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bookに関するyosh0419のブックマーク (382)

  • [書評]中国に人民元はない(田代秀敏): 極東ブログ

    25日付けの日経済新聞の社説「変わる中国の労働事情 踏まえた戦略を」(参照)で少し気になったことがあった。話題は、中国の労働者問題である。 ホンダが系列部品工場のストで乗用車の生産停止を一時余儀なくされたのに続き、デンソーの工場のストの影響でトヨタ自動車が生産停止に追い込まれた。 ブラザー工業や韓国の現代自動車、台湾の奇美電子の工場でもストが起きた。目立つのは賃上げを軸とする待遇改善の要求だ。スト回避のため賃上げに応じた外資も多い。 中国も国力を増すにつれ労働者意識も自然に向上するだろうということに加えて、日経ではあまり明白には書いていないが外資ということもありあそうだ。その点はAFP「中国労働者の「反乱」、外資系工場に集中する理由とは」(参照)のほうがわかりやすい。ようするに外資なら相手にしてくれるだろうという読みが背景にある。 一方、国内企業ではなく外資系企業が相手なら中国政府も労働

  • 「君主論」 ニコロ・マキアヴェッリ  - リアリズムと防衛を学ぶ

    マキアヴェッリが「君主論」を書いたとき、彼の問題意識は「新しい君主はいかにあるべきか」ということでした。 当時のイタリアは「油断をすればすぐにも崩壊しかねない脆弱な政治的支配関係」ばかりの不安定な政情にありました。そのために政治的に安定した近隣の大国であるフランスによっていいように振り回され、つまみいされても、ほとんど何もできない状況でした。 慈悲深く、敬虔で善良な君主は、しかしそのためにかえって脆弱な支配力しか持てない恐れがあります。そのため狡猾さと力に満ちた君主の方が、それによって権力を保ち、そのため善良なだけの君主よりもはるかに偉大な事業を達成できる、というのです。 新しく権力を握った指導者について 権力の維持がとくに難しいのは、旧制度を打倒し、それにとってかわった君主です。そういった君主は権力を安定させるため、新制度を設立せねばなりません。その際に注意すべきこととして、マキャベリ

    「君主論」 ニコロ・マキアヴェッリ  - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 世界経済の断層 : 池田信夫 blog

    2010年06月06日13:30 カテゴリ経済 世界経済の断層 著者はIMFに出向していたときに書いた2005年の論文で2008年の金融危機を予言し、その原因まで正確に分析していた。CDSのようなtail riskをとる金融技術では、ふだんは高い収益が上がってファンドマネジャーの報酬も上がるが、万が一の場合には職を失うだけなので、彼らは合理的な水準以上のリスクを取る傾向がある――という著者の分析は、その後の金融規制改革でも重要なテーマになった。 書はそれにも比すべき、今回の経済危機についての深い分析である。その原因を著者は「断層」(fault line)と表現し、一方で過剰消費をやめられないアメリカ、他方で過剰貯蓄を抱える日や新興国のインバランスが直らないかぎり、断層の破断はまた起こると予想する。 アメリカの過剰消費の原因は、彼らがグローバル資主義を活用して世界中から資金を集めたこ

    世界経済の断層 : 池田信夫 blog
  • 出版会局長「日本人は紙質や装丁にこだわりがあるから電子書籍は成功しない」 : 痛いニュース(ノ∀`)

    出版会局長「日人は紙質や装丁にこだわりがあるから電子書籍は成功しない」 1 : アオチビキ:2010/05/03(月) 10:13:34.40 ID:T98YOJ8u PLT 電子書籍:「電子書籍元年」出版界に危機感 東京電機大出版局長・植村八潮さんに聞く 電子書籍に詳しい東京電機大出版局の植村八潮局長に、今後の出版界で予想される変化、展望を聞いた。 −−いま出版界が直面している問題は。 ◆電子書籍を含めてコンテンツビジネスは、端末生産から販売サービスまでを一企業が提供する、アマゾンやアップル、グーグルなど「プラットフォーマー(基的な仕組みを提供する企業)」の時代になるといわれている。その流れは止められないにしても、すべて米国企業でいいのか。 音楽業界のようにほぼ一手に握られることになれば、間違いなく日の出版活動は続かなくなり、書店や流通の問題というより、日の国策、出版文化として不

