2008年度版中小企業白書は「IT活用」が1つの目玉になっている。これは政府のIT化政策と連動していると思われるが、中小企業の実情と照らし合わせて読んでみると、いろいろな問題点が浮かび上がってくる。 なぜ今、中小企業のITなのか 中小企業庁から2008年度版中小企業白書(以下白書)が公開された。今年の白書はスゴイ。何がそんなにスゴイのか。「中小企業によるITの活用」という独立した章が設けられたのである。中小企業白書といえば事業承継とか地域とのかかわりとか、どちらかというとシブイ内容の話題が多かったのだが、今年はITである。せっかくだから白書に書かれたITを少し斜めに透かして読んでみよう。白書全文は中小企業庁のホームページからダウンロードできる。 過去の白書にITという単語は申しわけ程度に出てくるだけだった。それが今年はITという単語が500回以上連呼されるのである。今なぜ、中小企業でITな
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