「311生の会」メンバーの(左から)納富央さん、井上能宏さん、梶村陽一さん、水田真理さん=東京都千代田区ボランティアガイド(右)の説明に聴き入るツアー参加者たち=福島県いわき市 【渡辺志帆】誕生日が東日本大震災と同じ3月11日の人たちが「311生(うまれ)の会」を立ち上げた。「この日に生まれたのも運命。3月11日に少しでもポジティブな意味を与える活動をしたい」。思いを共有したメンバーたちが、大震災から2年半となる今夏、長期的な復興支援をめざして被災地と首都圏とをつなぐ活動を始めた。 8月10日朝、東京・丸の内に、首都圏の会社員や公務員ら20人余りが集まった。「311生の会」が初めて企画した被災地への1泊2日のバスツアーに参加するためだ。 会の代表は東京都江戸川区在住で経済産業省職員の井上能宏(よしひろ)さん(38)。1975年3月11日生まれだ。 東日本大震災が起きた瞬間、誕生日の