    出版会局長「日本人は紙質や装丁にこだわりがあるから電子書籍は成功しない」 : 痛いニュース(ノ∀`)
    yosh0419
    yosh0419 2010/05/04
    週刊誌・コミック雑誌は電子書籍化して発行して欲しいなあ.かさばって後で邪魔になることが分かり切っているからまったく買わなくなって久しい
  • 日本SFの名作って何があるの:アルファルファモザイク

    ■編集元:ニュース速報板より「日SFの名作って何があるの」 1 グラフ用紙(dion軍) :2010/04/15(木) 18:27:38.62 ID:yetDgW0M ?PLT(12001) ポイント特典 マイナス・ゼロ [著]広瀬正 ■謎多き著者の傑作が再び 1945年、空襲のただ中の東京、世田谷区の梅ケ丘。俊夫少年は瀕死(ひんし)の隣人から 「18年後にここに来てほしい」という不思議な依頼を受ける。 時を経て63年、約束を果たした彼はそこでタイムマシンを見つけ、そして一人の女性と出会う――。 60年代後半に雑誌連載され、70年に単行が刊行された国内SF小説の名作。 集英社文庫の旧版は82年に刊行、98年の増刷が最終で累計部数は12万6千部。 この改訂新版は2008年に刊行され、はやくも5万部を突破した。 担当編集者の瀧川修さんは高校生の頃にこの小説に夢中になった

    yosh0419
    yosh0419 2010/04/16
    大石まさる作品の名前が出ていてちょっぴり幸せ
  • 他人事ではない100人の『転落』 ~30代独身者はホームレス予備軍?:日経ビジネスオンライン

    15年間、「定点観測」したのは、新宿中央公園だった。 観測対象は、ホームレスである。 バブル崩壊後、当時まだ短編映画のカメラマンをしていた著者(現フリーライター)は西新宿に通い始めた。この公園を中心に都内の300人以上のホームレスを取材するために。書にはそのうち100人分の「現在に到る」までの来歴が載っている。 日雇いの仕事で稼ぐと、お金は酒やギャンブルに消え、なくなれば借金。家族にはそっぽを向かれ、行き着く先は路上の人。 これが、これまでの典型的な「最底辺」への落ち方だった。全体に低学歴の人が多く、最後は自らホームレスになろうとしてなったフシもある。学歴はともかく、酒やギャンブルへの依存や社会保険未加入など自業自得と言われてもしかたないところも目立つ。 ところが、今は自分の失策ではない、不可抗力でホームレスに転げ落ちる人が多いという。 きっかけは上司との軋轢 東大卒の高学歴者や、元一流

    他人事ではない100人の『転落』 ~30代独身者はホームレス予備軍?:日経ビジネスオンライン
    yosh0419
    yosh0419 2010/04/15
    こんな批評で金もらっちゃいかんだろ/同意>著者神戸はさておき、レビュアー大塚には「誰にとっても他人事ではない」などと言う資格は無い。自身が「俺はそんなふうにはならないけどね」と、まるで他人事感覚なのだ
  • 本屋の親玉「電子書籍とかやると本屋が絶滅しちゃうんだけど・・・。どうにかしてよね」:アルファルファモザイク

    ■編集元:ニュース速報板より「屋の親玉「電子書籍とかやると屋が絶滅しちゃうんだけど・・・。どうにかしてよね」」 1 エビ巻き(長屋) :2010/03/19(金) 20:50:02.72 ID:WN/cfkmW ?PLT(13000) ポイント特典 図書館の存在をどう位置付けるか 漫画家の里中満智子氏は「デジタル化そのものは新しい時代の到来だと思うが、図書館問題が置き去りにされたままだ」と苦言を呈す。 図書館の書籍は基的に無料で貸し出され、著者に印税は発生しないなどの権利制限が課せられている。 通常手に入りにくい書籍が図書館で貸し出されるのは良いことだが、ベストセラーなどでも図書館が大量に揃えて貸し出してしまうため、 結果としてが売れず、著者の収入につながっていないという問題提起だ。 「デジタル化を進めるときに、図書館への納品制度は続くのか。書く側が疲れ果てて倒れない

