2009年4月1日から広島支局で取材を続けている毎日新聞社の樋口岳大記者がこのところ、黒い雨問題を追っているようだ。樋口記者は、1978年大阪府大東市生まれ。同志社大経済学部卒。2002年4月、毎日新聞社に入社し、福井支局を皮切りに、2005年10月に阪神支局(兵庫県尼崎市)、2009年4月に広島支局に異動。阪神支局時代の2006年4月から中国残留日本人孤児の取材に取り組み、アマチュア出身の写真家の宗景正氏と「私たち、『何じん』ですか」(高文研、2008年12月)を出版。福知山線の脱線事故等も追い、広島支局に異動してきてからも、原爆症認定集団訴訟等の動きも視野に入れていたようだ。 昨年の原発事故後の8月10日、「記者の目:平和を考える・続く核被害と原発」と題して、広島の原爆の被害の範囲について、福島第一原発事故と比較しながら論じている。 「原爆症認定制度では、直接被爆した人ががんなどになっ