【日比野容子】環境省は、災害時に倒壊建物からアスベスト(石綿)が飛散するのを防ぐために自治体に示した指針を改訂する。阪神大震災を教訓に作成したが、東日本大震災でもビルの解体現場などで石綿が飛散し、津波への備えを含む新たな対策を盛り込む必要があると判断した。 指針は「災害時における石綿飛散防止に係る取扱いマニュアル」。2007年8月に作られ、ビニールシートなどによる応急の飛散防止措置の方法、建物解体前の事前調査や周辺住民への周知、解体現場の石綿飛散防止措置のあり方などをまとめている。 石綿は繊維状の鉱物で、ビルや工場の耐火材などとして使われていた。吸い込むと肺がんや中皮腫を発症する恐れがあるため、06年に使用と製造が原則禁止になったが、建物解体時の飛散が課題になっている。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽
【日比野容子】昨年10月に79歳で亡くなった直木賞作家、藤本義一さんの長女、中田有子さん(52)が12日、神戸市で開かれたシンポジウム「震災とアスベスト」で、初めて父の死を語った。「父は阪神大震災のときに石綿を吸ったのかもしれない。その怖さを多くの人に知ってほしい」と訴えた。 藤本さんの病気がわかったのは一昨年春。「よくもって2年」と宣告された。 「中皮腫って言われたんやけど……」。母の統紀子さん(77)から電話を受けた時、中田さんは「聞き違いやろ?」と思った。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら
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