  • ローマ皇帝が「本も読めない日々だけど、おたがいがんばろうぜ」と肩を叩いてくれた:日経ビジネスオンライン

    ぼくの「課題」 なぜならぼくは、できそこないの人間だから。 「自然」に、「普通」に生きることができない。「あたりまえ」とはどういうことか、実感がもてない。 何をどうしたらいいのか、いつも考えて、過剰に意識的に振る舞う。 「コップに水を汲んで飲むだけなのに、なぜそんなに真剣な顔してるの?」 そう聞かれたことがある。「なぜ」だって? ぼくは、何をするにも、正しい位置を測定し、手順を考え、自分を操作し続けなければいけない。「自然」も「普通」もないのだから、きっちり自分をコントロールしなければ何もできない。いつもと同じようにそうしているだけだ。 なんて、めんどうくさいのだろう。 できそこないが生きるということは! どうにかして、せめてもう少し、スムーズに自分をコントロールできないか。 これが10代からの、ぼくのひとつの課題だった。 いつか考えよう、というわけにはいかない。既に人生は、生活は、始まっ

    ローマ皇帝が「本も読めない日々だけど、おたがいがんばろうぜ」と肩を叩いてくれた:日経ビジネスオンライン
  • たぶん世界一簡単な『純粋理性批判』からの学び方。:日経ビジネスオンライン

    カント哲学の内容そのものには一歩も足を踏み入れることなく、話は人物像や逸話に終始した。兄が語るその口調は、まるでカントが今現在、海の向こうで大ブレイク中のロックスターであるかのように熱かった。 哲学者といえば、やっぱりカント。カントで決まりでしょ。自然科学の研究もしていたというし、天才だよね。性格も実に哲学者らしい哲学者で、やることなすこと厳格このうえない。毎日必ず決まった時刻に同じ道を散歩するものだから、近所の人々はカントの歩く姿を見て、時計の針を調整していたんだって。オマエ、信じられるか? とにかく、それぐらい偉いヤツなんだ。哲学の歴史はすべてカントに流れ込み、その後はすべてカントから流れ出たと言われるほどさ。カント哲学はあまりにも画期的で、それまでの哲学を根からひっくり返したものだから、その衝撃を「コペルニクス的転回」と呼ぶんだぜ。 兄の話に耳を傾けているうちに彼のカント熱がたちま

    たぶん世界一簡単な『純粋理性批判』からの学び方。:日経ビジネスオンライン
    yosh0419
    yosh0419 2010/02/18
    ビジネスパーソン向けカント入門.とてもわかりやすい
  • 日本経済のトレンドとサイクル : 池田信夫 blog

    2010年01月15日20:03 カテゴリ経済のトレンドとサイクル 渡辺喜美氏にも1冊ぐらい経済学を読んでほしいが、Mankiwの教科書はちょっと無理だと思うので、最新のマクロ経済データをわかりやすく解説した書を紹介しておこう。 書の最大のポイントは、経済を見るとき長期的なトレンドと短期的なサイクルを区別することだ。目先の景気対策を求められる政治家や相場を見ているエコノミストはサイクルに目が行きがちだが、書は両方のバランスをとってデータを分析しているところに特色がある(要約がNIRAのレポートにある)。 下の図の成長期のトレンド[A]は、1990年のバブル崩壊を境にして大きく屈折し、それが2002年ごろまで続いたあと、小泉政権のもとで回復[B]するが、今回の経済危機[C]で一挙に80年代の水準まで落ち込んでいる。著者のまとめによれば、90年代以前の安定成長期にはいわゆるG

    日本経済のトレンドとサイクル : 池田信夫 blog
  • Amazon.co.jp: 結局、女はキレイが勝ち: 勝間和代: 本

    Amazon.co.jp: 結局、女はキレイが勝ち: 勝間和代: 本
  • Amazon.co.jp: 1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産: 小熊英二: 本

    Amazon.co.jp: 1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産: 小熊英二: 本
    yosh0419
    yosh0419 2010/01/06
    読者レビューが面白すぎる
  • こんにちはマイコン:アルファルファモザイク

