気象災害とは、大気の様々な現象によって、あるいは、その現象が引き起こすことによって人が亡くなったり、家財や構造物が喪失したり、人間活動が普段通りにできない現象です。 人間生活の変化と災害の変化気象災害は大気現象が悪いのではなく、人間との関わりかたに課題があります。 従って、災害は時代とともに様相が変化しています。 雪は昔から降っており、「大雪は豊作の兆し」と言われたように、春先の農作業で必要な水を供給してくれる恵みと考えられていました。 晩秋に食糧を蓄え、冬の間はじっと春を待つ生活では、雪を災害とは特に意識していませんでした。 逆に、道なき山や川が雪で覆われることで進むことができ、そりで重たい山奥の材木の運搬ができるなどからメリットも感じていました。 しかし、交通機関が発達し、冬の間でも人や物が行き来するようになると、雪が災害として意識されるようになります。 明治時代となり、鉄道網や電力網
