事実上の弾道ミサイルとみられ、上空を通過する恐れがある沖縄県では発射予告に戸惑いの声が広がった。北朝鮮側が示した発射期間は10日~22日で、防衛省・自衛隊は情報収集などに追われた。 沖縄では今年4月のミサイル発射で、飛行コース下の地域はミサイルからの落下物の心配があるとして自衛隊の迎撃態勢が敷かれた。石垣市の小底嗣洋市議は、「北朝鮮の示威行為だろうが、巻き込まれてはかなわない」と憤った。与那国町議の崎原孫吉さんは、「驚いた。状況がよく分からず心配している」と語った。 北朝鮮が2009年と今年4月にミサイルを発射した際には、発射情報を巡って発表の誤りや遅れなどで混乱した自衛隊では、「今度こそ失敗は許されない」と幹部が表情を引き締めた。ただ、北朝鮮がこのタイミングでミサイルを発射する意図が分からないとして、幹部は「軍の動きについて分析を急ぐ必要がある」と語った。