都議会最大会派の自民幹事長として臨んだ北区選挙区の高木啓氏(52)。定数1減の3人区となったかつてない激戦で、国政の逆風にさらされる中、落選が確実となった。2日午後11時過ぎ、選挙事務所に姿を現した高木氏は「不徳の致すところ。申し訳ない」と肩を落とした。 都民ファーストの会の音喜多駿氏(33)との幹事長対決となった同区。高木氏は、昨年10月の都議会代表質問で「知事こそブラックボックス」などと指摘、小池氏批判の急先鋒(せんぽう)となっていた。 自民に対する批判について高木氏は「いつもより多かったと思う」と沈痛の表情。集まった支援者にひたすら頭を下げ続けた。 また、定数2の荒川区選挙区では、自民会派政調会長の崎山知尚氏(51)も落選確実に。自民は会派幹部が次々と議席を失い、退潮を象徴した。
