新型コロナウイルスの感染が広がる中、ヨーロッパでいち早く「新しい日常」を取り入れている国がある。人口は大阪府と同程度の890万人の小国、オーストリア。4月中旬から、いち早く制限緩和に乗り出し、今月に入って、活動をより本格化させている。新たな日常のもとでコロナと生きる世界の姿とは?(ウィーン支局長 禰津博人) 今月15日、オーストリアでおよそ2か月ぶりに、飲食店に明かりが戻った。3月中旬以降、全土で禁止されていたレストランやバーなどの店舗営業が再開されたのだ。「まるで監獄だった」。市民からはそうした声も聞かれたウィーンの繁華街。観光客はもとより、地元市民の姿も消え、ゴーストタウンのようだったが、いくぶん人々の笑顔が戻ってきた。 市内にある老舗高級レストランも、再開した店の1つ。「ターフェルシュピッツ」と呼ばれる牛肉の煮込みが名物のこのレストランは初日、すべて予約で埋まったという。オーナーのマ
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