    ■編集元:ニュース速報板より「こんにちはマイコン」 1 ペン(東京都) :2009/12/23(水) 16:41:32.28 ID:nZr6jh9A ?BRZ(10000) ポイント特典 ルネサス、自動車の運転支援システムの制御向け32ビットマイコンを発表 ルネサス テクノロジは、障害検知や危険回避といった、自動車の「予防安全」に必要な運転支援システムの制御向けに、32ビットマイコン「SH74552」「SH74562」を製品化したことを発表した。2010年5月からサンプル出荷の開始を予定しており、サンプル価格はF74552が9,500円、F74562が8,500円となっている。 2製品ともに既存のフラッシュメモリ内蔵マイコン「SH7450シリーズ」の下位互換品で、13mm×13mmのFBGAパッケージで160MHz動作(288MIPS)、1MBフラッシュメモリ、CAN×4チャネルな

    yosh0419
    yosh0419 2009/12/24
    冗談抜きで,自分の人生を変えた一冊だった.ルネサスの石は車載に必要なものをまとめて全部ぶち込んだ感じのスペックだね
  • [書評]「亡国農政」の終焉(山下一仁): 極東ブログ

    「「亡国農政」の終焉(山下一仁)」(参照)は、農政アナリストの山下一仁による新刊の新書である。民主党政権になったことを踏まえて書かれた農政のヴィジョンがまとめてある……と言いたいところだが、そうした関心で読み進めるとやや困惑感もあるかもしれない。「極東ブログ:[書評]農協の大罪 「農政トライアングル」が招く日糧不安(山下一仁)」(参照)で触れた名著といってよい同書のエピローグ的な内容も含まれているが、書籍としての骨格は残念ながら散漫な印象を与える。 書では民主党政権下で日農政がどのように変化するかについて、かなり明確に描かれている。私が受け止めた部分を、あえて結論だけ言えば、自民党政権下で形成された農政のトライアングル「自民党農林族・農協・農水省」から、新しいトライアングル「民主党農林族・兼業農家・農水省」になる。つまり、農協が退出する。農協という不思議な金融機関の消滅は、それ自

  • 54. 「そんなの知らない」と誇らしげに言う人たち。 ~「下から目線」と「負の教養主義」(2):日経ビジネスオンライン

    日直のチノボーシカです。 前回、下から目線の人たちの「負の教養主義」について予告しておいたとおり、その話をさせてもらおう。 ドイツ哲学やクラシック音楽や世界文学の名作や近代美術といったものを背負った「旧・教養主義」は、大正時代に誕生し、その後少しずつ性格を変えながら昭和初期に拡大、第2次世界大戦後も昭和30年代までは元気だった。1960年代の学生運動の盛り上がりと終焉は、いわば教養主義の自己解体作業だった。1980年代半ばの「ニューアカデミズム」を、旧・教養主義の最後の輝きと位置づける論者もいる。 旧・教養主義が退潮すると、1970年代には「サブカルチャー教養主義」と「負の教養主義」が若者の文化を牽引する。

    54. 「そんなの知らない」と誇らしげに言う人たち。 ~「下から目線」と「負の教養主義」(2):日経ビジネスオンライン
  • 成長戦略とは競争戦略である : 池田信夫 blog

    2009年11月23日11:27 カテゴリ経済 成長戦略とは競争戦略である 菅副総理は、いま日の成長戦略を「深く考慮中」だそうである。「小泉・竹中路線が失敗した」という評価には疑問もある(2003年以降、成長率は上がった)が、それはともかく、日の成長戦略を考える上での必読書を紹介しておこう。 書は、2000年にマイケル・ポーターと一橋大学のチームが日企業の高度成長期の成功と90年代の失敗の原因を分析したものだ。特に一時「日株式会社」などといわれて過大評価された政府の役割を検証し、次のような結論を出している:われわれは、広範にわたる成長産業において、日型政府モデルに通じるような政府の役割は、全くといっていいほど存在しなかったことを発見した。[自動車・家電・精密機械などの]成功産業では、政府による大規模な補助金制度は存在せず、競争への介入もほとんど存在しなかった。日経済の長期的

