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科学哲学に関するytnのブックマーク (3)

  • 科学哲学の教科書『表現と介入』

    たとえば超ひも理論について、分かってるふりをすることはできる。入門書やらWikipediaをナナメに読んで、知ったかぶるのも可能だ。だが、どうしてもできない。既存の物理学で説明できない問題を解決するためにひねり出された仮説にすぎないから。入門書を一冊読んだだけで「10次元空間でのDブレーンがね……」と賢しらに語る奴には、おまえ見たのかよ! と突っ込みたくなる。 見たこともないくせに、信じられるか? この問いを発した瞬間、自己矛盾に陥っていることに気づく。なぜなら、わたしは、電子の存在を信じているから。Dブレーンも電子も、どちらも見たことがない。理解を助けるモデル図は何度も目にはするが、「これがそうだ」と指差されたものはない。にもかかわらず、電子が「ある」ことは信じられる。見たこともないくせに、なぜ? この、科学にとって「ある」とは何かを突き詰めたのが書だ。著者はイアン・ハッキング。タイト

    科学哲学の教科書『表現と介入』
  •  「人間進化の科学哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    人間進化の科学哲学―行動・心・文化― 作者: 中尾央出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2015/03/31メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 書は若手科学哲学者中尾央によるヒトの行動や文化の進化研究にかかる科学哲学書である.内容的には,ヒトの行動進化にかかる研究プラグラムの評価,文化進化の研究プログラムの紹介と評価,罰の進化と教育の進化にかかる最新学説という3部構成になっている. 第1部 人間行動進化学の研究プログラム.ここでは進化心理学,人間行動生態学,遺伝子と文化の二重継承説の3つがそれぞれ検討される. 最初は進化心理学.ここはやや詳しくレビューしておこう. まず歴史的な経緯として学説史が扱われる.コスミデスとトゥービイ以外の初期の文献やカンファレンンスも紹介されていて詳しい.一般には更新世のEEA,領域特殊モジュール,ヒューマンユニバーサルがこの分

     「人間進化の科学哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 佐藤俊樹 - 19世紀の道徳統計学とイアン・ハッキング

    佐藤俊樹 @toshisato6010 講義の準備で、19世紀の統計学と社会学がらみの文献をへろへろ読んでいたのだが。わかったこと。(1)デュルケムの『自殺論』はその前約50年間の道徳統計学の議論をしらないと、なぜここでこう述べているか、わからない箇所が少なくない。 佐藤俊樹 @toshisato6010 (2)ハッキングはその関連性に気付いているが、彼自身はあまり丁寧に読んでないようで、的外れなことを書いている。例えば、『偶然を飼い馴らす』233-4頁でながなが引用されているデュルケムの「奇妙な」文章は、ドロビッシュの自由意思論が内的決定論を唱えたことをふまえたもので、 佐藤俊樹 @toshisato6010 ドロビッシュと同じドイツ学派のクナップも、ドロビッシュの内的決定論がはらむ難点として、ほぼ同じ内容を指摘している。少なくなくともこの分野に関して、別の資料から裏を取らないで、ハッキ

    佐藤俊樹 - 19世紀の道徳統計学とイアン・ハッキング
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