この連載もついに最終回となりました。今までの連載で紹介したテクニックを使えば、ほとんどのデータウェアハウスは大幅に高速になるはずですが、統計情報の取得方法に問題があって想定どおりに動いていなかったら元も子もありません。「SQLが遅い」という理由の一つに「実行計画が悪い」ということがありますが、オプティマイザは統計情報を基にして実行計画を作ります。なので、正しくない統計情報を使っていると正しくない実行計画が作られてしまい、その結果、SQLが遅いという結果になってしまいます。ある程度のコストが掛かる統計情報収集はデータの変更とリアルタイムで行われるわけではないので、統計情報を収集するタイミングや方法によっては現在のデータの実態を反映していない、正しくない統計情報になってしまいます。そこで今回は正しい統計情報の取り方と、その統計情報で正しい実行計画が作られたかどうかの監視の仕方についてご紹介しま