    成長戦略とは競争戦略である : 池田信夫 blog
  • 農業所得補償の「元祖」が民主党の農業政策を批判する - 『「亡国農政」の終焉』

    ★★★★☆ (評者)池田信夫 「亡国農政」の終焉 (ベスト新書) 著者:山下 一仁 販売元:ベストセラーズ 発売日:2009-11-07 クチコミを見る 著者は、かつて農水省の官僚としてWTO交渉にあたり、その経験から農業の自由化は不可避だと考えて農家への直接支払いを提案した。これはWTO(世界貿易機関)が各国に勧告し、EU(欧州連合)が実施してきた政策である。そのメリットは、経済学の初等的な理論で説明できる。農家の所得を保証するために関税などで価格支持すると、消費者は高い農産物を買わされるが、関税をやめて農家に損失を補償すれば、農家の所得は変わらないで消費者は安い農産物を買うことができる。 この政策は農産物の自由化が避けられないと考えた農水省の改革派が進めたのだが、結果的には挫折した。このように農協を「中抜き」して農家に直接所得補償すると、戦後の農業と農政を支配してきた農協の基盤が崩壊す

    農業所得補償の「元祖」が民主党の農業政策を批判する - 『「亡国農政」の終焉』
  • 「ヤバい経済学」の続編、米で出版 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

    シカゴの売春婦は米独立記念日(7月4日)の祝日前後に残業をする。自爆テロ犯は生命保険に入るべきだ。オマキザルはお菓子の「ジェロ」(ゼリー)や「買春」にお金を使うことを学習できる−。 これらの奇妙な話は皆、スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダヴナー両氏の「ヤバい経済学(原題:Freakonomics)」の続編、「SuperFreakonomics(仮訳:超ヤバい経済学)」に出てくる。 人間(あるいはサル)が動機付けにどう反応するかについて、奇抜な例を挙げて論じた部分が秀逸だ。 1 例えば、シカゴのワシントン・パークでは毎夏、独立記念日のころに売春婦への需要が急増する。彼女たちは料金を約30%値上げして残業をする。著者らによれば、季節的需要に対応し、パートタイムの働き手も市場に参入するという。 また、オマキザルは研究室での実験で、ジェロなどのごほうびをもらうために銀貨を使うことを

  • マックス・ウェーバーのニヒリズム : 池田信夫 blog

    2024年03月09日22:21 カテゴリ マックス・ウェーバーのニヒリズム 日人はニーチェが好きだ。彼はヨーロッパ(特にドイツ)では無神論者としてきらわれているが、日では『超訳 ニーチェの言葉』などという偽書が100万部以上も売れた。その中身は「初めの一歩は自分への尊敬から」とか「いつも機嫌よく生きるコツ」といったハウツーものだ。天然ニヒリストの日人にとっては、神が死んだかどうかなんてどうでもいいのだろう。 他方で日には、大塚久雄以来の「ウェーバー学」の伝統がある。これは講座派マルクス主義の変種で、『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』を金科玉条として「日人の精神的自立」を説くもので、膨大な文献学の蓄積がある。 こうした近代化論的なウェーバーの読み方は日特有のもので、歴史学では『プロ倫』は否定されている。『世界宗教の経済倫理』などの宗教社会学も、ドイツ語訳の2次文献

    マックス・ウェーバーのニヒリズム : 池田信夫 blog
  • 池田信夫 blog:地球を冷やす安価な方法

    2009年11月01日14:02 カテゴリ経済 地球を冷やす安価な方法 全世界で数百万部のベストセラーになったFreakonomicsの続編。話題になっているのは第1章の売春婦の実態調査と第5章の地球工学の話だが、ここでは後者について簡単に紹介しておこう。 これは地球温暖化を防ぐために大気中に粒子を散布するもので、20年以上前からNordhausや元マイクロソフトのMyhrvoldなどが提案している。これについては1992年に全米科学アカデミーも、900ページ以上に及ぶ詳細な環境影響評価の結果、温室効果ガスの削減よりはるかに確実で低コストだという結論を出した。 地球工学による冷却にはいろいろな方法が提案されているが、いちばん簡単なのは、成層圏に届く細い塔を建て、そのてっぺんからSO2(二酸化硫黄)を散布するものだ。その効果は火山の噴火などで実証されており、たとえば1991年のピナツボ火山

    池田信夫 blog:地球を冷やす安価な方法