旅客船沈没事故などを受けて秋田県の学校の韓国への修学旅行が相次いで中止になっている問題で、新たに専修学校の秋田公立美術大付高等学院(秋田市)と秋田しらかみ看護学院(能代市)が行き先を国内に変更したことが25日までに、分かった。県関係者によると、これで韓国行きを予定していた公私立学校全てが取りやめた。韓国修学旅行がゼロになるのは、費用を県が補助する秋田韓国交流促進事業費補助金の修学旅行枠が平成19年度にできて以来初めて。 毎年韓国に修学旅行に行っている秋田公立美術大付高等学院は今年も10月に予定していたが、加藤雅人副校長によると、大韓航空の秋田-ソウル(仁川空港)便が乗客の減少で7月26日から10月25日まで運航休止を決めたため、国内に行き先を変えた。韓国行きの中止は新型肺炎(SARS)が流行した平成15年以来という。 慶州ナザレ園などの訪問を続けてきた秋田しらかみ看護学院は、運航休止発表前