印刷 2011年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)は、内閣府が8日発表する2次速報で上方修正される見通しだ。1次速報では前期(7〜9月期)比0.6%減だったが、民間調査会社12社の2次速報の予測平均は0.2%減。設備投資の大きな伸びを織り込むことが理由だ。 実質GDPの増減率の年率換算は、1次速報では2.3%減だったが、2次の民間予測では平均0.7%減となっている。 2次速報は、1次速報後に公表された経済指標を入れて推計し直している。1日に発表された法人企業統計で、10〜12月期の国内の設備投資額は前年同期比7.6%増と大きく伸び、3四半期ぶりのプラスになった。東日本大震災で被災した工場の復旧工事が本格化し、スーパーなど小売り各社が東北地方を中心に出店を増やしたためだ。 これを受け、GDPの設備投資も1次速報の1.9%増から大きく伸びる見込み。民間の予測平均では5.1%増とな