時代のマンチェスターやソルフォードの都市部をメインに、今は亡き時代の廃れゆく日々をとらえている。 大人びた笑みを浮かべる古めかしいジャケットを着た男の子(196